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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第494話 春風編55 そして、新たな「ランクアップ」へ


 「僕の[暴食]を、君に移すんだよ」


 そう言ったフリードリヒの言葉を聞いて、


 「……」


 と、春風はフリードリヒが何を言ってるのか理解出来ずに固まっていたが、


 「……え待って、それどういう意味ですか!?」


 と、すぐにハッと我に返って、フリードリヒに向かって尋ねた。


 それに対して、フリードリヒは冷静な口調で答える。


 「言葉の通りだよ。君を真の『賢者』にランクアップさせる為に、僕の持つ[暴食]を君に移すんだよ」


 「いやいやいや、ほんとにちょっと待ってください! それ本気でいてるんですか!? ていうか、何故そんなことを!?」


 と、春風が「もの凄く意味がわからん!」と言わんばかりの表情で再びフリードリヒに向かってそう尋ねると、


 「この[暴食]には僕が『賢者』として今日まで取り込んできたいろんな『知識』や『技術』が詰まってるんだ。これを君に全て渡せば、『賢者』にランクアップが出来るかもしれないっていう結論に至ったってわけさ」


 と、フリードリヒは真面目な表情でそう答えたので、


 「え、それって250年分の『知識』と『技術』が詰まってるってことですよね? そんなことをして俺の体、大丈夫かな?」


 と、春風は不安になった。


 すると、それまで黙ってたクロエルが口を開いた。


 「……大丈夫。ハルッち君、フリード君との戦いで、レベルが上がったんじゃない?」


 そう質問されて、春風は「え?」となった後、すぐに自身のステータスを見た。そこにはこう記されていた。


 レベル:100。


 その数値を見て、


 (あらぁ、一気に100になってる……って、そういえば結構()()のと戦ってきたからなぁ……)


 と、心の中で呟きながら、春風は手で顔を覆った。


 その後、


 「……で、理由はわかったけど、どうやってフリードリヒさんから俺に[暴食]を移すの?」


 と、今度はクロエルに向かってそう尋ねると、


 「……大丈夫、さっきも言ったけど、私の『役割』は裏スキルの回収と管理。故に、扱いも普通に出来る」


 と、クロエルは親指を立てながらそう答えたので、


 「そ、そうなんだ」


 と、春風は納得しながらも、不安になったのかタラリと冷や汗を流した。


 すると、


 「……でもね」


 と、クロエルは表情を暗くしたので、


 「ん? どうしたの?」


 と、春風は気になって再びクロエルに向かって尋ねると、


 「……さっきも言ったけど、[暴食]……というか、裏スキルはこの世界の『歪み』が『意志』と『形』を持った『闇』の力。それを宿した瞬間、ハルッち君にどんな影響を及ぼすかわからないから」


 と、クロエルは更に表情を暗くしながらそう答えた。


 そして、


 「だからハルッち君。もう一度聞くけど、ハルッち君は『闇』を受け入れる覚悟、ある?」


 と、クロエルに恐る恐るそう尋ねられて、春風は「そういうことか」と言わんばかりの納得の表情を浮かべると、


 「……ハッ! ()()()()()、とっくの昔に出来てるっての!」


 と、まっすぐクロエルを見て、不敵な笑みを浮かばながらそう答えた。


 その答えを聞いて、クロエルは「……そっか」と小さく呟いた後、片方の手でフリードリヒの手を握り、もう片方の手で春風の手を握ると、ゆっくりと目を閉じて、


 「……これより、フリードリヒ・ヴァイスハイトから幸村春風への、裏スキル[暴食]の譲渡を開始します」


 と、呟いた。

 

 次の瞬間、フリードリヒの全身から黒いオーラが出てきて、それがフリードリヒからクロエル、そして春風へと移った。


 その後、


 「う……ぐぅ……あああああああっ!」


 と、春風は激しく苦しみ出した。


 気がつくと、春風は1人、真っ暗な『闇』の中に立っていた。


 辺りを見回していると、目の前に黒い火の玉が現れて、春風が驚く間もなくその黒い火の玉は、まるで『人』の形へと変わっていった。


 そして、出来上がったのは、


 「……あ」


 それは、春風が2年前に死なせてしまった、「大切な友達」の姿だった。


 その姿をした黒い火の玉だったものは、春風に向かって右腕を伸ばしながら言う。


 「私を身につけて」


 その言葉を聞いて、春風はニヤリと笑うと、


 「ああ、いいぜ[暴食]! 今日からお前は、俺の『(もの)』だ!」


 そう言って、黒い火の玉だったものの手を握った。


 その瞬間、春風の頭の中で「声」がした。


 「『ランクアップ』ノ条件ガ揃イマシタ。コレヨリ、『ランクアップ』ヲ開始シマス」


 その声がした後、春風は意識を失った。


 

 





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