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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第480話 春風編41 フレデリックからの「挑戦」


 過去の記憶の旅(?)から戻り、新たな部屋に足を踏み入った春風達。


 そこで彼らを待っていたのは、


 「お久しぶりです。春風さん」


 ハンターギルド総本部長の、フレデリック・レイクロフトだった。


 「フ、フレデリック総本部長、どうしてここに!?」


 と、驚きの声をあげた春風。そんな2人を見て、


 「あー、えっと、お知り合い……なのか?」


 と、小夜子が恐る恐るそう尋ねてきたので、


 「あ、はい。あの人はフレデリックさんっていって、ハンターギルドの総本部長さんです」


 と、小夜子の横にいた恵樹がそう答えた。


 すると、その言葉に反応したのか、


 「ああ、これは失礼しました。そちらの方は、初めましてですね。私はここ、シャーサルでハンターギルドの総本部長をしております、フレデリック・レイクロフトと申します、以後よろしく」


 と、フレデリックは小夜子に向かってそう自己紹介したので、


 「あ、はい、どうも、高坂小夜子と申します! 『勇者』の1人で、教師をしています! 私の生徒達が、大変お世話になりました!」


 と、小夜子は頭を下げてそう返した。ただ緊張しているのか、かなりガチガチになっているのが周囲に丸わかりだった。


 そんな小夜子を見て、フレデリックが「おお、教師でしたか!」とわざとらしく驚いていると、


 「あのぉ、フレデリックさん? それで、一体あなたはどうしてここにいるのですか?」


 と、春風はフレデリックに向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、フレデリックは「ふむ」と自身の顎を撫でると、


 「春風さん……」


 「は、はい」


 「北の地でのあなたの戦いぶり、遠距離からですが、しかと見させてもらいましたよ」


 「うう、ど、どうも」


 「ですが、今のままでは『神』に勝てない。だから、更なる強さを求めてここに来た。違いますかな?」


 と、もの凄く真剣な表情でそう尋ねられたので、春風は少し怯みながらも、


 「……はい」


 と、真っ直ぐフレデリックを見てそう答えた。


 すると、フレデリックは「ふむふむ、そうですか」と顎から手を離して、


 「春風さん。あなたの『目的のもの』は、この私の後ろにあります」


 と言うと、自身の背後の通路を親指で指差した。


 春風はその言葉を聞いて、


 「え、そうなんですか!?」


 と、表情を明るくすると、


 「ただし……」


 「?」


 キョトンと首を傾げた春風に、フレデリックは言う。


 「この先へ進みたいのなら、私と1対1で戦ってもらいます」


 まさかの言葉に、春風だけでなく仲間達も、


 『……はあ?』


 と、皆、一斉に首を傾げた。


 「え、あの、何を冗談言ってるのですか?」


 と、ハッと我に返った春風がそう尋ねると、


 「冗談ではありませんよ」


 と、フレデリックは真剣な表情でそう答えた。


 次の瞬間、フレデリックの周辺の空気が変わったのを感じたのか、


 「……っ!」


 と、春風と仲間達はすぐに身構えた。


 しかし、


 「おっと、戦うのは春風さんだけですよ」


 と、フレデリックがそう言うと、


 『っ!?』


 「みんな!?」


 春風を除いた仲間達全員が、一斉にその場に膝をついた。


 「な、何これ……?」


 「か、体が、動かない!?」


 と、膝をついたまま身動きが取れなくなった仲間達を見て、


 「ふ、フレデリック総本部長、一体何を……!?」


 と、春風は問い詰めようとしたが、


 「さぁ、春風さん。どうしますか? 私と戦いますか? それとも、仲間達と共にここから逃げ出しますか?」


 と、フレデリックが挑発じみたことを言ってきたので、春風はちょっとムッとなったが、すぐに首を横に振るい、両手で左右の頬をパンと叩くと、


 「わかりました、あなたと戦います」


 と言って、仲間達もとから離れてフレデリックの前に立った。


 真剣な表情で身構える春風に対して、フレデリックは「ふふ……」と小さく笑うと、


 「いい『目』と『構え』をしますね。それでは、私も()()()()に入りましょう」


 と言って、「へい、カモーン!」と言わんばかりに右手をくいっくいと動かした。


 単純な性格の人だったら、ここで「ムッカー!」と頭に血を上らせて感情に任せた攻撃を繰り出すだろう。


 しかし、春風はそうではなかった。


 春風は真っ直ぐフレデリックを見ながら、格闘術を繰り出す為の構えをとった。


 その後、右手に自身の持つ『風』属性の魔力を纏わせると、


 「行きます」


 と言って、素早くフレデリックのすぐ側まで移動した後、


 (くらえっ!)


 と、『風』の魔力を纏わせた右手による「正拳突き」をお見舞いした。


 

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