309 アライン砦に襲い掛かる奔流
やや短めの内容です。
聡史が学院に戻ってきてから3日目の昼食時、いつものようにパーティーメンバーと食事をしているとそこにディーナ王女が顔を出す。もちろん王女とは顔が合えばごく普通に会話する間柄なので、聡史はいつものように笑顔で対応。
「ディーナ王女、急にどうしたんだ?」
「聡史様、折り入ってご相談したいことがあります。後ほど人気のない場所でお話しできませんか?」
「構わないが… そうだなぁ~、相談室を借りておくよ」
「ええ、では昼食後によろしくお願いします」
相談室というのは、まあどの学校にもあるような進路相談をしたり、時には問題行動を起こした生徒の事情聴取が行われる部屋。とはいえ規律が厳しい魔法学院では日常ではさほど使用されていないので、空いていれば生徒でも使用可能。ちなみに男子寮の一斉点検で酒類の持ち込みを発見された頼朝たちは、この部屋でみっちり絞られた前科がある。ただし1回だけ夜の宴会に誘われた聡史の名前は、頼朝たちが絶対に口を割らなかったのでセーフであった。これが男の友情なのだろうか…
教務課で部屋の使用許可を受けた聡史が待っていると、ドアをノックする音が響く。聡史が「どうぞ」と声を掛けると約束通りディーナ王女の姿… だけではなかった。王女に続いて侍女たちが合計8名ゾロゾロと部屋の中に入ってくる。
急にこの大人数… しかも全員が異世界の王家や高位貴族の家柄の子女に取り囲まれた聡史は「一体何事が始まるんだ?」と、ちょっと引き気味。
「まさか全員でやってくるとは思っていなかった。ひとまずは座ってくれ」
「はい、お断りもなく大勢で押し掛けてしまって申し訳ありません。ですがこの度のお話はここにおります全員に関わる件なので、どうかご無礼をお許しください」
「そんなに改まらなくてもいいよ。ここにいるのはクラスメートなんだから、もっと砕けた感じで話がしたい」
「さすがは聡史様ですね。彼女たちの同席をお許しくださってありがとうございます」
「「「「「「ありがとうございます」」」」」」
王女に続いて侍女たちが頭を下げる。彼女たちも日本的な礼儀や振る舞い、ひいては人間同士の距離感に少しずつ慣れてきているが、このような場面ではついつい母国の感覚が顔を覗かせるようで王女が前に出て侍女たちは一歩引いている感がある。とはいえこうして全員が同じテーブルを囲んで座っているようになれただけでも大きな進歩。編入当初は食堂などでも「王女様と同席して食事などおこがましい」と言って中々座ろうとしなかったのに比べればずいぶん態度が軟化している。もちろんそこには王女が口を酸っぱくして日本の生活習慣や社会風習を言い聞かせた点が大きな効果を発揮しているのであろう。
「それでは聡史様、本題に入らせていただきます」
「さっきからずいぶん改まっているな。どんな用件なんだ?」
二人っきりでいる時にはもっと聡史に甘えがちな態度になる王女だが、さすがに侍女たちの手前彼に対して一線を画すモノの言い方になるのは仕方がないかもしれない。
「実は昨日、学院長から聡史様が近々私たちの世界に赴くとのお話をいただきました。もし可能でしたら私たちも同行させていただけませんでしょうか? 私も王宮に報告がありますし、侍女たちも慣れない日本での生活ゆえに故郷が恋しくなる頃合いです」
「そうか、学院長からそんな話を受けていたのか。いいぞ、もう出発は目前に迫っているから、いつでも発てるように準備をしておいてもらいたい」
どうやら学院長は王女たちに今回の話を伝えただけで、同行するかどうかの判断は当事者たちに一任する構えらしい。双方の話し合いの結果だけ報告があれば特に問題なしという態度であった。
「ありがとうございます」
王女が礼を述べるのとほとんど同時に、侍女たちから「ワ~」という小さな歓声が上がる。やはり彼女たちもしばらくぶりで家族の顔が見たかったのであろう。翻って異世界に派遣されている自衛隊員やその家族の心情を考えると、やはり互いに長きに渡って顔を見れないし電話の遣り取りすら不可能なだけに相当に心細くもあろう。その中で日々黙々と任務を果たしてくれている隊員たちには尊敬の念を禁じ得ない聡史であった。
この後、比叡ダンジョンを通っていく異世界までの大まかな旅程とこの件に関しては他の生徒には絶対に明かさないといった注意事項が告げられて、今回の話し合いは終了するのであった。
◇◇◇◇◇
王女たちの同行が正式に決定した3日後から、さっそく聡史兄妹は伊勢原駐屯地に赴いて物資の収納に当たる予定が学院長から告げられる。
