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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第14章 更なる「力」を求めて

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第386話 リアナ編2 訪れた「故郷」


 (ここが、私の生まれ故郷?)


 フライング・カーペットから降りると、リアナ達はその地、即ちリアナの故郷に足を踏み入れた。


 「……おい、どうなってんだこりゃ?」


 その故郷の状態を見て、ギャレットは困惑した。


 その「村」は17年前、自身が隊員達と共に滅ぼした場所で、住人達は全て自分達が殺した。


 それ故に、住人達がいないその「村」は、今は長い時を経て荒れ果てている……筈なのだが、


 「何で、()()()()()()()()?」


 そこには、どういうわけかいくつか真新しい家が建っていた。


 しかし、窓の外から中を見てみると、どの家も中には誰もいなくて、リアナ達はそれを不気味に感じていた。


 そんな状況の中、


 「ねぇ、ここってホントに廃村(?)なの?」


 と、詩織が尋ねると、


 「うーん、エスターさんの話だと、その筈なんだけど……」


 と、彩織が歯切れの悪そうな答えを返した。


 真新しい家があるのに人っこ1人いないその「村」の中を見回す中、


 「? リアナ、どうしたの?」


 と、ヘリアテスがボーッとしているリアナに話しかけた。


 「えっとぉ、なんていうのかなぁ……」


 と、リアナが答えようとしたその時、


 「あ、そうだ!」


 と、ギャレットが何かを思い出したのか、ダッとその場から駆け出した。


 「あ、ちょっと待ってよ!」


 それを見て、詩織も後を追うように駆け出した。


 彩織達も同様に駆け出すが、


 「……」


 リアナだけは、まだボーッとしていた。


 そこへ、


 「リアナァ!」


 と呼ぶアデレードの声が聞こえたので、ハッとなったリアナは、


 「あ、うん! 待ってぇ!」


 と、すぐにアデレードの方へと駆け出した。


 しかし、その背後で、


 「……リ……アナ?」


 と、小さく呟く声があったとも知らずに。


 それはさておき、駆け出したギャレットはというと、村から少し離れた、とある場所で立ち止まった。


 「……な、何でだ?」


 その場所を見てそう呟いていると、追いかけていたリアナ達も辿り着いた。


 「あの、ここは?」


 と、ヘリアテスがギャレットに尋ねると、ギャレットはゆっくりと口を開く。


 「……俺達が殺した、『村』の住人達の墓……なんだが」


 「え、お墓……ですか?」


 「ああ。あの日、俺達は自分達で殺した住人達を埋葬した。あのまま放置して、魔物の餌にする趣味なんてねぇからな。で、埋めた後はちゃんと1人1人に墓石を立てたんだ。だけど……」


 そう言ったギャレットは目の前の「墓」と呼んだ場所を見るが、そこには今言った墓石はなく、代わりに大きな石碑が1つ立っているだけだった。


 「どういうことだ、こりゃあ?」


 そう言うと、ギャレットはたらりと汗を流した。リアナ達はそんなギャレットを見た後、自分達も目の前の石碑を見た。


 すると、


 「っ!」


 と、何かの気配を感じて、リアナはバッと後ろを振り向いた。


 「? どうしたのリアナ?」


 と、アデレードが尋ねると、


 「……」


 リアナは無言でその場から駆け出した。


 「あ、リアナ! 何処に行くんだ!?」


 驚いたアデレード達は、すぐにリアナを追いかけた。


 やがて再び「村」の中へと戻ったリアナは立ち止まると、すぐに辺りを見回した。


 「……知ってる」


 そう小さく呟くと、今度はとある方向へと歩き出した。


 「村」の中は真新しい家がいくつかあったが、それでもそうでないものもあった。


 長いこと放置されていたのか、外壁がかなり崩れているものもあれば、家としての形は整ってはいるが、やはり中はボロボロの状態になっているものもあった。


 リアナは暫く「村」の中を歩いていると、ある場所でピタッと立ち止まった。


 そこは、いくつかある真新しい家の1つなのだが、


 「……知ってる」


 何故かリアナは、その家に見覚えがあったのだ。


 そしてゆっくりとその家の扉を開けると、家の中へと入っていった。


 中に入った瞬間、


 「うっ!」


 突然頭痛に襲われたリアナは、頭を押さえながらその場に膝をついた。


 それと同時に、リアナの脳裏に、ある「記憶」が浮かび上がった。


 (……そうだ。私、ここを知ってる)


 その瞬間、リアナは思い出す。


 「……ここ、()()()()()()()だ」


 そう呟くと、リアナは涙を流しながら言う。


 「ただいま」


 


 


 


 

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