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少年魔王の『世界征服』と英雄少女の『魔王退治』  作者: NewWorld
エピローグ 二つの光が見守る世界
158/162

~不穏なる平和の集い(上)~

 式典関係が一段落すると、学園都市エッダの一角にある迎賓館において、各国の主要人物を招いた大規模な式典が開催された。


 表向きは、ここ数か月の間に世界規模で起きた『災厄』からの復興にあたり、各国間の連携を強化することを確認しあうための『平和の集い』ということになってはいるものの、本当の目的はいわば『説明会』である。


 獣の災厄、樹木の災厄、そして狂月の災厄。立て続けに起きたそれらの災厄が何に起因するものであり、それがどんな結末を迎え、今後、世界はどうなるのか? それは各国の首脳陣にとって、何よりも重大な関心事だ。


 五英雄の一人にしてエクリプス王国の国王アズラルは、その立場上、そんな『説明会』の司会を務めることとなった。

 会場には、エレンタード王国のベルモント二世をはじめ、クレセント王国やその他周辺各国の王族はもとより、リールベルタ王国のような辺境の国々の国王、大臣クラスまで参集している。


 また、一方で学院関係者に関しては、生徒も含めてその全員が今回の『狂月の災厄』から世界を救った功労者だということもあり、比較的自由に参加を許されていた。


 アズラルが流暢な語り口で行う説明に、彼らは一様に驚き、戸惑い、そして大いに納得した様子で聞き入っていた。しかし、同時に誰もが皆、何かを待ちかねるように落ち着かない素振りを見せている。


「……と、まあ、背景説明はこれくらいにしておきましょうか。この場にお集まりの皆さんの『お目当て』は、どうやら別にあるようですしね」


 広大な会場の前方には、高い演壇が備え付けられている。そんな演壇の上に立つアズラルは、式典の場だというのに、相変わらずの黒いローブ姿のままだ。


「さて、それでは我らの世界の救世主。少年魔王ネザク・アストライア、英雄少女エリザ・ルナルフレアにご登壇いただこう」


 芝居がかった仕草でアズラルが言うと、演壇脇に控えていた金髪の少年と紅い髪の少女がゆっくりと中央に向かって進み出る。二人とも学院指定の制服を身に着けているが、動きやすさを重視した制服のデザインは、王族が出席するような儀礼式典には向かない衣装だと言えるだろう。


 とはいえ、この場に集まった人間にとって、そんなことは些細な問題でしかなかった。二人が壇上に姿を現した瞬間、会場中から大きな歓声が巻き起こったのだ。

 それもそのはず、『邪竜』によって星界全土の人々の心に投影されていた映像は、ネザクとエリザ、二人の勇姿を余すところなく伝えていた。


 全世界の人々にとって、二人はまぎれもなく、正真正銘の救世主なのだ。




 ──大歓声が沸き起こる会場内の一角にて、その円卓を囲むのは、主にバーミリオンの関係者である……とばかりは言えなかった。


 なぜなら、イデオン、レイファ、エドガーといった王族たちは別として、残るメンバーは実に多種多様だからだ。

 月影一族の少女ルヴィナ、辺境の王国リールベルタの王女エレナとその父ダライア二世、さらには学院の副院長補佐を務めるエリックとその秘書にして『月の獣の聖少女』の異名を持った金虎族の少女、シュリがいる。


 そんな中にあってエドガー・バーミリオンは、ある意味、『針のむしろ』に座らされ、食事もろくに喉を通らないでいた。


「うう……なんだ、この状況……」


 テーブル席で向かい合う形で、イデオンとリールベルタ国王ダライア二世が会話を交わしている。最初こそぎこちない国王同士の社交辞令だったものの、もともと気さくな人柄の持ち主であるイデオンと魔王の侵攻で胆力を鍛えられていたダライア二世の二人は、すぐに打ち解けた様子で盃を酌み交わしていた。


 一方、母親のレイファはと言えば、興味津々な顔で彼の想い人たる白髪の少女に話しかけている。


「やっぱり、すごいわねえ。ルヴィナちゃんって。うちのバカ息子とは比べ物にならないくらい、頭がいいわ」


「い、いえ……そんなことありません。エドガー……あ、えっと殿下には、何度も戦いの中で助けていただいていますから……」


 威勢のいいレイファに押されるように、戸惑い気味の言葉を返すルヴィナ。いつの間にか母親が彼女をちゃん付けで呼んでいるのも気にかかるところだが、それはそれとして、レイファは彼女の隣に陣取ったまま、気安く肩をたたいて笑う。


