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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第427話 水音編23 形勢逆転……と思ったら


 「ば、馬鹿な……獣人に、妖精だと?」


 突如現れた多数の獣人と妖精の登場に、ルイーズは困惑した。


 その時、攻撃が弱くなったのがわかったのか、


 「(しめた!)ウオオオオオッ!」


 と、水音は「鬼の闘気」で自身の体を強化した後、立ち上がってルイーズを力いっぱい押し返した。


 「くぉ!」


 押し返されたルイーズはどうにか体勢を整えて地面に着地すると、「おのれ……」と小さく呟いて、水音をキッと睨みつけた。


 すると、ルイーズの真下の地面がボコッと競り上がり、そこから尖った岩が勢いよく出現した。


 「な、何ぃ!?」


 突然のことに驚いたルイーズは、すぐに上へとジャンプして、その岩を回避した。


 しかし、そこへ更なる()()が来た。


 何と、ルイーズの近くの木々から、無数の()()()がもの凄い速さでルイーズに向かって飛んできたのだ。


 「くぅ!」


 ルイーズはそれら全てを間一髪のところで避けたが、いくら避けてもあらゆる方向から木の葉が飛んでくるので、それがルイーズを苛立たせた。


 水音はそんなルイーズの様子を見て、


 「ど、どうなってるんだ? 一体……」


 と、ポカンとなっていると、


 「大丈夫ですか?」


 と、水音の横からそう尋ねる声がしたので、すぐにその方向へと振り向くと、


 「あ、エスターさん!」


 そこには、複数の若い男女達を連れたエスターがいた。


 「エスターさん、どうしたんですか……?」


 と、水音が尋ねると、


 「私達も、助太刀に参りました」


 と、エスターは「穏やかさ」と「強さ」を秘めた笑みを浮かべてそう答えた。


 その答えに水音は「そ、そうですか」と小さく言うと、


 「あの、今の攻撃のようなものって……?」


 と、再びエスターに向かってそう尋ねた。


 すると、エスターは自身の側にいる水音と同じ年頃の少女を見て、


 「この娘の『スキル』によるものです」


 と答えると、水音は「え?」と首を傾げて、


 「……もしかして、彼女もですか?」


 と、またエスターに尋ねると、


 「はい、この娘もまた、私達と同じ固有職保持者です。勿論、彼らも」


 と、エスターは少女だけでなく周りの男女達を見回しながらそう答えた。


 その時、漸く攻撃が止んだので、地面に降りて肩で息をするルイーズが、


 「く、獣人と妖精に固有職保持者……『悪しき種族』に『異端者』、だと?」


 と、小さく呟くと、急に空を仰ぎ見て、


 「帝国めぇえええええ! 何処まで神々を愚弄する気だぁあああああ!?」


 と、「怒り」と「恨み」を込めて叫んだ。


 それと同時に、ルイーズの周りの空間に黒い穴が開いて、そこから更に数十もの『神獣』達が現れて、一斉に襲いかかってきた。


 当然、これにはセレスティア達やグレアム達も立ち向かったが、ただでさえ強いうえに数も多かったので、皆かなりの苦戦を強いられていた。


 そんな中、水音達の戦いを見ていたループスが、


 「……なぁ、1号。また逃げ出したいんじゃないのか?」


 と、隣の分身1号に尋ねると、分身1号は体を震わせながら答える。


 「……正直言うと、逃げ出したいよ。でもね……」


 「でも?」


 「ここの人達はみんな、僕にとっても、優しくしてくれたんだ。戦うのは、怖いけど、だからといって、何もしないで逃げ出したり、このままジッとしているなんて、嫌だ!」


 と、真っ直ぐ水音達を見てそう答えた分身1号を見て、ループスはニヤリと笑うと、


 「だったら、俺達もいくぞ! 手伝え!」


 と、目の前の戦いを見ながらそう言った。


 それを聞いて分身1号も、


 「う、うん!」


 と、力強く頷いた。

 

 そして、ループスと分身1号は一歩前に出て並び立つと、


 「「ウォオオオオオオオン!」」


 と、力いっぱい夜空に向かって同時に吠えた。


 すると、ループス達を中心に()()()()のようなものが大きく展開した。


 そして次の瞬間、先ほどまで勢いづいていた神獣達が、戦意を削がれたのか、急に一斉に弱々しくなった。


 「ど、どうしたんだ神獣達よ!」


 と、ルイーズが神獣達に尋ねたが、皆それに答えることなくボーッとしていた。


 それを見たルイーズは、


 「お、お前か……お前達の仕業かぁあああああ!?」


 と、ループス達を睨みつけて怒鳴るようにそう言うと、素早くループス達のすぐ側まで移動し、

 

 「この、邪神がぁあああああっ!」


 と、怒りのままに斬り殺す勢いで、ループスに向かって持っていた剣を振り下ろした。


 すると、


 「やめろぉおおおおおおおっ!」


 と、水音は「鬼の闘気」で強化した脚力で素早くループスの前まで移動すると、両腕をバッと開いた。


 その結果、ザシュッという音を立てて、水音の胴体がルイーズの剣によって斬り裂かれた。


 「ガ……ハ……」


 一撃を受けて、傷口だけでなく口からも大量の血を吐く水音。


 そんな水音を見て、


 「み、水音ぉおおおおおおお!」


 と、セレスティアの悲鳴が上がった。当然、煌良達や、リネットとアビゲイルも、その光景を見てショックを受けていた。


 するとその時、斬り裂かれた水音の胴体の傷口から、青い()が噴き出て、


 「ガァアアアアアアアッ!」


 「み、水音ぉ!」


 「ヒ、ヒィイイイ!」


 それが水音、ループス、そして分身1号を包み込んだ。


 


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