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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第15章 激闘、セイクリア王国

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第521話 共闘、「悪魔」達と「勇者」


 「行こうぜ、『勇者』!」


 「ああ! 行こう、『賢者』!」


 そう言って、翔輝はコツンと春風の拳を叩いた。


 すると、


 「ところで、()()()のこと何て呼べばいいかな?」


 と、隣に立つリアナが、目の前で宙に浮かんでいる巨大な異形の騎士を見ながらそう尋ねてきたので、


 「決まってるでしょ、『ビッグ・モーゼス』だよ! モーゼス中にいるから!」


 と、春風はなんの躊躇いもなくそう答えた。


 「「待て! それでいいのか!?」」


 と、水音と翔輝に突っ込まれたが、


 「フハハハハハ! さぁ来るがいい、『悪魔』共と出来損ないの『勇者』よ! この『ビッグ・モーゼス』が相手になってくれるわ!」


 と、巨大な異形の騎士の中からモーゼスがそう叫んだので、


 「「わー決定しちゃったよ……」」


 と、水音と翔輝は2人してポカンとした。


 というわけで、巨大な異形の騎士改め、ビッグ・モーゼスを前に、


 「で、どうやってあいつと戦う気なの?」


 と、水音が尋ねると、


 「決まってるだろ。()()()()()()()()()


 と、春風は再びなんの躊躇いもなく答えた。


 その後、


 「いっくぞぉ、みんなぁ!」


 『おう!』


 春風達はフライング・カーペットに乗って空へと上がった。因み、ループスとヘリアテスも一緒に乗っている。


 そんな彼らを見て、


 「フフフ、空中戦か。いいだろう」


 と、ビッグ・モーゼス内のモーゼスは不敵な笑みを浮かべた。


 一方、外の春風達はというと、


 「お父さん、イブリーヌ様達の居場所わかる?」


 と、リアナがループスに向かってそう尋ねると、


 「ああ、2人共奴の胸の部分にいる。まずは、装甲を引っぺがすんだ」


 と、ループスは答えたので、


 「ありがとうございます。みんな、しっかりつかまっててよ!」


 と、春風はフライング・カーペットに更に魔力を込めて、ビッグ・モーゼスに向かって前進した。


 すると、


 「こしゃくな悪魔め!」


 と、モーゼスがそう叫ぶと、ビッグ・モーゼスの左右の手に、2本の巨大な剣が現れた。


 「ゲ、二刀流!?」


 と、水音が驚いていると、ビッグ・モーゼスはその2本の剣をグッと握りしめて、それを春風達に向かって振るった。


 「危ない!」


 そういうと、春風はフライング・カーペットを操作して、その2本の剣の攻撃を回避した。


 そして、ビッグ・モーゼスから少し離れた位置まで飛ぶと、


 「ちくしょう! あの2本の剣が邪魔だな……」


 と、春風はそう言いながらギリッと歯軋りをしたが、


 「それなら、剣の方は私に任せて!」


 「じゃあ、僕は装甲の方をどうにかするよ!」


 と、リアナと水音がそう提案してきたので、


 「2人共……ああ、任せた!」


 と、春風は2人の案を受け入れて、すぐに再びビッグ・モーゼスに向かって前進した。


 「無駄なことはやめろ!」


 と、モーゼスがそう叫ぶと、ビッグ・モーゼスは両手の剣を振り上げて、春風達に向かって同時に振り下ろした。


 だが、それよりも早く、


 「受け止めて、燃え盛る薔薇!」


 と、リアナは持っている自身の武器である両刃剣に魔力を込めた。


 次の瞬間、左右の刃はリアナの身長と同じくらいの大きさになったので、


 「ハァアアアアア!」


 リアナはその大きな刃で、ビッグ・モーゼス剣を受け止めた。


 「今だよ!」


 と、リアナがそう叫ぶと、


 「一本角、『武ッ汰斬り形態』!」


 水音は「鬼の闘気」を用いた巨大な刀を生み出し、


 「てやぁあああああっ!」


 それで、ビッグ・モーゼスの胸の装甲を切り裂いた。勿論、中にいるイブリーヌとクラリッサを傷つけないように注意しながらだ。


 そして、切り裂かれた装甲がバラバラになって地面に落ちると、その内部に拘束状態の2人を発見した。


 「あ、モーゼス教主がいない!」


 「多分、頭部の中にいるんだろう! よし、行くぞ!」


 と、水音と春風がそう言った後、


 「うりゃあああああっ!」


 と、リアナは力を込めてビッグ・モーゼスの2本の剣を押し返した。


 その後、ビッグ・モーゼスがその勢いで後ろに仰け反ると、すかさず春風達は前進した。


 やがて、ビッグモーゼスの胸部分の側まで近づくと、


 「リアナ、運転お願い!」


 「わかった!」


 と、春風はリアナにフライング・カーペットの運転をお願いして、翔輝と共に彼女の一歩前に立った。


 「行くよ前原君!」


 「ああ!」


 「「たぁあっ!」」


 と、2人はそう叫ぶと、拘束状態のイブリーヌとクラリッサに飛びついた。


 「イブリーヌ様、助けに来ました!」


 「クラリッサ様、大丈夫ですか!?」


 と、春風と翔輝はそう話しかけたが、イブリーヌとクラリッサの反応はなかった。


 「とにかく、2人をこいつから引き剥がそう!」


 「わかった!」


 と、2人がイブリーヌ達を剥がそうとした、次の瞬間、


 「そうはさせるかぁ!」


 というモーゼスの叫びと共に、イブリーヌ達を拘束していた太い紐のようなものが、春風と翔輝巻きついた。


 「うわぁ、こ、これは!?」


 「か、体が、動かない!」


 突然のことに春風達は大慌てで紐のようなものを引き千切ろうとしたが、離さないどころかそれからも何本も紐のようなものが現れて、春風達の体中に巻き付いた。


 「ハハハ、このままお前達も、このビッグ・モーゼスの一部にしてくれるわぁ!」


 そう高笑いするモーゼスと、必死で紐のようなものから逃れようとする春風と翔輝。


 しかし、とうとう2人の体全体を、紐のようなものが覆ってしまい、そのままイブリーヌとクラリッサまでも包み込んだ。


 その様子を見て、


 「は、ハルゥーッ!」


 と、リアナはフライング・カーペットの上で悲鳴をあげた。


 

 


 

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