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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第13章 新たな「旅立ち」に向けて

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第377話 残った問題


 「自分と1つになろう」と言ったジゼルと、その提案を受け入れた彼岸花。


 そんな彼女達の様子を見たヘファイストスは、


 「よし、じゃあ取り敢えずこの問題はここで終わりだな」


 と、満面の笑みをした。


 ただ、ループスとヘリアテスはというと、


 「「いや、こんなんでいいのかなぁ?」」


 と、小さく不満をこぼしていたが。


 しかし、そんな2柱を無視して、ヘファイストスは次の話に移った。


 「じゃあ次は、『素材』の方だな」


 「素材、ですか?」


 ヘファイストスの言葉を聞いて、春風がそう質問すると、


 「おうよ。生まれ変わらせるとなると、『素材』の方もそれに相応しいものが必要なんだわ」


 と、ヘファイストスはその手に持つ刀の方の彼岸花を見ながらそう答えたので、


 「えっと、具体的にはどのようなものが必要なんですか?」

 

 と、春風は再び質問した。


 その質問を受けヘファイストスは、再び刀の方彼岸花を見ると、


 「さっきも説明したが、この刀は強い魔力を持った人間の死体を素材にしている。それだけでもヤベェが、この刀はそれ以外にもいくつかの()()()金属を素材にしている。属性で言うなら、『闇』の属性を持っていると言ってもいい」


 「つまり必要なのは、それとは真逆の……」


 「そうだ、強い『光』の属性を秘めた金属ということになる」


 そう話したヘファイストスを見て、誰もが「そんな金属あるか?」と言わんばかりに、頭上にいくつもの「?」を浮かべた。

 

 だが次の瞬間、


 「ああ、()()なら……」


 と、春風は凶悪な笑みを浮かべながらそう言うと、腰のベルトに取り付けたポーチに手を入れて、そこから「ある物」を取り出した。


 「あ、それ!」


 と、取り出された「ある物」を見て、驚いた表情になったリアナ。


 そんなリアナを見て、春風はコクリと頷き、


 「そう、聖剣スパークルの切っ先だよ」

 

 と、春風はその「ある物」の正体を言った。


 そう、ポーチから取り出したのは、かつて春風がウォーレンと初めて戦った時の戦利品としてゲットした、聖剣スパークルの切っ先だった。


 春風はヘファイストスにその切っ先を見せながら、


 「あの、これ使えますか?」


 と尋ねると、ヘファイストスは「どれどれ」と聖剣スパークルの切っ先をジィッと見つめて、


 「うん、これならいけるな」


 と答えたので、春風は思わずガッツポーズを取りそうになったが、その後すぐにヘファイストスが、


 「だが、これだけじゃ足りねぇな」


 と言ったので、春風はガックシと肩を落とした。


 その時だ。


 「ならば、()()でどうだ?」


 と、背後で聞こえたその声に反応して、春風達はすぐに声がした方へと振り向くと、そこにはテントの出入り口から入ってきたウォーレンの姿があった。


 突然現れたウォーレンに誰もが「ギョッ!」となっていると、ウォーレンはその手に持っている物を春風達に見せた。


 それは、ウォーレンがかつて使用していた聖剣スパークルの折れた刀身と柄部分だった。


 「足りないのであれば、こいつも材料にするといい」


 そう言って、ウォーレンは折れた聖剣スパークルを春風に手渡した。


 「いいんですか? 大事なものの筈でしょ?」


 と、春風がウォーレンに向かって質問すると、


 「構わん。もう私には必要のないものだからな」


 ウォーレンはかつて春風と戦った時とは違う、とても穏やかな表情でそう答えたので、


 「ありがとうございます」


 と、春風はウォーレンを前に深々と頭を下げた。


 そしてその後、春風はヘファイストスに向き直って、


 「これで、どうですか?」


 と尋ねると、


 「ああ、こっちからは切っ先以上の強い『光』属性の魔力を感じる、これならいけるぜ」


 とヘファイストスは親指を立ててそう答えたので、それを聞いた周囲の人達は「オオッ!」と喜びの声をあげた。


 「じゃあ、素材の方もいいとして、残るは『人材』だな」


 「人材?」


 「そうだ。俺達『神』もサポートはするが、実際に刀を作るのは『人間』の鍛治師なんだ。それもただの鍛治師じゃねぇ。俺達『神』のサポートにも耐えられる優れた鍛治師でなきゃいけねぇ」


 と、そう説明したヘファイストスに、春風達は、


 『うーん。優れた鍛治師かぁ……』


 と言わんばかりにどうしたものかと悩んでいると、


 「お話は聞きました!」


 『……え!?』


 突然の声に驚いた春風達が一斉に振り向くと、そこには2人の人物が立っていた。


 春風はそのうちの1人を見て、


 「……あ、あなたは!」


 と、小さく驚きの声をあげた。

 

 


 

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