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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第13章 新たな「旅立ち」に向けて

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第365話 そして、少年は舞い踊った

今日は大事な話があります。


 「ハァア……」


 テントを出た春風は、またあの滝付近にある岩場に座って、盛大な溜め息を吐いた。


 そんな春風に向かって、


 「大丈夫、フーちゃん?」


 と、側にいた歩夢が心配そうに話しかけると、


 「あぁ、うん、大丈夫。ちょっと疲れただけだから」


 と、春風は「ハハ」と苦笑いしながら言った。


 あれから春風はギルバートから、


 「で、その『舞』とやらはいつ見せてくれるんだ?」


 と尋ねられ、それに続くように仲間達からも、


 『是非見たい!』


 と言わんばかりの表情になった。


 それに対して、春風は「ちょ、ちょっと……」と何か言いかけると、


 「はいはい、見たい気持ちはわかるけど、ご覧の通り春風が困ってるから、ちょっと休憩ね!」


 という凛依冴の号令のおかげで、どうにかその場は収まった。


 その後、春風は「気分を変えたい」と言って、テントを出ていった。その際に、


 「あ、待ってフーちゃん!」


 と、歩夢もついてきたので、2人はそのまま昨日の夜と同じように滝の方へと向かい、現在に至る。


 「まったく、まさかあの時の話まですることになるなんて……」


 と、春風がそうぼやくと、


 「私は素敵な話だって思うよ? 聞いてて『楽しい』って思ったから」


 と、歩夢はニコリと笑ってそう言った。


 春風はそれを聞いて恥ずかしそうに、


 「……ていうかさ、ユメちゃん」


 「なぁに?」


 「俺のこの格好、そんなに似合ってる?」


 と、今の自身の姿ーー巫女服姿を見せながらそう尋ねると、


 「うん、すっごい似合う!」


 と、歩夢は力強く即答したので、春風は「えぇ?」と思いながらも、


 「アハハ、ありがとう」


 とお礼を言った。


 それから少しすると、


 「ねぇ、フーちゃん」


 「?」


 「その『舞』って、今も踊れるの?」


 と、歩夢に問われると、春風は「うーん」と唸って、


 「どうだろう。あの時は本当に『奇跡』みたいなものだったから、踊れるかと問われると、ちょっと微妙なんだよね」


 と、答えたので、


 「そっか」


 と、歩夢は若干残念そうな表情になった。


 春風はその表情を見て、先ほど以上に「うーん」と唸ると、何故かチラリと背後を見て、


 「……仕方ないか」


 と、「ハァ」と溜め息を吐きながら呟くと、歩夢から少し離れた位置に立って、


 「ユメちゃん」


 「?」


 「おかしかったら、ごめんね」


 と言うと、春風は目を閉じて深呼吸した後、スゥッとゆっくり目を開けて、その「舞」を踊った。


 それは、明らかに()()()()()()()()かのような、、とても美しく、神秘的な「舞」だった。


 その美しい「舞」を見て、歩夢は思わず、


 「綺麗……」


 と、小さく声を漏らした。


 そして、一通り踊り終えると、


 「……こんな感じだけど、どうかな?」


 と、春風は恐る恐る歩夢に尋ねた。


 「す……」


 と、歩夢が答えようとした、まさにその時、


 「すっごーいっ!」


 と、歩夢の背後にある森に中からリアナが飛び出してきた。


 「え、り、リアナ!?」


 と、突然のリアナの登場に歩夢が驚いていると、


 「いやぁ、すごく綺麗だったわ」


 「ええ、とても素晴らしい『舞』ですね」


 と、リアナの背後からループスとヘリアテスが出てきた。


 更に、


 「は、ハル様ぁーっ! とても素晴らしかったですぅっ!」


 と、イブリーヌまで出てきて、それに続くように、凛依冴や水音、そして、ギルバートやウィルフレッドなどが次々と現れて、春風達のもとへと集まってきた。


 「え、えぇ? みんな、いつからいたの?」


 まさかの出来事に歩夢が戸惑っていると、


 「あ、あのさ、ユメちゃん」


 「ん?」


 「どうだったかな? 変じゃなかったかな?」


 と、春風が自信無さそうに尋ねてきたので、歩夢は「フフ」と笑い、


 「全然、変じゃないよ!」


 と、満面の笑みでそう答えた。


 


 

 


 

 どうも、ハヤテです。


 突然ですが、今日から本作品のタイトルを、「ユニーク賢者の異世界大冒険」から、「ユニーク賢者物語」に返させてもらいました。


 とはいっても、物語自体はこのまま続けていきますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

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