第442話 春風編3 閉ざされた扉
お待たせしました、1日遅れの投稿です。
それは、まだ春風達がレギオン「七色の綺羅星」名乗る前、フレデリックから「拠点」を与えられて、みんなで中を探検してた時のことだった。
(おぉ、ここはこんな感じになってるのか)
その時、春風は1人拠点の地下を探検していた。
そこは、広い廊下にいくつもの部屋があって、それが春風の好奇心を刺激していた。
部屋を一通り見終わって、やがて廊下の端に着くと、
「ん? 何だあれ?」
と、角を曲がった先に「あるもの」を見つけた。
それはいくつもの鎖と錠前で厳重に閉ざされた鉄製の扉で、その部分だけが何処か重苦しく、異質な雰囲気を出していた。
(何だろう、凄く妙な気配を感じる……)
と思った春風がその扉に触れようとした、まさにその時、
「おーい、ハールー!」
と、自分を呼ぶリアナの声が聞こえたので、春風はすぐにその扉から離れて、リアナもとへと駆け出した。
(あの扉、なんかヤバい気がする)
そう感じた春風は、その扉についてはリアナとアリシアだけに話すことにして、後は誰にも言わないように伏せておくことにした。
そして現在、
(まさか、ここに来ることになるとは……)
春風達はラッセルに連れられて、その扉の前に来ていた。
「あ、あの、ここって一体……?」
と、小夜子が恐る恐るラッセルに尋ねると、ラッセルは無言で懐から何かを取り出した。
よく見ると、それは一本の鍵のようで、ラッセルはその鍵を使って、1つ、また1つと錠前と鎖を外していった。
そして、最後の錠前と鎖を外すと、
「俺は、総本部長からお前さんが来たら、ここへ連れてくるように言われてな」
と、春風の方を向きながらそう言った後、ラッセルはまた懐から別の鍵を取り出して、その扉の鍵穴に差し込み、ぐるっと一回転させた。
その後、ガチャッと大きな音が聞こえたのを確認すると、ラッセルは力いっぱい、その鉄製の扉を開けた。
ギギギという音と共に扉の向こうから見えたのは、深い「闇」へと続く下り階段だった。
「……」
春風はその階段を見て、タラリと冷や汗を流すと、
「俺の案内はここまでだ」
と、ラッセルが真面目な表情でそう言ってきたので、春風は一瞬躊躇いの表情になったが、すぐに意を決したかのような表情になって扉を潜ろうとした。
その時だ。
「ちょっと待て!」
と、小夜子に呼び止められたので、春風は「ん?」と頭上に「?」を浮かべると、
「すみません、ちょっとお聞きしたいのですが、これって彼1人しか行いけないやつですか?」
と、小夜子はラッセルに向かってそう尋ねた。
その質問にラッセルはポカンとなりながらも、
「あー、それに関しちゃ特に何も言われてないけど……」
と、小夜子の言い知れぬ雰囲気にのまれたのか、春風以上に冷や汗を流しながら答えた。
小夜子はその答えを聞いて「そうですか」と呟くと、
「だったら幸村、私も行くぞ」
と、春風に向かってそう言った。
その言葉に春風はラッセルと同じようにポカンとなると、
「……え、ちょっと先生! 何言ってんですか!?」
と、驚いた感じで小夜子に向かってそう尋ねた。
小夜子はまっすぐ春風を見て答える。
「言ったはずだ。私がここにいる間は、お前は単独行動禁止だとな」
その答えに春風は「ああ、そういえば……」と遠い目をすると、
「……だったら、私も行く」
と、ここで歩夢が「はい」と手を上げた。
「え、ちょ、ユメちゃん?」
と、春風が目を見開くと、
「あら、それなら私だって行くわよ」
と、美羽も手を上げた。
更に、
「なら俺だって行くぞ!」
「勿論、俺も行くよハルッち」
「わ、私も!」
「当然、僕もセっちゃんも静流母さんも行くよ」
「私達もだ!」
と、鉄雄や恵樹、星乃香、冬夜、雪花、静流、アリシア達も手を上げた。よく見ると、ルーシーが「私も行きます」と言わんばかりに激しく首を縦に振っていた。
更に、
「俺達も行く!」
と、イアン、ニコラ、マークも手を上げた。
「え、君達それ本気で言ってるの!?」
と、春風がもの凄く驚いた表情をすると、
「当たり前だよ!」
「アタシ達、ハンターじゃないけど!」
「『七色の綺羅星』のメンバーだもん!」
と、3人は胸を張ってそう答えた。
するとそこへ、
「あら、私だっているわよ」
と、ユリウスも手を上げたので、春風は「ええ、マジですか?」と言わんばかりの表情で、
「……あの、一緒に行って、いいですか?」
と、ラッセルに向かって恐る恐る尋ねた。
その質問に対してラッセルは、
「……まぁ、良いんじゃないか?」
と、親指を立てながらそう答えたので、春風は「ハァ」と溜め息を吐きながら観念したかのように、
「わかったよ。じゃあ、みんな行きますか」
と、苦笑いをしながら仲間達向かってそう言い、
『オウ!』
と、仲間達はそう返事した。
その後、
「んじゃ、あたしは自分の拠点に戻るとしますか」
と、ヴァレリーと別れると、
「よしみんな、行こう!」
と、春風達は暗い「闇」へと続く階段を下り始めた。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、1日遅れの投稿となってしまいました。
本当にすみません。