だがその前に聡史は美咲を呼び出して、自分が留守をする話を彼女に伝える。
「美咲、明日から2週間の予定で俺たち三人は学院を空けるから」
「クックック、人の縁とは流る水のごとし。出会ったのちには別れが必ず来るもの。よかろう、我が暗黒に満ちた半生には相応しき別れ。我はこのまま闇に身を投じて永久にこの世を呪うとしよう」
ペシッ
「痛~い」
「そういうのはいいから。あと、誰が今生の別れだと言っているんだ? 2週間の予定で出張してくるだけだ」
コクコク
どうやら美咲の厨2魂が暴走して悲劇のヒロイン的な超絶痛いセリフを口走ってしまったらしい。聡史から突っ込まれて涙目になりながら素に戻った美咲が頷いている。
「たぶん校内トーナメント初日には戻ってこれない。美咲が出場する魔法部門は1日目だろう」
コクコク
「俺がいなくても自分の力を信じていい成績がとれるように頑張るんだぞ」
「わ、わ、わかった」
「カレンが残ってくれるから、何か困ったことがあったら彼女にちゃんと話をするんだぞ」
「だ、だ、大丈夫」
小学生に言い聞かせるような口調で聡史は美咲に留守中のあれこれを噛んで含めるように話す。ちなみに今回カレンが残るのは「トーナメントを前に生徒に怪我が出た場合を考慮した」という学院長の判断。全生徒を万全の状態で模擬戦週間に参加させたいと考えた末の答えだったらしい。
「よし、それじゃあ訓練に戻ろうか」
だが美咲は席を立とうとせずに寂しげな眼で聡史を見つめている。ようやく小さな声を絞り出すかのように…
「や、約束… ちゃんと戻ってきて」
そう言いつつ、やや躊躇いがちに右手の小指を聡史に向かって差し出す。
「ああ、ちゃんと約束する。指切りだ」
2週間といえども聡史に何かと依存している美咲にとっては見た目以上に辛く寂しいよう。だが互いの小指を絡めて指切りをすると、やや落ち着いた表情に変わる。
「それじゃあ俺は色々と準備に取り掛かるから、しばらくはひとりで頑張るんだぞ」
「う、うん… 気を付けて」
「ああ、大丈夫だ。2週間で戻ってくる」
こうしてまだ名残惜しそうにしている美咲を屋内演習場まで連れていくと、聡史は自分の部屋に戻って明日以降の遠征に備えて準備を始めるのであった。
◇◇◇◇◇
翌日から聡史兄妹は伊勢原駐屯地に出向いて恒例の物資の収納作業を開始。補給担当の隊員と共に炎天下で大汗をかきながらなんとか3日間で全ての集積された物資をアイテムボックスに仕舞い終える。
その間美鈴はというと、ゴーレムを用いた魔法訓練術式のバージョンアップに取り組んでいた。より難易度を向上させる方向で改良した術式は、ゴーレムの動きを当初よりも1.5倍素早くしつつより実戦的に相手をする生徒に向かってくるように多くの改良が施されている。美鈴が新たに構築したこの術式は、今年の八校戦(新たに開校した4校が参加するため、この名称は近いうちに変更される予定)で用いられる予定となっており、その内容はデータとして各校に伝達されて魔法使いたちをより一層鍛え上げるツールとして活用されるはずだ。
3日後聡史たちの収納作業完了と共に、美鈴とディーナ王女たちも合流してヘリで京都へと飛び立っていく。すでに異世界派遣の交代要員は全員集合しており、翌日から彼らをダンジョン経由での移送作戦決行。まる1日がかりでようやく全員がマハティール王国王都に近い場所にあるダンジョンの出入り口へと到達した。
「ヤレヤレ、やっと異世界に到着したか」
「今回もかなりの強行軍でしたから、さすがに少々疲れましたわ」
あの桜でさえも、炎天下での収納作業とそれに続く移送作業はかなり堪えたらしい。彼女にしては本当に珍しく弱音を吐いている。
「しばらく見なかったけど、この風景はまさしく私たちの国ですね」
「こうして久しぶりに見ると、なんだか懐かしすぎて涙が出てきます」
侍女たちは人目に映らぬところで相当なホームシックに抱えていたよう。目の前に広がる故郷の風景にほとんどの者が目を潤ませている。
「どれ、さっそく王都の部隊と連絡を取るか。こちら補給物資を運んできた楢崎中尉。王都の連絡部隊応答せよ。繰り返す…」
聡史は旧式の無線機を取り出すと、王都の連絡部隊との通信を試みる。電波の状況が今一つで、数回呼び掛けてやっと向こう側から反応が返ってきた。
「こちら連絡部隊、楢崎中尉、補給物資を運んできたのは本当か?」
「はい、交代要員500名と共に王都付近のダンジョン出口に到着しました」