「あはは! バカ息子に『殿下』なんて呼称はいらないわよ。ほら、あの子、どう考えてもあなたにメロメロでしょ? 今から尻に敷いてやんなくちゃ!」


「え? あ、う……」


「うふふ! 初々しいわねえ!」


 顔を真っ赤にしてうつむくルヴィナを見て。けらけらと笑うレイファ。さすがにここで、エドガーの我慢も限界を超えた。


「おい、こら! いい加減にしろよ! ルヴィナ先輩が困ってんじゃねえか!」


 思わず、大声を上げて怒鳴る。

 しかし──


「ああ? それが母親に対する口の利き方?」


「あ、い、いや……その……」


 ぎろり、と鋭い視線で睨みつけられ、委縮して言葉を失う。


「……うう。ルヴィナ先輩にかっこ悪いところを見られた」


 そう思い、落ち込みながらルヴィナの方を見れば、少しはにかんだように笑う彼女と目が合う。それだけで、エドガーの胸は早鐘のように高鳴ってしまう。


「二人ともどうかその辺で……エレナちゃんが怖がっていますから」


 ルヴィナが微笑みながら視線を向けた先、それはちょうど、エドガーとルヴィナ、二人の間にある席だ。子供用に座面を高くした台の上に腰掛けた彼女は、ルヴィナの言うとおり、少し怯えた顔をしていた。


 しかし、エドガーにはわかっている。この幼女のこの表情は、間違いなく演技だ。


「あら、ごめんなさいね。エレナちゃん。ふふふ! まったく、あんたも隅に置けないわねえ」


 レイファはエレナを見て楽しげに笑った後、エドガーにニヤニヤとした視線を送ってくる。この母親、今の状況を理解してやがる。……とエドガーは内心で歯ぎしりする。


「ううん。大丈夫。レイファ様もルヴィナお姉ちゃんもみんな優しいし、エレナ、皆のこと大好きだもん!」


 無邪気な天使のように笑うエレナ。その言葉に、レイファとルヴィナ、二人の女性陣はころっと騙されている。


「可愛い! 可愛いわ! どうしてうちには、娘が生まれなかったのかしらねえ?」


 身もだえするようにレイファが言えば、


「ふふふ。エレナちゃんって、本当にいい子よね。……今までだって、親元を離れて、寂しいこともあったでしょうに……」


 ルヴィナが感激した顔で、エレナの頭を優しく撫でている。一方、頭を撫でられてくすぐったそうな顔で笑うエレナは、可愛らしく小首を傾げてルヴィナに言う。


「ルヴィナお姉ちゃん」


「なあに?」


 ルヴィナは同じく小首を傾げ、エレナに向かってにこやかに微笑みかける。彼女はどうやら、かなりの子供好きらしい。エドガーは今までにないルヴィナの意外な一面に、思わず見惚れてしまっていた。


 が、しかし……


「わたし……ルヴィナお姉ちゃんも、エドガーのことも大好きだから……二人とも、わたしの傍に、ずっとずっと一緒にいてくれるよね?」


 それは実に、無邪気な言葉だ。少なくとも、『エレナ』という少女の正体を知らない者が聞けば、あまりのいじらしさに思わず彼女を抱きしめたくなってしまうことだろう。


 しかし、エドガーは、背筋にすさまじい悪寒を感じてしまった。とはいえ、何故かはわからない。彼女の意図がはっきりと理解できたわけでもない。だが、それでもなおエドガーの心の中には、そこはかとない不安と激しい恐怖が渦を巻いているようだった。


