一周年を迎えたら白熱するクイズ大会 後編
前回のあらすじ クイズやってる
「さてさて、白熱のベタノロクイズ大会! 二問目の回答が出揃ったようです! それでは皆さん答えを一斉に……どうぞ!!」
俺たち四人はメリカの掛け声と同時にフリップを裏返す。
【ヨシハル「○○○○○○○?」
セクリナータ「……………ばーか」】
「さあ、この空欄に入る皆様の答えは…………ヨシハル選手は一番『シャルウィーダンス?』と回答! そしてセクリナータ選手、クムン選手、メノージャ選手が三番の『よろしければその真っ赤なハイヒールで私めを思いっきり踏んづけて下さいませぬか?』を選択しました!! ヨシハル選手、みごと単独正解でーす!!」
まったく嬉しくねえ。
「やるじゃないですかヨシハル。ウチらを差し置いて一人だけ正解だなんて、見直しましたよ」
そうか、じゃあお返しに俺はお前をたっぷり見損なってやろう。
「くっ……悔しいですけど、今だけはわたくしの負けを認めて差し上げますわ」
安心しろメノージャ。このクイズに参加してる時点で全員敗者みてえなもんだから。
「今の難問を答えるなんて……素晴らしいわねヨシハル。私でも無理だったのに……素晴らしいわねヨシハル。素晴らしいわ……素晴らしいわねヨシハル」
お前に関しては絶対答え知ってただろ!! 変人ばっかの空間に居たくないから俺に勝たせて手っ取り早く終わらせようとしてるだけだろ!!
「得点は……ヨシハル選手が1点! セクリナータ選手、クムン選手、メノージャ選手が0点!!」
一番最初の問題に関しては出題者側のミスだろ。
全員に得点入ってもいいと思うんだがな……別に欲しくねえけどさ。
さて、次はどんな無茶苦茶な問題を出してくれるんだ?
「ここで全ての問題が終ーーーーー了!!!」
なんっっっっでやねん!!!
「お前こんだけ大掛かりなセット設けといて二問しか用意してねえのかよ!! 準備不足も大概にしろや!!」
「クイズって意外と考えるの大変なんだよ? それに全然関係ないけどおなかも減ったからね。全然関係ないけど」
「どう考えてもそっちが本当の理由だろ!! 早く終わらせる気マンマンじゃねえか!!」
「何怒ってんのよヨシハル。あんたが優勝なのよ? 豪華商品ももらえるしクイズ大会も早めに終われるし、良いこと尽くめじゃない」
いやまあそうなんだけど……ああ言っておきながら割りと一人だけポイントゲットできて嬉しかった気持ちもあるっていうか……もうちょっとだけやっても良かったかなっていうか……。
「そんじゃあコレでクソめんどくせぇクイズ大会は終わりですね。眠いんでとっとと終わらせましょ」
「とその前に……本日は世界中のハッピーバースデーを記念いたしまして、ご多忙にも関わらず多くの来賓の方々にお越しいただいておりますので、順番にご紹介致します!」
来賓!? そんなの来てるの!?
「本来ならばお一人ずつご祝辞を賜りたいところではございますが、時間の都合上、お名前のみの紹介とさせていただきます」
卒業式とかでよく聞くやつだ!!
何人かの長い話が終わって疲れきった後で残りの奴らが一気に消費されていくもんだから、内心すげえ嬉しいんだよなぁ……。
俺の学校ではこの時間を『ボーナスタイム』って呼んでたっけ。
「シルベラ城門番、マヌーバ=チルチル様」
「本日はおめでとうございますニャン」
お前らが来賓かい!!!
違うじゃん!! こいつら回答者役で呼ばれてたじゃん最初!!
「シルベラ城門番、テヌーバ=チルチル様」
「本日はおめでとうございますピョン」
なにそれっぽく厳粛な面構えしてんだよ!! 来賓じゃなくて不審者だろうがテメエら!!
「ネバネバ第二小学校校長、スライム様」
「おめでとう」
たまにいるタメ口のオッサンの真似すんな!!
じゃなくて!! 突っ込むところそこじゃなくて!!
もう『プニ』もなく普通に喋っちゃってるじゃん!! ネバネバ第二小学校ってどこだよ猛烈に行きたくねえな!!!
「痴女、ヒューサ=テレット様」
「本日は心よりお祝い申し上げます」
痴女ってなんだよ!! 来賓席に座らせんなよそんなヤツ!!
「シルベラ国王子、バカ=シルベラ様」
「ボク様はバカではなくヴァカだ!!」
お前さっきまでいなかっただろうが!! 当然のように存在すんなや!!
「シルベラ城門番、マヌーバ=チルチル様」
「本日はおめでとうございますニャン」
二周目突入してんじゃねえよ!!!
おいここに来て何なんだよこの怒涛のボケラッシュは!!
やっとクイズが終わりそうだってのに寄ってたかってふざけ倒しやがって!!
もうやだ……早く寝たいよぉ……。
「ではでは、華々しい優勝を果たしたヨシハル選手に、お待ちかねの豪華賞品を贈呈致します!!」
やっと終わる……頼むからせめて賞品だけはマトモなものであってくれ……。
「優勝者のヨシハル選手には…………」
優勝者のヨシハル選手には……?
「その早押しボタンをプレゼント!」
ズコーーーーーー!!!!
オチが昭和臭くたっていいじゃない。スピンオフだもの。
というわけで、これにて一周年企画は完結です。くぅ~疲れました。
ご存知の通り、7月17日をもってベタノロは連載一周年を迎えました。ご存知ない方は今すぐご存知って下さい。
ほんとは今回の前編中編後編ぜんぶその日のうちに載せるつもりだったんですが……二ヶ月経っちまいましたへへへへうふふふがははははごめんなさい。
見ての通りベタノロは作者だけでなくキャラクターも筋金入りのおバカ揃いでなんともカオスな作品ですが、この無茶苦茶な小説をここまで書き続けることができたのは他でもなく、いつも応援してくださる読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
なんかもう全部終わったあとの後書きみたいになりましたが、次回から最終章が始まりますのでお間違えなく!
スローペースな更新ではありますが、皆様ぜひぜひベタノロを最後までお楽しみいただければ幸いです(*´▽`)v




