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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第408話 水音編4 「保護区」到着


 ウォーリス帝国保護区。


 それは、ウォーリス帝国帝都より少し離れた位置にある()()()区域のことで、そこには歴代の皇帝が守ってきた、()()()の者達が暮らしているという。


 その保護区を目指して、帝都か水音一行を乗せた数台の馬車が出発した。


 道中は特にこれといった大きな問題などはなく、皆、それぞれの馬車の中で快適な旅を満喫していた。


 そして、暫くの間馬車に揺られていると、


 「お、見えたぞ」


 と、窓の外を見ていたセレスティアがそう言ったので、水音達も馬車の外を見た。


 (あそこが、保護区……)


 その後、保護区の入り口近くで馬車が止まると、水音達は馬車を降りて入り口まで歩いた。


 入り口では、数人の男女が水音達を出迎えていた。


 「ようこそおいでくださいました、セレスティア皇女殿下」


 と、彼らの代表と思わしき初老の男性がそう言うと、


 「ああ、皆、出迎えご苦労」


 と、セレスティアは落ち着いた表情でそう返事した。


 その姿に水音達が見惚れていると、セレスティアは水音達の方へと振り向いて、


 「紹介しよう、この保護区の代表の、グレアムだ」


 と、その初老の男性を紹介した。それに続くように、


 「グレアムと申します、以後お見知りおきを」


 と、男性ーーグレアムは水音達に向かって丁寧なお辞儀をしたので、水音達も「ど、どうも」と一斉にお辞儀した。


 すると、


 「ム!」


 と、何かに気づいたかのように、グレアムが水音の側にいるループスに近づいた。


 そして、ループスのすぐ側で止まると、グレアムはスッと跪き、


 「失礼を承知でお聞きします。『月光』と『牙』の神ループス様で御座いますでしょうか?」


 と尋ねてきた。


 その様子にループスは少し驚いたが、


 「いかにも。こんな姿をしているが、俺が『月光』と『牙』の神ループスだ」


 と、小さな姿に似合わないキリッとした態度でそう答えた。


 その答えを聞いてグレアムが、


 「おお、やはりそうでしたか」


 と、納得したかのような表情を浮かべると、スッと静かに立ち上がり、


 「……フッ!」


 と、思いっきり力んだ。


 次の瞬間、グレアムの体に変化が起きた。


 短い袖から見えた細身の腕が、まるで筋肉がついたかのように大きくなった後、その腕全体が黒い体毛に覆われて、お尻の辺りからぴょこんと()()()()が生えてきて、顔も()()の顔から()の顔へと形を変えた。


 やがてグレアムの変化が終わると、


 「その姿……お前、獣人か?」


 と、ループスは驚いた表情で尋ねてきたので、


 「そうです。私は狼の獣人なのです」


 と、狼顔のグレアムは、最初と同じように丁寧にお辞儀をしながらそう答えた。


 その答え聞いて水音達が「ええっ!?」と驚きの声をあげると、


 「私だけではありません」


 とグレアムはそう言って、自身の後ろにいる男女達を見た。


 すると、男女達もグレアムと同じように「ハッ!」と力み、その姿を変化させた。


 ある男性は背中から美しい模様を持つ蝶の羽を出し、ある女性はその体を猫へと変えた。それはまさに、猫型の獣人だった。


 その姿を見て驚いた水音は、


 「あ、あの、セレスティア様! コレは一体……!?」


 と尋ねようとすると、


 「そう、ここは()()()()では生きられない人間と一緒に、獣人と妖精も暮らしているのさ」


 と、セレスティアは真面目な表情で答えたので、


 『え、えええええええっ!?』


 と、水音、煌良、学、麗生は驚きの声をあげた。

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