「了解、こちらでは緊急事態が発生している。すぐに車で迎えに行くのでその場で待機せよ」
「緊急事態とは?」
「こちらも正確な状況を把握できていない。王都に到着次第、中尉たちはヘリでアライン砦に向かってもらう」
「了解しました。この場で待機して迎えを待ちます」
今一つ要領を得ない返事に聡史は戸惑いを覚えつつ、桜や美鈴、そして交代要員の隊長に状況説明。やや不安な思いを抱きながら待つこと2時間、街道が続く彼方から土煙が見えてくる。どうやら迎えの車列が到着したらしい。
そのまま車両に分乗して向かう先は王都の連絡部隊拠点。夕方近くに到着してみれば、内部は慌ただしい様子で相当混乱した状況となっている。やがて聡史たち三人だけがすぐに隊長室に連れていかれて取り急ぎ事情説明が開始される。
「わざわざこちらにやってきてもらって感謝する。本来はゆっくり休んでもらいたいところなのだが、アライン砦から緊急事態との報告があった」
「あちらで何が起きているんですか?」
「よくわからないのだが、大量の魔物に襲われているらしい」
「ダンジョンから魔物が氾濫したのでしょうか?」
「それもわからん。ともかく弾薬の不足が深刻らしいので、君たちは大至急ヘリでアライン砦に向かってもらえるか。こちらの物資にはまだ余裕があるから後回しで構わない」
「わかりました。幸い弾薬はかなりの数を持ち込んでいますので、すぐにアラインに向かいます」
「よろしく頼む」
ということで聡史、桜、美鈴の三人は取る物も取り敢えず用意してあるヘリに乗り込んで一路アラインに向かうのであった。
◇◇◇◇◇
現在から数えて一年とちょっと前、アライン砦の北東部の山岳地帯に合計100匹程の小規模な羽アリの群れが巣を作った。その当初はごく普通の人や獣に踏み潰されるサイズのアリの群れであったが、たまたまそこは魔力が濃厚に淀んでいた場所ということもあって、瞬く間にアリの群れは魔物となって巨大化し、ついには体長が1.5~2メートルのサイズにまで成長していった。こうなると周囲に生息する小型の魔物や獣にはまったく太刀打ちが出来なくなる。いや大型の魔物でさえも集団で襲い掛かるアリたちには為す術がなかった。こうなってしまうと、アリたちは周辺の動くものすべてをエサにしていく。そしてさらにその中の1体が女王アリに変態を遂げて毎日300個以上の卵を産み始めた。
地球でもヒアリという極めて凶暴で危険な種類のアリが存在する。群れで移動しながらその経路にたまたま居合わせた動物に群がって食い尽くすかなりヤバいアリだが、おおよそそれが巨大化して魔物になったと考えていただきたい。そしてアライン砦の北西で発生したこのアリこそが、こちらの世界でも恐れられているギガント・ファイアーアントであった。
ギガント・ファイアーアントは日に日にその数を増やしていって、周辺の動物を粗方食い尽くすと巣を移動する習性を発揮し始める。山から山へと茶褐色の奔流が移動する様は、虫嫌いの人が目撃したら卒倒するレベルの不気味さが漂う。
そして徐々に山岳地帯を移動してきたギガント・ファイアーアントの群れは、アライン砦から見て北方の平原に進出した。ちょうどこの頃から街道を行き交う商人や旅人の口々に巨大なアリの噂が出回るようになって、自衛隊は注意喚起を行うとともに駆除に乗り出し始めたのがつい先日の話。ギガント・ファイアーアントは単体であればDランクの冒険者パーティーで悠々仕留められる魔物であるが、数が増すごとに討伐の難易度が幾何級数的に上昇していく。この世界の現状では数百体の群れともなれば軍隊が出動して犠牲者を出しながらなんとか討伐できるが、それ以上の数ともなればもはやお手上げ状態であった。
もちろんギガント・ファイアーアントに関する噂は砦や仮設住宅に住む人々の口々にしばしば話題が上る。
「おい、聞いたか? アリの魔物が街道近辺にまで姿を現しているらしいぞ」
「ああ、聞いたよ。だが今のところはジエイタイが討伐に出てくれているそうだ」
「そうだな。ジエイタイがいてくれれば安心だ」
こんな噂が立ち昇るようになったのは、ジジイがこの地に来て5日ほど経過した時分。このジジイのことだから自ら志願して装甲車に乗り込んでギガント・ファイアーアントの討伐に毎日出向いていた。すでにこの時期には砦の門はピッタリと閉ざされており、北に向かう街道の通行は禁止の措置が取られている。
そのまま数日間、同様の状況が継続して様子見の時間が経過する。とある日ヘリで近辺を哨戒飛行している部隊から緊急の連絡が届いた。
