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ベタノロ!~ベタなことしたら呪われる異世界物語~  作者: 箒星 影
【連載一周年&最終章直前記念】おまけノロ!
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一周年を迎えたら白熱するクイズ大会 前編

この話は本編一周年や最終章直前などを記念して書き上げた完全スピンオフです。

本編とは一切関係ありませんのでご了承ください。



「おめでとーーーーーー!!!」



 うるさっ。



 さっそくヨシハルくんの鼓膜が圧殺されたんだけどなにこの人生。


「今日はまた随分とテンションが高いな……メリカ」


 ここはテレット家の寝室。


 ベッドに寝転がってボーッと天井を見つめていると、メリカが破竹の勢いで部屋に飛び込んできて今に至るわけだが。


「当たり前だよおにーさん! なんてたって、今日はとんでもないハッピービッグニュースがあるんだよ!」


「ハッピービッグニュース?」


「そうそう! 超超超超ハッピーなやつ! もう幸せすぎて五臓六腑がぜんぶ膀胱になっちゃうよ!!」


 今日もヒロイン要素がスッカラカンで安心するな。


 しかし何をそんなに喜んでるのやら……最近なんかめでたいこととかあったっけ?


「ははーん……さてはおにーさんピンと来てないなぁ? いいでしょう! この心優しいメリカちゃんが特別に教えてあ・げ・パ・ン♪」


 教えて揚げパン!?


 メリカは数回の咳払いを行った後、ニッコリ笑顔で両手を大きく広げた。



「なんとなんと……あたしたち全員が、生誕一周年を迎えたのでーーーす!!」



「ぽ?」



 そんな堂々と意味不明なこと言われましても。


「あの、話がぜんぜん見えてこねえんだけど」


「何でここまで言っても分からないのさ!? おにーさんのバカ!! 鈍感!! デェイコファイラモコンゼェイホォン!!?」


 何で最後ベトナム語で『これはヤギですか?』って言ったの?


「説明が足りてなさすぎるわ。生誕一周年もなにも、俺は17でお前は16だろ? 会ったばかりの時にちゃんと紹介し合ったじゃねえか」


「うっさいな! とにかく7月17日にこの世界にいる全員が一歳の誕生日を迎えたんだよ!! おにーさんのアホ!! マヌケ!! ホンデェイラモクゥアーカチューアー!!」


 何で最後ベトナム語で『いいえ、これはトマトです』って言ったの? ヤギとぜんぜん違うし。


 この世界にいる全員が同じ日に誕生日って……いくらなんでも無茶苦茶すぎる話だ。ヨシハルくん10月生まれだし。


 でもふざけて言ってる様にも見えねえよな……どういうこった?


「というわけで今回は世界中のハッピーバースデーを記念して、メリカちゃんが素敵な企画を考えてきました!!」


 あぁもう上機嫌のまま話をどんどん進めていくなコイツ!! 授業で自分が一番好きな時代に突入したときの日本史教師かよ!!



「題して…………ベタノロクーーーーイズ!!!」



「ベベベベベタノロクイズだと?」


「司会はもちろんこの人! みんなのアイドル、ラブリープリティメリカちゃんが担当します!」


「はっ」


「鼻で笑うな!! そしてルールは三名のゲストの皆様をお招きしてから説明いたします! 回答者のおにーさんは先に席に座っておいてくださーい!!」


 なんか勝手に回答者にされてるしもうヤダこの赤髪。


 メリカが指差した方を見ると、大きな赤いボタンが置かれたテーブルと、チカチカとカラフルに光るイスがそれぞれ四つ、用意されていた。


 上に目をやると『わくわくにこにこベタノロクイズ大会!~どいつもこいつも一歳児~』と大きく文字が書かれた壁紙が。なんかムカつく。


 仕方なく一番左端のイスへ着席。どうやってこんな凝ったセット用意したのこの人?


 てかゲスト三名って、そういやいつものアイツらの姿が見えねえけどもしかして……。



「それでは登場していただきましょう! 本日のゲストは…………スライムさん、マヌーバさん、テヌーバさんでーす!!」



「プニプニィィィィィィィィ!!!」



「ニャンニャンニャンニャン!!!」



「ピョンピョンピョンピョン!!!」



 おぎゃあああああああ地獄メンバー!!!



「おいこらテメエ!! およそ考えられる中で最低最悪最狂の人選じゃねえか!! クイズの回答どころか会話もままならねえ奴らばっかり寄せ集めやがってナメてんのかクソ司会者!!」


「おっとヨシハル選手! 司会者への暴言はペナルティです! わりとゴツゴツめの岩おどり食いの刑~!!」


 わりとゴツゴツめの岩おどり食いの刑!?


「分かった、言い過ぎたよ……でもさすがにこのメンツには納得いかねえ。いいのか? せっかくお前が考えた記念すべきクイズ大会が、この悲しきモンスターたちの奇怪な鳴き声で埋め尽くされてメチャクチャになっちまうぞ?」


「はあ……仕方ないな。じゃあ一応この三人が一斉に病欠したときのために控えで用意しといたセクリナータ様たち呼ぼっか」


「最初からそっち出せや高身長丸坊主ボーイ!!」


「低身長髪生えガールなんだけどおにーさんあたしがどう見えてるの? はい、それでは登場していただきましょう! セクリナータ選手、クムン選手、メノージャ選手でーす!!」



「なんか私たちの扱い雑すぎない? バケモノ連中の補欠とか……心外すぎて部屋の外で待ってる途中に泣きたくなったわよ」


「まったくです。てかウチ、クイズとかそういう頭使う系のゲーム面倒くさくて嫌いなんで、さっさと帰りてぇんですけど」


「わたくしたちのことを何だと思ってますの司会者さん!? でも可愛らしい少女に酷い扱いを受けるのは少し興奮しますわね……うふふふ……!!」


 メリカに呼ばれ、見知った仲間たちがゾロゾロと入室する。


 コイツら文句言いながらもちゃんと勢揃いしてんのちょっと面白いな。


「さあさあ、美少女三人組がやってきて会場も華やかになったところで、早速始めていきましょうベタノロクイズ!! 優勝はいったい誰の手に!?」


 ぜんぜん状況が理解できないうちに始まっちまったよちくしょう。


 ベタノロクイズ……いったいどんな問題が出されるってんだ……?


「会場の皆さんも盛り上がっていきましょー!!」



「プニャプニャプニィィィィィ!!」



「なんだか頭がかゆいニャン」



「なんだか頭がかゆいピョン」



 お前らもう帰れよ。





おまけノロって語呂悪いですね。

次回へ続きます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 変態王子が出ていないだけ平和に見えるな!
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