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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第495話 春風編56 「ただいま」・2

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 春風がフリードリヒと共に、クロエルとシロエルという2人の「エルード」と話し合っていた丁度その頃、残って「天使」となったモーゼスと、操り人形状態のクラスメイト4人と断罪官2人を相手にしていた凛依冴達はというと、


 「ふぅ。参ったなぁ、ここまでの強さとは……」


 と、凛依冴が言ったように、あまり良いとは言えない状況に立たされていた。


 無理もないだろう。なにせ、相手は「天使」になったモーゼスの他に、操られている状態のクラスメイトと断罪官な上に、幾ら小夜子らが「もうやめろ!」と声をかけても全く反応しないどころか、ならばと思って少し重めの一撃を叩き込んで気絶させても、すぐにムクっと立ち上がってしまうので、それが凛依冴達を疲弊させていた。


 そんな状況の中、


 「ケケケ。もういっそぶっ殺しちゃう?」


 と、凛依冴が握るヴァイオレットがそう尋ねると、


 「そんなことしたら、きっとハニーが悲しむと思うわ」


 と、凛依冴は首を横に振るいながらそう答えた。


 その時、


 ーーう……ぐぅ……あああああああっ!


 と、春風とフリードリヒが通った通路の向こうからそんな叫び(?)が聞こえたので、


 「っ! フーちゃん!?」


 と、通路に向かって駆け出そうとしたが、


 「駄目よユメちゃん!」


 と、雪花が「待った」をかけた。


 それに対して歩夢が、


 「で、でも……」


 と何か言おうとしたが、


 「大丈夫。春風を、あなたの『大切な人』を信じなさい」


 と、雪花に優しく諭されたので、歩夢はコクリと頷いた後、「ここは通さない」と言わんばかりに通路の前に立って、自身の武器である薙刀を構えた。


 そんな歩夢を見て、


 「ぬぅ、あくまでも幸村春風を守る気だな? いいだろう、行け、勇者達よ!」


 と、モーゼスはクラスメイト達にそう命令した。


 彼らはそれぞれの武器を構えて、一斉に歩夢に飛び掛かるが、


 『させるかぁ!』


 と、そこへ鉄雄達が割って入ってきて、クラスメイト達に応戦する。


 激しさを増していく両者の戦い。そんな状況の中、自分達を攻撃するクラスメイト達を見て、


 (く! どうして、どうしてこんなことに!?)


 と、小夜子は悲しみに満ちた表情を浮かべた。それは、同じクラスメイトである歩夢や美羽、鉄雄や恵樹、星乃香も同様だった。


 しかし、その所為で戦いの最中に僅かな隙が生まれてしまい、


 「フム、()が出来たな」


 と、それに気づいたモーゼスはニヤリと笑って翼を広げると、素早く通路へと移動した。


 「しまった!」


 と、それに気づいた凛依冴が、急いでモーゼスを追いかけようとしたが、クラスメイトの1人、遠山(とおやま)に阻まれてしまった。


 「く、退きなさい!」


 凛依冴はどうにかして遠山を退かそうとしたが、操られている遠山は一歩も退かずに、凛依冴を阻み続けた。


 そして、


 「さて、では()()退()()といこうか」


 と、モーゼスが通路に着いたその時、


 「……って、ムッ!」


 前方からモーゼスに向かって何かが飛んできた。


 よく見ると、それは大きな風の塊のようで、それがモーゼスに向かってもの凄い速さで飛んできたので、モーゼスは眼前で両腕を交差させて防御に入った。


 その結果、どうにか防御は間に合い、モーゼスの腕に風の塊が当たった。


 だが、


 「な、何だ、このパワーは!? グオオオオオッ!」


 その風の塊はかなりの勢いで飛んできたようで、それを受けたモーゼスは腕を交差させたまま後ろへと吹っ飛ばされた。


 『っ!?』


 突然通路から吹っ飛ばされるように出てきたモーゼスに、それまで戦っていた者達は驚いて戦いの手を止めた。


 一方、吹っ飛ばされたモーゼスはというと、


 「く……い、一体、何が?」


 と、交差していた腕を解いて通路の方に視線を向けると、通路の向こうから()()()()()が、()()()()()()()で出てきた。


 見た目は歩夢らと同じ年頃くらいの、日本の「着物」を動きやすいように改造したみたいな衣服に身を包んだ()()()()()()を持つその少女に、


 『う、美しい……』


 と、誰もが見惚れている中、少女は通路に向かって口を開く。


 「()()()、皆さんご無事ですよ」


 と、少女がそう言った瞬間、


 『……え?』


 と、誰もがポカンとしていると、


 「ありがとうございます、()()()()()


 と、通路の方からそう返事が聞こえた。


 それを聞いて、


 『……え? え?』


 と、誰もが更にポカンとなっていると、通路からゆっくりと1人の少年が現れた。


 邪魔にならない程度に装飾が施された、動きやすそうな空色のローブに身を包み、左腕に銀のガントレットを装着した、可憐な少女のような顔をしたその少年に向かって、


 「フーちゃん!」


 「ハニー!」


 「春風!」


 「ハ、ハル兄さん!」


 と、少年を愛している者達は表情を明るくした。


 そんな彼女達に向かって、


 「ただいま、みんな」


 と、少年は穏やかな笑みを浮かべながら言った。


 すると、


 「き……貴様……一体、何者だ?」


 と、明らかに()()()()()()と言わんばかりの表情でそう尋ねてきたモーゼスに向かって、


 「……決まってんだろ」


 少年は、今度は不敵な笑みを浮かべながら答える。


 「俺は幸村春風、『()()』の固有職保持者だ!」


 


 


 





 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えていたら、結果1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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