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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第461話 春風編22 「幸村春風」と「再会」


 楽しい休憩タイムを過ごした後、春風達はまた新たな通路を歩き始めた。


 休憩の最中、


 「あのさぁ、ケータ……」


 と、春風が気まずそうに恵樹に話しかけると、


 「ハルッち、今は君にとって大事な時なんでしょ? 全部終わったら、いっぱい聞くし、いっぱい話し合おうよ」


 と、恵樹に優しくそう言われてしまった。周りをよく見ると、他の仲間達も皆、「うんうん」と頷いていた。


 春風はそんな仲間達を見て、ジーンと泣きそうになりながら、


 「うん、ありがとう……」


 と、お礼を言った。


 さて、そんなこんなで、通路を進んで新たな部屋に着くと、また、部屋の中央に謎の火の玉が現れたので、春風はゆっくりとその火の玉に触れた。


 次の瞬間、眩い光と共に景色が変わり、気がつくと、春風はとある場所に立っていた。


 (あ、ここって、()()()の家だ)


 そう、そこは春風が「幸村春風」として涼司と暮らす()()の我が家、喫茶店「風の家」の店内だった。


 そして、春風が中を見回すと、


 「いらっしゃい!」


 「いらっしゃいませ!」


 (あ……)


 そこには、養父である涼司と、今の春風よりも少し幼い自身が、やって来たお客さんを相手に働いていた。


 その瞬間、春風はその記憶がいつの時だったかを思い出した。


 「そうだ。この時の俺は、『幸村春風』になってから数ヶ月経ったばかりだったんだ」


 そう、この時の春風は、まだ小学生時代の時で、今、春風が思い出したように、まだ自身が「幸村春風」として暮らすようになって数ヶ月になったばかりだったのだ。


 まだ小学生でありながら、涼司と共に一生懸命働く当時の自分を見て、


 (ああ、懐かしいなぁ)


 と、春風が思い出に浸っていると、


 「……あれ? 確か()()()って……」


 と、何かを思い出したかのような表情になった。


 すると、店の扉が開かれて、一組の男女が入ってきた。


 小学生時代の春風はその男女を見て、


 「あ、いらっしゃい……ませ……」


 と、挨拶をしようと声をかけると、


 「……()()?」


 と、入ってきた男性が小学生時代の春風を見てそう尋ねてきて、それに続くように、


 「あんた、()()なのかい?」


 と、女性も小学生時代の春風を見てそう尋ねてきた。


 その質問を聞いた瞬間、


 「親分さんに、日真理姐さん……」


 と、小学生時代の春風はポロっと口からそうこぼして、


 「ハッ!」


 と、すぐに両手で自身の口を塞いだ。


 そう、店に入ってきた男女の正体は、歩夢の両親である海神大造と、その妻、海神日真理だったのだ。


 まさかの再会に、小学生時代の春風は口を塞ぎながら困惑するが、


 「「フー!」」


 と、大造と日真理が一斉に飛び掛かろうとしたので、


 「オイ、あんたら。俺の息子に何するつもりだ?」


 と、涼司が小学生時代の春風を庇うように、2人の前に立った。


 「なんだいテメェは?」


 と、大造が涼司を睨みながらそう尋ねると、


 「こいつの()ですが、何か?」


 と、涼司は小学生時代の春風を指差して、大造を睨みながらそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「「……あぁ?」」


 と、更に涼司を睨みつける大造と日真理。


 店内が良くない空気に包まれて、小学生時代の春風がオロオロしていると、


 「落ち着いてくださいな」


 という声がしたので、驚いた小学生時代の春風達が一斉に声がした方へと振り向いた。


 そこは店内のカウンター席で、声の主はその席に座る男性客のようだった。


 男性客は目の前のコーヒーを一口飲むと、スッと立ち上がって小学生時代の春風達を見た。


 その男性を見て、


 「ん? あ、あんたは!」


 「総理大臣の神代総一!?」


 と、大造と日真理は驚きの声を上げた。


 そんな2人に対して総一は、


 「申し訳ありませんが、少し静かにしてくれませんか? 彼が困ってますので」


 と、冷静な口調で春風に視線を向けながら、2人に落ち着くよう促した。


 その言葉を聞いて、大造は「コホン」と咳き込み、日真理と共に深呼吸をした後、


 「……フー……なんだな?」


 と、小学生時代の春風に向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、小学生時代の春風は答えるのを躊躇ったが、すぐに両手を口から離して、


 「……お久しぶりです、親分さん、日真理姐さん」


 と、大造と日真理に向かって深々と頭を下げた。


 その姿に日真理は、


 「……説明してくれるかい?」


 と、小学生時代の春風に向かってそう尋ねると、


 「それは……」


 と、小学生時代の春風はチラリと総一を見た。


 視線を向けられた総一は、


 「(コクン)」

 

 穏やか笑みを浮かべながら頷き、それを見た小学生時代の春風は、


 「わかりました、()()、話します」


 と、真っ直ぐ大造と日真理を見てそう言った。


 


 

 

 

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