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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第476話 春風編37 「ロボット」に乗った日


 遡ること数分前。


 「皆でこんな所から脱出するんじゃ!」


 と、丈治がそう言って移動を開始しようとした、まさにその時、


 「あ、ちょっと待ってください!」


 と、中学3年の春風が「待った」をかけた。


 その言葉に丈治とサンディが「?」を浮かべていると、


 「みんな、全員ちゃんといる!?」


 と、中学3年の春風は子供達に向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、子供達は一斉に、


 『いるよー!』


 と答えると、


 「オーケイ! じゃあ次の質問だ。みんな、自分達をさらった連中に何か酷いことされなかった!? 特に女の子達! 君達は大丈夫!?」


 と、中学3年の春風は更にそう尋ねた。


 その質問に対して、女の子達が、


 『だいじょうーぶ!』


 と答えると、


 「ああ、それなら大丈夫。この子達まだここに来たばかりだから、私達がここで面倒を見ることになったの」


 と、女の子達に続くサンディもそう答えた。


 その答えを聞いて、中学3年の春風は「そうでしたか!」と言うと、


 「はい、もう大丈夫です! さぁ、行きましょう!」


 と、丈治に向かってそう言った。


 「うむ。では、ついて来なさい」


 そう言うと、丈治は中学3年の春風、サンディ、子供達を連れて移動を開始した。勿論、アジト内にある監視カメラの死角を通って、だ。


 それから暫く歩いていると、中学3年の春風達は、とある場所に着いた。


 真っ暗なその場所に不安になったのか、


 「あの、小田川博士、ここは一体……?」


 と、中学3年の春風が尋ねると、


 「さぁ、これを見よ!」


 と、丈治が壁についたスイッチをポチッと押した。


 すると、全体がピカッと明るくなり、思わず「眩しい!」と目を閉じた中学3年の春風達だが、ゆっくりと目を開けると、


 「え、()()って……」


 そこにあったのは、ちょっと無骨な見た目をした大きな銀色の人型の機械、


 「……ロボット!?」


 そう、ロボットだった。


 それも、2体。


 まさかのロボットの登場に大きく目を見開いて驚いた中学3年の春風に、丈治は説明する。


 「こいつは人型戦術兵器『ジャーベリン』の試作1号と2号だ。元々この施設は、こいつを開発する為のものでな、その為にブレイン・ロードの連中は儂らをここへ連れて来たのだ。『世界平和の為に』と言ってな」


 「ああ、そういえば小田川博士って、ロボット工学に精通してるんでしたよね?」


 「そうじゃ。そしてこの試作1号と2号はテスト機として開発されたものでな、たいした武装は備わってないが、それを補えるくらいのパワーと頑丈さを誇っておる」


 「そ、それは凄いですね……って、あの、もしかしてこれ……乗れますか?」


 「勿論、これは内部に入って動かすタイプのものだ。というわけで、春風よ」


 「?」


 ーー乗るかい?


 ーーイエースッ!


 そして、現在。


 「うおりゃあああああああっ!」


 「どけどけどけぇえええええいっ!」


 丈治と中学3年の春風は、そのジャーベリン試作1号と2号に乗ってアジト内を大暴れしていた。


 因みに、丈治が1号、中学3年の春風は2号に乗っている。


 「ガーッハッハッハ! 見よ春風よ! 敵がどんどん戦意を失くして逃げ回っておる!」


 「アハハ! 本当だ!」


 と、2人が楽しそうにそう話し合っていると、1台の大型車が近づいて、


 「ちょっとジョー博士に春風ちゃん! あんまり暴れすぎると後が面倒になるわよ!」


 と、その窓から顔を出したサンディがそう怒鳴った。因みにこの大型車にはサンディだけでなく子供達も乗っている。


 サンディの言葉に丈治はハッとなって、


 「おおっとそうだった。では春風よ、ここらで脱出といこうか!」


 「はい、わかりました!」


 と中学3年の春風とそう話し合うと……。


 ーーパシュン! ヒュウウウウウ、ドォン!


 「うわぁ!?」


 と、足下の地面に何かが当たって爆発したので、中学3年の春風はその所為でバランスを崩して倒れそうになったが、


 「フンヌゥ!」


 と叫んでジャーベリンを操作したので、どうにか倒れずにすんだ。


 「むむ、何やつだ!」


 と、丈治がそう叫ぶと、黒い大きな影が目の前に現れた。


 「え、ジャーベリン!?」


 その正体は、漆黒のボディカラーのジャーベリンだが、丈治と中学3年の春風が乗っているジャーベリンとは違って、背中には大型のガトリングガンとミサイルポッド、両腕にはチェーンソーが取り付けられていて、他にも幾つかの火器がついているなど、かなり凶悪な見た目をしていた。


 「お、小田川博士、あれってまさか!?」


 と、中学3年の春風が尋ねると、


 「うむ、間違いない、()()()のジャーベリンだ!」


 と、丈治はそう答えた。


 その後、2人はその黒いジャーベリンを警戒すると、


 「随分と、暴れ回ったようだな」


 と、黒いジャーベリンからそう声がした。


 「「そ、その声は……!?」」


 と、丈治と中学3年の春風が驚いていると、黒いジャーベリンの背中のハッチが開いて、そこから1人の人物が出てきた。


 「あ、アンディ博士!」


 「やはり貴様か! 安土流!」


 そう、アンディこと流だった。

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