「……エレナちゃん。うん。もちろんよ! あなたに寂しい思いなんてさせないわ。わたしたちは、ずっと一緒よ!」


 エドガーが内心で身震いを繰り返している間にも、ついに感極まったらしいルヴィナがエレナのことを思い切り抱きしめていた。


「ル、ルヴィナお姉ちゃん。苦しいよ」


「え? あ、ご、ごめんなさいね?」


 ルヴィナは王族たちを前にした席だというのに、自分が大胆な行動をとっていたことに気づき、赤面しながら身を縮こまらせた。


 彼女の抱擁から解放されたエレナは、苦しかった呼吸を整えるふりをしながら、エドガーの方にちらりと目を向けてきた。


「……うお! マジか、この幼女……四歳の癖に、何でこんな顔ができるんだよ……」


 まさにしてやったり、といった黒い笑みを浮かべる幼女の姿に、エドガーの背筋は今度こそ本当に凍りついていた。

 ここでエドガーはぶんぶんと頭を振りながら、エレナの父、ダライア二世に目を向けた。すると、ちょうど……彼と目が合う。


「……その子は自分の手には負えません。どうか、御武運を」


 声には出さず、目だけでそう訴えてくるダライア二世に対し、エドガーはがっくりと肩を落とすのだった。


 一方、同じ円卓に着いていながら、それらの会話に加わることなく呆然と見守っていたものが二人。


「……えっと、エリックおじさま?」


「……シュリ。皆まで言うな。世の中には、考えない方がいいこともある。俺はこの一年間で、そのことを嫌というほどに学んできたぜ」


 隣に座るシュリの問いかけを受け、エリックは自棄くそ気味に盃をあおりながら、大きく首を振る。気づけばあの幼女、まるで出会ったばかりのカグヤを彷彿とさせる『魔女』となりつつあるようだ。


「恋敵を籠絡してまで自分の立ち位置を確保するとか……発想がまったく幼女のモノじゃないにゃん……」


「だから言うなと言っているのに……。まあ、それだけエドガーのことが好きなんだろ。そう考えれば、まあ、可愛らしいもんじゃないか」


 自分を無理やり納得させるようにつぶやくエリック。


「にゃはは! でも、エドガーってば、蛇に睨まれた蛙みたいな顔をしてるよ?」


 しかし、エリックの必死の努力も無駄な抵抗も、シュリのこんな一言があっさりと粉砕してしまったのだった。




 ──会場内の別の一角にて、彼女は壇上を見上げ、小さく呟く。


「まったく……あの頃は、まさかネザクが世界を救うことになるだなんて……思いもしませんでしたね」


 クレセント王国の貴族階級にして五英雄の一人でもあるミリアナは、この会場内では下手な王族よりも重要人物であると目されている。とはいえ、この期に及んで目立つことを嫌った彼女は、会場の隅で娘二人と料理のおかれたテーブルを囲んでいた。


「ふふふ! そう言えばキリナ。ネザクってば、最初にわたしたちがあの子をお母様の仇だと勘違いして短剣を突きつけた時、トイレに行きたくて青褪めていたのよね?」


 漏れる漏れると喚きだした少年の手を引いて、トイレまで連れて行ってやった時のことを思い出し、イリナはくすくすと笑う。


「うん。うふふ……。ああ、あの時のネザク、可愛かったなあ。でも今思い返せば惜しいことをしたよ。どうせならあのまま、おもら……」


「キリナ! やめて? 本気でやめて? 最近のあなたの過激さには、お母さんの精神も限界を迎えつつあるわ……」


 危ないことを言いかけたキリナの肩に手をかけ、ぶんぶんと首を振るミリアナ。


「でも、お母様? 心配なさらなくても大丈夫ですわ」


 そんな母親の袖を引っ張るようにして言ったのは、もう一人の娘──イリナだった。


「え? 心配って言われても……お母さん、別に何も言ってないのだけど……」


 突然、意味不明なことを言われ、きょとんとした顔をするミリアナ。


「うふふふ……。言わなくてもわかります。ほら、壇上のあの二人。ネザクとエリザ。とってもお似合いのように見えますけど……でも二人とも奥手ですものね?」


「イリナ? いったい、何を……」


「このままじゃ、孫の顔だっていつ見られるか心配なんでしょう? でも、大丈夫。うふふふ。イリナお姉さんがあの二人に、手取り足取り恋愛の機微と結婚の作法と子づく……」


「だめ! お願いだから、それもやめて! いいから! お母さん、全然心配なんてしてないから! 若い二人に任せてあげて!」


 どこまでも気苦労が絶えない母、ミリアナだった。


 一方、普段ならそんな親子に付き従っていることの多いアクティラージャはと言えば、会場内の別の一角で誰かと話し込んでいるようだった。


「まさか、こんな時代が来るとは思わなかったなあ」


 テーブルに置かれた料理を次から次へとパクつきながら、器用にも明瞭な発音で言葉を発した一人の男。赤い髪をたてがみのように伸ばしており、目つきの悪さと言い、窮屈そうに着崩された礼服と言い、粗野な印象ばかりが目立つ青年だ。


