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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第402話 リアナ編18 誕生、新生(ニュー)リアナ


 それは、春風がハンターとして活動を始めて暫く経った、ある日のことだった。


 「ジゼルさん、まーた零号の中で漫画読んでましたね?」


 「うぅ、すみません。面白かったものでして、つい……」


 春風にジト目で睨まれて、ジゼルはシュンとなった。


 そんな彼女を可哀想に思ったのか、


 「ま、まぁまぁハル。そんなにジゼルおばあちゃんを責めないでよ、仕事は無事に成功したんだしさ」


 と、リアナはわざとらしく慌てて春風を宥めた。どうやらハンターとしての仕事中、ジゼルが零号内で漫画を読んでいて、それが面白かったのか、その時発した声が外に漏れてしまい、結果、思わぬピンチを迎えることになってしまったのだ。


 リアナの言葉に春風は「ハァ」と溜め息を吐くと、


 「……それで、今日は何を読んでたんですか?」


 と、ジゼルに尋ねた。


 その質問に、ジゼルは恥ずかしそうに顔を赤くしながら答える。


 「そのぉ。お恥ずかしながら、『妖怪』と呼ばれる魔物を退治するサムライさん達のお話でして、特に『九尾の妖狐』と戦う主人公さんのシーンが面白くて……」


 その答えを聞いて、春風が「あぁ、そのシーンですか」と呟くと、


 「ん? キュウビの……何?」


 と、今度はリアナが質問してきたので、それに春風が答える。


 「あぁ、簡単に言うと、『九尾の妖狐』っていうのは、その名の通り9本の尻尾を持った狐の魔物のことだよ」


 そう言うと、春風は零号を起動して、「あった、こんな感じ」とリアナにその姿が描かれた画像を見せた。


 「うわ、何コレ!? ホントに9本もある! それに人型にもなれるの!? しかも美人!」


 と、その画像を見てリアナがそう感想を言っていると、


 「そういえばリアナ様って、狐の獣人でしたよね?」


 と、「ん?」となったジゼルがそう尋ねてきた。それに続くように、春風も「そういえば……」とリアナをジッと見つめた。


 リアナは2人の視線を受けて、


 「え、ちょっと待ってよ! やめてよ、いくら獣人と妖精と人間の血を引いている私でも、そんなもの凄いものになれるわけないでしょ! それこそ私、魔物じゃん!」


 と、今度はかなり本気で慌ててそう答えたので、春風とジゼルは、


 「「ですよねー」」


 と言って、アハハと笑った。そんな2人を見て、


 「まったくもぉ……」


 と、リアナは頬を膨らませた。


 ただ、その際に、


 (……でも、いつかはなってみたいかも)


 と、考えていたが。


 そして現在。


 「な、な、何だその姿はぁあああああああっ!?」


 リアナの今の姿を見て、アッシュは驚きに満ちた声をあげた。アッシュだけではない、彼の仲間達や、彩織、詩織、コール、そしてジェローム達も、皆、驚きに満ちた表情になっていた。


 当然だろう、なにせ今のリアナの姿は、見た目は人間の美少女ではあるが、長く伸びた白髪に、そこからピョコンと出てきた狐の耳(因みに、普段の少し尖った耳はない)。そして、彼女のお尻からは、9本の白い狐の尻尾が生えている。


 それは、かつてリアナが春風に見せてもらった、「九尾の妖狐(人型時)」の姿そのものだった。


 「フフン、凄いでしょ?」


 と、リアナは鼻を鳴らしながらそう言ったが、


 (まさか、ホントになってしまうなんて……!)


 と、内心では自身も驚いていた。


 と、その時、


 「あ、いけない!」


 と、ハッとなったリアナは、ギャレットに近づいて、


 「ありがとう、守ってくれて」


 と、掌の上に白い光の魂のようなものを生み出し、それをギャレットに当てた。


 すると、ギャレットの体中についた傷が、あっという間に治った。


 「ハハ、姿だけじゃなくこんなことまで出来ちまうのか」


 と、ギャレットが笑いながら言うと、


 「あー、今の私、変かな? 一応コレも『試練(?)』の成果なんだけど……」


 と、リアナは自信なさそうにそう尋ねてきた。


 その質問にギャレットは答える。


 「そうだな……中々キレイじゃねぇか。オマケにスゲェ強くなってると思うぜ。どうだい、今度俺と戦ってみねぇか?」


 「ふえ? うーん、ハルがここにいたら、『まずは俺に勝ってからにしろ!』って言いそう」


 「ハハ! ちげぇねぇ!」


 と、ギャレットはそう言うと、リアナと一緒になって笑い合った。


 すると、


 「リアナちゃーん!」


 「リアナァー!」


 と、彩織、詩織、コールがリアナ達の側に飛んできた。


 それと同時に、地面に落下したアッシュのもとに、仲間の「天使」達が集まってきた。


 そして、


 「ぐ。白き悪魔、リアナ・フィアンマか……」


 と、翼を焼かれたアッシュは、「天使」には似つかない鬼のような形相で、リアナをギロリと睨みつけた。仲間の「天使」達も同様だ。


 リアナはそんなアッシュ達を見ると、


 「みんなはジェロームさん達のところへ。ここからは、私が行くから」


 と、真面目な表情になって愛用の武器である燃え盛る薔薇を手にとった。どうやら、リアナ1人で戦う気のようだ。


 「いけるのか?」


 と、ギャレットも真面目な表情になってリアナにそう尋ねると、リアナは「フッ」と笑って、


 「新しい私の力、存分に試させてもらうから!」


 と、アッシュ達に向かってそう言った後、燃え盛る薔薇の切っ先をアッシュ達に向けた。


 

 

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