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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第413話 水音編9 水音、暴走?

 今回は、少し短めの話になります。


 「うわぁあああああああっ!」


 分身1号に噛まれたのがキッカケになったのか、水音の全身から青い「炎」のようなオーラが、もの凄い勢いで噴き出した。


 「お、オイ、どうしたんだ水音!」


 そんな状態の水音を見て、セレスティアはすぐに近づこうとしたが、オーラが強すぎるのか、中々近づくことが出来ずにいた。


 そんな状況の中、


 「ループス様、これってどういう状況なんですか!?」


 と、学がループスに向かってそう尋ねると、ループスは水音から少し離れた位置で震える分身1号を見ながら説明した。


 「あいつは性格は臆病だが、『偽神に対する恨みや怒りを表した存在』をテーマに、俺自身の『負』の感情とエネルギーを材料にして作った分身だ。そんなあいつに噛まれたんだ、何が起きても不思議じゃない」


 「え、神様でも『負』の感情を持つことってあるんですか?」


 「『神様』だって色々あるんだよ。って、それよりも……」


 そう言って、ループスは視線を水音に向けた。


 「水音の奴、なんてヤベェ『力』を秘めてんだ。このままだと……」


 『このままだと?』


 「噴き出た『力』に肉体が耐えきれず、消滅してしまう」


 「そ、そんな!」


 ループスの言葉にショックを受けたセレスティアは、


 「だ、駄目だ水音! 落ち着けぇ!」


 と、水音に向かって叫んだが、


 「うわあああああっ! ぼ、僕は! 僕はぁあああああああっ!」


 その叫びは、水音の耳には届かなかった。


 「く、一体どうすれば!?」


 と、セレスティアがそう言ってタラリと冷や汗を流すと、


 「オイ、しっかりしろ!」


 「そうですセレスティア様、ここは足踏みしている場合ではありません!」


 と、アビゲイルとリネットが、セレスティアの肩に手を置きながら言った。


 セレスティアは2人の言葉にハッとなったのか、


 「な、ならば、一体どうすれば良い?」


 と、落ち着かない様子で尋ねると、


 「んなもん決まってんだろ?」


 「ええ、いつもみたいに、強引に行けば良いんです」


 と、2人は真っ直ぐセレスティアを見てそう答えたので、


 「……そうだな。私が出来るのは、それしかないか」


 と、小さく呟くと、


 「2人とも、水音を助けるぞ! あいつは私達のものだ、絶対に失いたくない!」


 と、覚悟を決めたかのような表情でそう言った。


 その言葉を聞いた2人は、


 「オウ!」


 「ハイ!」


 と、揃って返事をした。


 そして、セレスティア、アビゲイル、リネットは水音の方へと向く。


 (うむ、こうして冷静になってよく見ると、水音の奴、まるで……)


 「行くぞ、2人とも!」


 そう言うと、3人は水音に向かって駆け出した。といっても、水音から噴き出たオーラが強いのか、少しゆっくりになっていたが。


 「セレスティア様!」


 「リネットさん! アビゲイルさん!」


 と、煌良と麗生が叫んだが、3人はそれに構わず、水音に向かって進んでいった。


 そして、漸く水音のもとに着くと、3人は水音を取り囲み、


 「「「水音!」」」


 と、同時にガバッと水音に抱きついた。


 『!?』


 まさかの行動に驚く残されたループス達。しかしそれに構わず、


 「水音、もう大丈夫よ!」


 「そうだぜ! ここにはあたしらがいるんだ!」


 と、水音に向かって声をかけるリネットとアビゲイル。


 そして、最後に、


 「ああ、そうだ。ここには私達がいる。お前はもう、1人じゃない。だから……()()()()()


 と、セレスティアは穏やかな口調でそう言った。


 次の瞬間、


 「っ!」


 水音の中で、何かが反応した。


 

 


 

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