第487話 春風編48 決着、そして……
お待たせしました、1日遅れの投稿です。
その日、中立都市シャーサルで、とある異変が起きた。
地面の下で大きな爆発音が聞こえたのと同時に、激しい揺れが起きたのだ。
その為に驚いた住人達は、皆、「何だ何だ!?」と大混乱に陥った。
そして、そんな住人達の様子を、都市の遥か上空で、1つの「影」が見下ろしていた。
さて、住人達が混乱しているその頃、
「……」
春風は今、持っている丸太を支えにしながら、目の前で上がっている大きな土煙を見つめていた。
春風だけではない。仲間達も皆、その土煙をごくりと固唾を飲みながら見つめていた。
そして暫くすると、その土煙は段々と薄れていき、やがて完全に消え去ると、そこには少々ボロボロになっているが平然とした様子で立っている、「始まりの悪魔」こと「賢者」のフリードリヒが立っていた。
その姿を確認すると、春風は持っている丸太を構え直して、仲間達が「そ、そんな」と、皆、ショックで表情を真っ青にしていた。
そんな状況の中、フリードリヒはゆっくりと口を開く。
「流石は異世界から来た『賢者』。この僕をここまで追い込むとはね……」
と、「フフ」と笑いながらそう言ったフリードリヒに対して、春風はというと、
「……まだ、来ますか?」
と、真っ直ぐフリードリヒを見てそう尋ねた。その質問を聞いて、仲間達は恐怖の所為かその場から動けないでいた。
すると、フリードリヒは「フッフッフ」と笑って、
「いや、やめとくよ。もうかなり力を使ったからね。戦うどころか、今殴られたら、確実に倒れる自信があるよ」
と、「降参です」と言わんばかりに両手を上げながらそう答えると、ドスンとその場に座り込んで、
「僕の負けだよ」
と、自身の敗北を認めたかのような表情をしながらそう言った。
その瞬間、仲間達は「ワァ!」と喜びの声をあげたが、
「……『賢者』、か」
春風だけは、真っ直ぐフリードリヒを見つめる以外、表情を変えることはなかった。
その後、春風は丸太をしまって、ゆっくりとフリードリヒに近くと、
「……あの、フリードリヒさん」
「何かな?」
「俺の『記憶』を見て、どう思いました?」
と、暗い表情でそう尋ねた。
「どう……とは?」
と、フリードリヒがそう尋ね返すと、
「俺は、事情があったとはいえ、『自分は死んだ』ってことにして世界中の人々を騙しました。事情があったとはいえ、俺は、大切な『友達』に刃を向けて、最終的にはその『友達』を死に追いやりました」
と、春風はまるで懺悔をするかのようにそう答えて、最後に、
「フリードリヒさん。あなたから見て、俺は……僕は一体、何なのでしょうか?」
と、悲しげな表情でそう尋ねた。
その質問に対して、フリードリヒが「それは……」と答えようとした、まさにその時……。
ーードォオオオオオオオン!
『っ!?』
大きな音と共に天井が崩れて、それと同時に1つの「影」が、その場に降り立った。
『な、何だぁ!?』
と、驚く仲間達をよそに、その「影」はゆっくりと春風の方を見て、
「『悪魔』ですよ。間違いなく、ね」
と、フリードリヒの代わりにそう答えた。
突如現れた「影」の正体。
それは、背中に大きな純白の翼を生やした、1人の20代くらいの若い男性だった。
「お久しぶりです、幸村春風」
と、穏やかな笑みを浮かべてそう言った若い男性の姿を見て、仲間達とフリードリヒは『だ、誰だ!?』と困惑する中、春風だけは、その若い男性を見て質問した。
「あなたは……モーゼス教主?」
その質問を聞いて、仲間達とフリードリヒは、
『……え?』
と、皆、一斉に首を傾げた。
謝罪)
投稿した後ですみません。
この話の流れを考えていたら、かなり時間がかかってしまいました。
後、投稿した後なってしまいましたが、色々と修正したり新たに文を加えました。
本当にすみません。




