表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

452/609

第401話 リアナ編17 男と男の「約束」


 「そ、そんな……ギャレットさぁあああああああん!」


 ギャレットがアッシュの攻撃を受けたことによって起きた爆発。


 そして、それを見て悲鳴をあげた彩織。


 「ハッ! ギャレット殿!」


 その悲鳴でハッとなったジェロームが、すぐに他の幽霊や住人達と共にその場に向かった。


 「獣人の修練場」への入り口がある小屋があったその場所は、爆発によって大きな土煙が立っていた。小屋自体も吹き飛ばされていたようで、ジェローム達だけでなく、彩織達も顔を真っ青にしていたが、土煙がだんだん薄くなっていくと、


 「な、何ぃ!?」


 と、アッシュが驚いたように、そこにはドーム状の透明な壁に包まれたギャレットがいた。


 ギャレットはチラリと自身の背後を見ると、そこには先ほど攻撃されそうになった幼い少女が、恐らく母親だろうと思われる女性に抱きしめられていた。


 その姿を見た後、ギャレットは視線をアッシュに向けて、


 「天使さんよぉ、随分と舐めた真似してくれるじゃねぇか、えぇ?」


 と、挑発するように言った。


 「き、貴様、一体どうして……?」


 と、アッシュが戸惑いながらギャレットに尋ねると、ギャレットはニヤッと笑いながら、その手に持っている「ある物」をアッシュに見せた。


 それは、所々に装飾が施された、掌サイズの丸い石のようなもので、ギャレットはその石のようなものを見せながら、


 「半人前の『賢者』が作った、『結界発生魔導具』だとさ」


 と、簡単な説明をした。


 その説明が終わると、魔導具はパキッと音を立てて真っ二つになり、それと同時に透明な壁も消えた。


 一方、説明を聞き終えたアッシュは、


 「賢者……だと? 幸村春風か!? また、あいつだというのかぁ!?」


 と叫ぶと、黒い禍々しいオーラのようなものが、アッシュの全身から噴き出てきた。


 そんなアッシュを前に、


 「オイ、じーさん幽霊ども! ()()()()と下がってろ!」


 と、ギャレットがアッシュに視線を向けたままジェローム達にそう言うと、すぐにジェローム達は少女と女性を連れて安全そうな場所へ下がった。


 そんな状況の中、禍々しいオーラのようなものを纏ったアッシュが口を開く。


 「ふ、ふん。どうやら命拾いしたようだな。だがもう結界はないようだし、見たところ貴様も無事というわけではなさそうだな」


 と、アッシュが言うように、ギャレットの方はというと、結界を張っていたとはいえ全くの無傷というわけではなかった。


 鎧状態のボーンバードは粉々になっていて、体中も傷だらけになっていた。恐らく、大急ぎで結界発生魔導具を取り出した為、その間に攻撃を受けていたのだろう。


 しかし、ギャレットはそんな状態であるにも関わらず、


 「へっ! だったら、どうだってんだ? あぁん?」


 と、ニヤリと笑いながらアッシュに向かってそう言った。


 それに対して、アッシュがピクッとこめかみを動かすが、そんな彼に構わず、ギャレットは話を続ける。


 「俺ぁな、自分でも碌でもない野郎だってんのは嫌ってほどわかってんだ。何せ、『任務』とか『世界平和』なんてもんの為とはいえ、同じ『人間』を何人も殺してきたんだからな。正直、いつ何処でくたばっても文句は言わねぇ覚悟だった。だがな……」


 ーーリアナ達のこと、よろしくお願いします。あ、でも、ちゃんとギャレットさん自身も、生き残ってくださいね。


 「……異世界から来た『賢者』と、ガラにもなく『男同士の約束』なんてもんをしてきたんだ。守らなかったら、それこそ男が廃るってもんだぜぇ!」


 そう叫ぶように言ったギャレット。そんな彼を見て、アッシュは表情を歪ませると、


 「貴様ぁ。ならば、その『約束』とやらを果たせぬまま……」


 かなり大きめの光の槍を作り、


 「死ねぇえええええええっ!」


 それをギャレットに向かって投げつけようとした。


 その時、ギャレットの背後から、()()が勢いよく飛び出した。


 それは、()()()()()のようなもので、ギャレットは「何だ!?」といくつもの「?」を浮かべている間に、その白い火の玉はアッシュが作った光の槍を粉々にし、


 「グアアアアアアアッ!」


 アッシュの白い天使の翼を、半分ほど焼いた。


 翼を焼かれたアッシュは、そのまま地面に落下した。かなり高い位置から落ちたにも関わらず、それほどダメージを受けたようには見えないというところは、「天使」になったことによるものだろう。


 その後、ギャレットはすぐに自身の背後を振り向くと、そこにいた()()()()()を見て、強張らせていた表情を緩ませた。


 (たく、漸くってか)


 そこには、長い白髪にそこから伸びた狐の耳、そして……()()()()()()()を生やした、


 「おせーよ、()()()()()()()


 「えへへ、ごめんなさい」


 リアナ・フィアンマがいた。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