「司令部、アリの大群を発見。その数数万にも及びます。真っ直ぐにアライン砦の方向に南下しています」
「了解、もうしばらくその場で警戒しつつ様子を観察してくれ」
「了解しました」
どうやら小数で街道沿いに姿を現したのは先遣隊だった模様。いよいよ本隊が砦に接近しているというこの報告によって急遽作戦会議が開かれて、砦の内部に住んでいる地元住民の避難と防壁上に各種武器の配備が緊急で実施される運びとなる。
ようやく武器や隊員の配置が終わった頃に、ヘリからの連絡…
「アリの群れの先頭は砦から10キロの地点。あと2時間程度で砦に到達します」
「了解、燃料が続く限りそのまま哨戒をしてくれ。交代のヘリを用意しておく」
「了解」
交代のヘリはナパームを充填したミサイルと機関砲の弾薬をフル積載で急遽飛び立っていく。空からアリたちに向かって攻撃を加えてその侵攻を一時的にでも遅らせようという目的であった。
そして時が経過して約2時間後、地平線の先には茶褐色の大河のようなギガント・ファイアーアントの群れが凶暴なまでにひしめき合いながら姿を現す。隊長がヘリに向けて先制攻撃を命じようとしたその時…
「どれ、ちょっとワシが片付けてきてやるわい。隊員たちは生き残りを始末させるがよい」
暴れるスキを窺いつつ城壁の上でアリの群れを観察していたジジイが立ち上がる。その勢いのまま隊長を制して、次の瞬間にはなんと壁から地面に飛び降りていた。
「ご隠居、危険ですから戻ってきてください」
「誰に物を言うとるんじゃ! ワシのやり方をとくと刮目せよ」
言うが早くジジイは半身の姿勢になって腰をやや沈める。右手には徐々に闘気が集まってきており、この構えはまごうことなく例のアレに相違ない。
「太極波~」
キーンという金属音を響かせて、ジジイの右手から発射された闘気の塊は音速を超えてアリの群れにまっしぐら。その勢いのまま着弾して大爆発を引き起こす。砦の内部にも爆発で宙に巻き上げられたアリの死骸がパーツに分かれてバラバラ落ちてくる惨状が引き起こされている。
爆風と土煙が晴れて爆発の跡地を観察すると、生きているアリの姿はなくただ巨大なクレーターが穿たれているのみ。その時ヘリからの連絡が入ってくる。
「全体の10分の1が姿を消しましたが、アリの残存勢力いまだ健在」
「あれだけの爆発を食らってもまだ生き残っているのか」
司令官が驚いた表情を向けるが、これは相手の隊列が縦に数キロにわたって続いていたせいで、直撃を受けた前方の集団はジジイの太極破によってほぼ壊滅している。
そしてその後も何度か押し寄せてくる後続集団は、悉くジジイによって完膚なきまでに粉砕されていった。
「後続集団は残り3割を切りました。現在完全に動きを停止しています」
アリの魔物とて本能的に危険を感じるのであろう。迂闊に前進するのは危険と悟って状況を窺っているのかもしれない。
ともあれヘリからの連絡が伝えられると、今度はヒョイとジャンプしてジジイは城壁の上に戻ってくる。呆気にとられる隊員たちにジジイはといえば…
「ガハハハハ、あの程度の虫ごときに恐れなど無用。万事このワシの任せておくがよい」
「ご隠居、さすがです。恐れ入りました」
「ご隠居がいる限り、この砦は安泰ですね」
ドヤ顔のジジイに対して周囲の隊員たちから賞賛の声が集まっている。
「ご隠居、アリは動きを止めているようですから、しばらくお休みになってもらって大丈夫です」
「そうですよ、これだけの大活躍なんですから、一休みして食事を摂ってください」
「自分らが見張っておりますので、お任せください」
隊員たちは盛んにジジイに労いの言葉を投げかける。
「左様か、まあよいであろう。しばしワシは休むゆえに、何かあったら声を掛けてもらおうか」
「承知いたしました。もし我々の手に負えない場合は、再びご隠居に登場願います」
こうしてジジイと共に壁に立っていた隊員の半数も同時に休憩に入っていく。こんな形でギガント・ファイアーアント襲撃初日は、ひとまず防衛する自衛隊側の圧倒的勝利で終わっていくのであった。
初日はジジイのおかげで無事にアリの大群を撃退したものの、まだまだ予断を許さないアライン砦。このまま無事にアリの群れに勝利できるのか? そして聡史たちの援軍は間に合うのか…… この続きは出来上がり次第投稿します。どうぞお楽しみに!
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