「ちょっと、クリムゾン。もう少しお行儀よくしなさいな。リゼルアドラの認識魔法にも限度というものがあるのですからね」


「ああ? これくらい、問題ねえだろうが。その辺の人間を取って食おうってわけじゃねえんだからな。それより、あんたにそのお上品な話し方は似合わねえからやめとけよ」


 クリムゾンと呼ばれた男は、食事の手を休めることなく蒼髪の美女に皮肉を返す。


「……相変わらず野蛮な男だわねえ。人がせっかく雰囲気を出してるってのに……。それより、そっちのあんたは何をしてるわけ?」


 フォーマルドレスに身を包んだ彼女、アクティラージャは呆れたように首を振ると、その場に同席しているさらに別の一人に声をかけた。


「……束の間の幸せを堪能している彼らを哀れんでいるのです。今や『星心障壁』は失われ、月界の『魔』はこの心月の地に自由に侵入することができるようになった。それはすなわち、この世界が再び白く染まることを意味している……。うふふふ」


 白髪を長く伸ばしたその美女の名は、幽玄の聖女メルリア。幻界において、隣で料理にぱくついている真紅の人狼クリムゾンと同じ第六階位の座にある災害級の『魔』の一人だ。


「……白髪の女って言うのは、みんなこう不気味な性格になるのかしらねえ」


 身近なところにいる月影一族の少女たちのことを思い起こし、アクティラージャは身震いする。しかし、なおもぶつぶつと物騒な言葉をつぶやき続けるメルリアの頭をごつんと叩く者がいた。


「いた! 痛い……痛いです、リゼルアドラ」


 拳骨を落とされた頭を押さえ、メルリアは涙目で相手を見る。そこには、肩までの闇色の髪を綺麗に切りそろえ、学院指定の制服を纏ったクールな印象の美少女が立っている。


「メルリア。染色は既に無意味。ネザクを見なさい」


 リゼルはメルリアの頭を手で掴むと、強引に会場前方の演壇へと顔を向けさせる。なぜかメルリアは頑なに抵抗しようとするが、階位の差は膂力の差になって現れるらしい。あっさりとメルリアは、それまで目を背けていた檀上の少年を視界に収めることになった。


 すると、彼女の様子が一変する。


「……だめ。かわいい。だめ。耐えられない。だめ。今すぐ、抱きしめに行ってくる!」


 白い頬を赤く色づかせ、駈け出そうとするメルリア。


「うわ! 待ちなさいよ。駄目に決まってるでしょう? 気持ちはわかるけど、落ち着きなさい」


 その身体をどうにか捕まえたのは、アクティラージャだった。実際、彼女もネザクのいる方にはあまり目を向けることができないでいる。あまりにも自分たち月界の『魔』が求めてきた理想そのものの姿をした少年は、彼らにとって刺激の強すぎる存在だった。


「かーわーいーい! メルリア、我慢できない! うふふ! うふふ! 抱きしめる! 絶対抱きしめる! ……ううん、舐めちゃう! なめまわしちゃう!」


「え? ちょ、あなた……どこにこんな力が! お、抑えきれない! 嘘でしょ? ねえ! あんた、あたしより階位が低いんじゃなかったの? っていうか、どう考えても『幽玄の聖女』なんて名前はふさわしくないでしょ、あんたはああ!」


「ぐはははは! まあ、あいつを前にしちゃ、染色だの何だのなんて、馬鹿馬鹿しくなっちまうよなあ」


 ようやく料理を食べ終えたクリムゾンは、面白そうに檀上へと目を向ける。


「いや、ほら! クリムゾン! この変態女を取り押さえるの、手伝いなさいよ!」


「……ったく、しょうがねえな。腕力なら俺に任せろ」


 そう言って、なおもアクティラージャの腕の中で暴れ続けるメルリアを抑えにかかるクリムゾン。


 が、しかし……


「うわ! いてえ! なんだ、こいつ! 噛みつきやがった! 犬か? 犬なのか? 畜生、やったろうじゃねえか! 狼たるこの俺様が、面と向かって犬ころに噛みつかれて、黙って引き下がるとでも思ってやがんのか、ああん?」


「がるる!」


「ガルル!」


 犬のように唸り声を上げ始めるメルリアとクリムゾン。クリムゾンはともかく、清楚な美女にしか見えないメルリアが目を血走らせて唸り声を出す姿は、思わず目を覆いたくなる代物だった。


「ああー! もう、一体何なのよ! なんでわたくしが、こんな奴らのお守りをしなくちゃいけないわけ?」


 ほとんど絶叫にも近い声を上げるアクティラージャだが、その騒ぎはリゼルが広げた闇の中に、すべて吸収されていた。


「うん。やっぱり、ネザクは可愛い。万事、それですべてが解決する」


 会場の一角に集う人ならざる者たちの胸中は、そんなリゼルの身も蓋もない言葉によって代弁されてしまったようである。

次回「~不穏なる平和の集い(下)~」

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