表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

439/609

第388話 リアナ編4 影のようなものの正体


 「……は? リアナ嬢ちゃん、今なんて言った?」


 目の前にいる黒い影のようなもの達の正体を聞いて、ギャレットは頭上にいくつもの「?」を浮かべながら、リアナに向かって小声でそう尋ねた。


 当然、ヘリアテスやアデレード達も、ギャレットと同じように頭上に「?」を浮かべて、何を言ってるのか理解出来ないと言わんばかりの表情をしていた。


 しかし、リアナは真面目な表情で、


 「いや、だからね、この人達は、『幽霊』なんだって」


 と、目の前の黒い影のようなもの達を見つめながらそう言った。


 それから数秒の沈黙後、


 『ちょっと待てぇいっ!』


 と、ギャレット達は一斉にリアナに突っ込みを入れた。


 「え、どしたのみんな!?」


 と、リアナが驚くと、


 「いやおかしいだろ! 幽霊ってなんだ、幽霊って!?」


 「そうだよ! 何でこんな昼間に幽霊なんかが出てくるの!?」


 と、ギャレットと詩織が怒鳴りながら問い詰めてきた。


 そんな2人に対してリアナが、


 「何でって言われても……」


 と、どう答えたらいいのかわからず困っていると、


 「3人共、呑気なこと言ってる場合じゃないよ。彼らをよく見て」


 と、アデレードが落ち着いた口調でそう言ったので、リアナ達は「ん?」と前を見た。


 アデレードに言われて、リアナ達は黒い影のようなもの達をよく見てみると、彼らは皆、自分の腕にあたる部分を槍のように尖らせていて、今にも襲いかかってきそうな雰囲気をしていた。


 ギャレットはそれを見て落ち着いたのか、


 「……なぁ、リアナ嬢ちゃん。あいつら全員、本当に幽霊なんだな?」


 と、視線を前に向けたままリアナに尋ねると、


 「うん、間違いないよ。あの人達はこの村で死んだ人達の幽霊だよ」


 と、リアナも視線を前に向けたまま答えた。


 「……それって、俺が殺した者達っていう意味か?」


 と、ギャレットが再びそう尋ねると、リアナは答えるのを躊躇ったが、


 「……うん」

 

 と、大きく頷いた。


 その答えを聞いたギャレットは、


 「そうかい。だったら……」


 と、小さく呟くと、リアナ達より数歩前に出て、


 「オイ、幽霊ども! この俺を覚えているか!?」


 と、黒い影のような者達に向かってそう叫んだ。


 「え、ちょ、何してんの!?」


 と、驚くリアナ達だったが、ギャレットはそれに構わず叫び続ける。


 「俺は、17年前にお前らを殺した、断罪官のギャレットだ! お前らはこの俺に恨みがあんだろ!? だったら、殺すなら俺1人だけを殺せ! その代わり、この嬢ちゃん達には手ェ出すんじゃねぇ!」


 ギャレットが声高々にそう叫ぶと、黒い影のようなもの達は一瞬怯んだかに見えたが、やがてその中の1体が、意を決したかのようにギャレットに飛びかかった。


 「っ!」


 それを見た瞬間、リアナはダッと駆け出し、ギャレットを横に突き飛ばして、


 「やめてぇ!」


 と叫んだ。

 

 「駄目ぇ、リアナァ!」


 と、ヘリアテスが悲鳴をあげたその時、黒い影のようなものは、リアナの目前でピタッと動きを止めた。


 それを見て、リアナは「ん?」と首を傾げると、


 「……リ……リアナ?」


 と、黒い影のようなものが女性のような声でそう言った。


 『喋った!?』


 と驚くヘリアテス達をよそに、黒い影のようなものは尖らせた腕を元に戻して、リアナの頬に触れた。


 「え、あ、あのぉ……」


 と、リアナが戸惑っていると、


 「……ああ、リアナ。リアナ! リアナァ!」


 と、黒い影のようなものは、まるで喜んでいるかのような声をあげた。


 そして次の瞬間、禍々しいオーラが消えて、黒い影のようなものは姿を変えた。


 それは、狐の耳と尻尾を持つ、長い白髪の若い女性だった。


 ギャレットはその女性を見て、


 「あ。あんたは……」


 と呟いた。


 そして、リアナ達が一斉に頭上に「?」浮かべると、女性は涙を流しながら穏やかな笑みで言う。


 「ああ、リアナ。()()()


 女性がそう言うと、リアナとヘリアテスは、


 「「……え?」」


 と、小さく言った。

 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