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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第390話 リアナ編6 「死霊術師」のコール


 「ど、どうも、ここの、住人です」


 と、突如現れた灰色ローブの人物がそう言うと、


 『……え?』


 と、リアナ達は頭上に「?」を浮かべた。


 「あー、えっとぉ。あんた、生きた人間かい?」


 と、ギャレットが灰色ローブの人物に向かってそう尋ねると、


 「は、はい。僕は、ちゃんとした生きた人間です」


 と、灰色ローブの人物は、何故か怯えた様子でそう答えた。どうもギャレットに怯えているようだった。


 ギャレットはその様子を見て、


 (あぁ、そういうことか!)


 と、何かを察したのか、目の前灰色ローブの人物に向かってこう言った。


 「安心しろ、俺は確かに断罪官だが、ここへは断罪官として来たわけじゃねぇんだ」


 その言葉を聞いて、灰色ローブの人物はビクッとなったが、


 「ほ、本当、ですか?」


 と、恐る恐るギャレットに向かってそう尋ねた。


 「ああ、本当だ。ていうか、今の断罪官(おれら)は、もう()()したようなもんなんだわ」


 ギャレットは頭を掻きながらそう言うと、それを聞いたシルビアら幽霊達は、


 『へぇ、そうなんだ……って、えええええええ!?』


 と、幽霊であるにもかかわらず、今にも目玉が飛び出そうなくらいの驚きの声をあげた。


 そんな状況の中、灰色ローブの人物が「え、あ……」と戸惑っていると、


 「大丈夫」


 と、ギャレットの隣に立っていたリアナが、穏やかな笑みを浮かべてそう言った。


 「……」


 灰色ローブの人物はその言葉を聞いて落ち着いて来たのか、やがて意を決したかのように、かぶっていたフードを脱ぐと、


 「あ、あの。僕は、コール。コール・ブラックマン。『死霊術師』の……固有職保持者です」


 と、ボサボサした髪型に眼鏡をかけた、凄く気の弱そうなその人物ーーコールはそう自己紹介した。


 ギャレットはそんなコールを見て、


 「やっぱりな」


 と、小さく呟くと、シルビアとエルネストを含めた幽霊達が、一斉にコールの前に集まった。それはまるで、コールを守るかのようだった。


 更に、そのコールの横に、背後にあった新しい家の影から、数人の若い男女に幼い子供達と、


 「な、何アレ!? ()!?」


 と、詩織が驚くように、彼らの他に、()()()()()()()()()()()()()()が、何体かコールの側に集まった。


 その様子を見て、


 「お、オイオイ、ちょっと待……!」


 と、ギャレットが慌てて何かを言おうとしたが、それを遮るかのように、リアナがギャレットの一歩前に出ると、


 「初めまして、私、リアナ・フィアンマ。あなたと同じ、固有職保持者だよ」


 と、コールに向かってそう自己紹介した。


 コールはその言葉を聞いて「え?」となったが、リアナはそれに構わず、


 「あなたももしかして、この村の生き残りかな?」


 と穏やか笑みを崩さずにそう尋ねた。


 コールはリアナのその姿勢に何かを感じたのか、再び意を決したかのように、数歩程前に出て、


 「ち、違います。僕達は、3年前にこの村に来ました」


 と、チラリと子供達を見ながら、リアナに向かってそう答えた。


 「その骨さん……達は?」


 「このコ達は、『ボーンビースト』。スキルで作った、友達であり、家族、です」


 「へぇ、そうなんだ」


 と、リアナはそう言うと、チラリとコールの背後のシルビア達を見た。シルビア達はリアナを前にして少し気が緩んではいるが、他の者達はまだ警戒心をといていないようだった。


 その後、リアナはコールに視線を戻すと、


 「えっと、失礼なこと聞くけど……」


 「な、何ですか?」


 「あなた、男かな?」


 「男です」


 「歳はいくつ?」


 「17歳、ですけど」


 と、コールはそう答えると、リアナはにこりと笑って、


 「じゃあ、コール君でいいかな?」


 と尋ねた。


 コールはそれを聞いて「う、うん」と頷くと、リアナは真面目な表情になって、


 「あのねコール君。それに父さん母さん達も聞いて。今こちらのギャレットさんが言ってたように、ここへは断罪官とは関係ない用事で来たの。どうか、私達の話を聞いてほしいんだ」


 と、真っ直ぐコールを見てそう言った。


 その言葉を聞いて、コールはチラリとシルビア達を見ると、


 「大丈夫。嘘は言ってないと思うわ」


 と、シルビアが真剣な表情でそう言ったので、


 「わかりました。話を聞きます」


 と、コールはリアナに向き直ってそう返した。


 するとリアナは、


 「ありがとう!」


 と、満面の笑みを浮かべると、


 「じゃあ、ギャレットさんはいいとして……」


 と言って、アデレードの側に駆け寄り、ニコッと笑って口を開く。


 「紹介するね。こちらはアデレード・マリッサ・グレイシア。グレイシア王国のお姫様」


 『え、お、お姫様って……!?』


 「次に、この娘達は彩織ちゃんと詩織ちゃん。異世界から召喚された、『勇者』」


 『は!? い、異世界って!?』


 「で、最後に、この人の名前はヘリアテスさん。この世界の本当の『神様』で、私を育ててくれた、お母さん!」

 

 元気よく紹介したリアナに、「ど、どうも」と照れるヘリアテス達。


 コール達は、そんな彼女達を見て、少しの間固まると、


 『ハァアアアアアアアッ!?』


 と、皆、一斉に驚きの叫びをあげた。

 

 


 


 


 


 


 

 

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