テスト、そして。
もうすぐテスト。俺は授業に出ないからテストも危ない。卒業できるかも危うい。
「俺が教えてやろうか?」
トベルが言ってきた。
「お前、勉強できるのか?」
「暇つぶしにやっているからな。簡単だ」
俺とトベルは勉強を開始した。
「とりあえず、数学はとことん問題集でもやってろ。国語は教科書見ながら問題集でもやってろ。理科・社会は教科書見て、音読して、問題集でもやってろ。英語は……イギリスでもいったらどうだ?」
「なんて適当な!」
「俺だって面倒だもの」
一週間後。テスト当日。
「相沢、どうだ?」
「今の俺なら東大にも受かる気がする」
「すごいなそれは」
「んじゃ、いこうか。トベル!」
「違うクラスだぞ」
「……どうだった?」
「あ、微妙だ」
「……フッ」
「笑うなや。お前はどうなんだ?」
「今日のはまだ帰ってきてないからわからんが、成績で言うとこの学校で4番目くらいだ」
「すごいぞそれ」
数日後、テストがかえってきた。まあ、いままでの俺よりはよかった。順位で言うと、1038人中、390位。そう考えるとけっこういいんじゃないか?
「君」
後ろから声をかけられる。振り返るとソコに見知らぬ男が居た。
「こんにちは。はじめまして、だよね。僕は、この学校の生徒会長だ」
「!」
「いまはまだ、闘いのときではない。でもいつか、戦いのときは来るんじゃないかな。フフ、楽しみにしているよ」
そういって立ち去った。
まだ、目標の達成は遠い。それでも一歩ずつ、足を進める俺がいる。
こんな学校、支配し返してやる!
はい、打ち切りです。続けることが難しくなりました。まだあんまり伏線をだしていなくてよかった。
またいつか、同じような話を書くかもしれません。その時は短編で。




