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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第439話 水音編35 「天使」vs「悪魔」、決着


 白いオーラを放出させた怒りの形相のルイーズと、青いオーラを放出させた水音、フェイト、イチ。


 彼らのそんな様子を、セレスティア達と神獣達は見守っていた。


 「ハァアアアアアアアッ!」


 ルイーズは持っていた剣に白いオーラを纏わせる。


 すると、剣は次第に形を変えて、やがてルイーズの背丈をも軽く超える巨大な剣となった。


 対する水音達はというと、


 「ううぅ……」


 「だ、大丈夫、水音くん?」


 と、イチが心配そうに声をかけたように、水音は青いオーラを両手に集めているが、どうにも安定しないようで、かなり手こずっていた。


 「や、やっぱり初めてだからかなぁ。上手くまとめることが出来ないや」


 と、額からあせを流しながらそう言った水音に、フェイトが声をかける。


 「それなら、()()を使ったらどうだ?」


 「「アレ?」」


 「ここに来る前に、アビゲイル殿が用意してくれた……」


 「! そうか!」


 そう言うと、水音は腰の鞘から愛用の剣であるガッツを引き抜き、それを右手に持った。更に、


 「そして、()()()()もだ!」


 と言うと、腰のベルトにつけた革製のポーチから、短剣、短めの槍、片手用の戦鎚、鞭、小型の盾を取り出した。


 そう、アビゲイルが水音の為に用意した「ガッツシリーズ」だ。


 その後、水音は左手で短剣ーー魔剛短剣ガッツを持ち、フェイトの意識が宿ったロボット上半身は片手戦鎚ーー魔剛戦鎚ガッツと鞭ーー魔剛鞭ガッツを、イチの意識が宿ったロボット上半身は短めの槍ーー魔剛短槍ガッツと小型盾ーー魔剛小盾ガッツを持った。


 そして、水音達はそれぞれの手に持ったガッツシリーズに青いオーラを纏わせると、


 「よし、いい感じになってきたぞ」


 「それで、この後()()をどうする気だ?」


 「決まってる! 更に1つにするんだ!」


 「よ、よーし……」


 と、そうやりとりすると、水音達は青いオーラを纏わせたガッツシリーズを空に向かって掲げて、それぞれ意識を集中しだした。


 次の瞬間、それぞれのガッツに纏わせた青いオーラが1つになり、一振りの巨大な「刀」が出来上がった。


 「す、凄いの出来ちゃった……」


 「水音君、()()()に名前はあるかい?」


 と、フェイトが水音にそう尋ねると、


 「あるよ。名付けて、鬼力剣・一本角、『(ちょう)武ッ汰斬(ぶったぎ)形態(モード)』だ!」


 と、水音は自信満々に答えた。


 それを聞いたルイーズは、


 「な、なぁんだその妙な名前はぁあああああああっ!?」


 と、激昂した状態で白い巨大剣を振り上げ、それを水音達に向かって勢いよく振り下ろした。


 「わぁ、来たぁ!」


 「ど、どうする気だ水音君!?」


 「決まってるだろ……このまま一気に振り下ろすんだぁっ!」


 「それ大丈夫なの!?」


 「わからないからこそ、やるんだ! 今こそ、僕達の力と心ーー勇気を合わせるんだぁ!」


 「ああ、合わせよう!」


 「う、うん、僕もわかった!」


 「「「せーの!」」」


 そうやり取りした後、水音達は目の前の白い巨大剣を振り下ろしたルイーズ目掛けて、


 「「「いっけぇえええええええっ!」」」


 と、巨大な青い「刀」を振り下ろした。


 白い巨大剣と青い巨大刀、2つの刃がぶつかる。


 その瞬間……。


 ーーバキィンッ!


 「な、そ、そんな!」


 水音達の青い巨大刀が、ルイーズの白い巨大剣を真っ二つに折り、ルイーズを飲み込んだ。


 「……っ」


 あまりの大きな一撃に、ルイーズは悲鳴をあげる間もなく吹っ飛ばされ、地面に何度もバウンドした。


 そして、


 「うぅ……ご、ごめんね、アッシュ……お姉ちゃん、負けちゃった……よ……」


 と言うと、そのままルイーズは動かなくなった。


 一方、水音達はというと、


 「た、倒したのかなぁ?」


 「どうやら、そうみたいだね」


 「……」


 と、肩で息をしながらそう言い合った。


 ところが、


 「あ!」


 と、水音が驚きの声をあげた。


 残っていた数体の神獣達が動かなくなったルイーズに襲いかかったのだ。


 「ま、まずい!」


 と、水音達が前に出ようとした、まさにその時、


 「水音、俺を投げろ!」


 と、ループスがそう言ってきたので、水音はそれに従ってループスをガシッと掴むと、


 「うおおおおおおおっ!」


 と、神獣達に向かって思いっきりぶん投げた。


 その後、投げられたループスは、


 「ゴッド肉球ぅうううううううっ!」


 と、ペシペシと神獣達に、自身の肉球によるビンタをお見舞いした。


 すると、神獣達はピタッとその場に立ち止まった。


 その後、ループスはくるりとルイーズの前に着地し、


 「こいつに手を出すな」


 と、ギロリと神獣達を睨みながらそう言った。


 すると、神獣達は皆、


 『す、すみませんでしたぁ!』


 と言わんばかりにその場に寝転がり、ループスにお腹を見せた。


 (あ、今度こそ終わったみたいだ……)


 と、水音はループスと神獣達を見てそう思うと、


 「え、ちょっと!」


 「水音君!」


 水音はふらついてその場に倒れそうになった。


 その時、


 「水音!」


 「っ!」


 倒れそうになった瞬間、セレスティアに抱きとめられた。


 「あ、セレスティアさま……」


 と、水音がそう声を漏らそうとすると、


 「むぐ!?」


 と、水音はセレスティアにキスされた。それも唇に、ディープなやつを、だ。


 その後、セレスティアのキスが終わると、


 「馬鹿者が、私の許可なく勝手に死ぬな!」


 と、セレスティアは水音をそう叱った。


 叱られた水音は一瞬キョトンとなったが、


 「……申し訳……ありません」


 と、すぐにシュンとなって謝罪した。


 その様子を見て、遅れてきたリネットとアビゲイルも、「まったくだ!」と水音を叱りつつ、その唇にキスをした。


 それを見て、その場にいる者達全員が何とも言えない表情をしていると、


 「あ、見て!」


 と、その中の1人がとある方向を指差したので、水音達は「ん?」と、一斉にその方向を見ると、


 「あ、夜明けだ」


 と、夜空に上がる太陽の光を見て、水音は小さくそう呟いた。


 そして、その夜明けに見惚れた後、


 (春風達の方は、今頃どうしてるかな?)


 と、水音は今度は心の中でそう呟いた。


 さて、水音がそんなことを考えている一方、春風の方はというと、


 「まさか、ここにきて()()()を相手にすることになるなんて……」


 「……(ニヤリ)」


 今まさに、「試練」の時を迎えていた。

 


 


 

 どうも、ハヤテです。


 というわけで、長くなってしまいましたが、以上で第14章「水音編」は終了です。


 今回は「勇気」をテーマに書きました(表現出来てなかったらすみません)。


 次回からはいよいよ主人公、春風君の試練になります。


 果たして彼にどんな試練が待ち受けているのか、ご期待ください。

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