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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第13章 新たな「旅立ち」に向けて

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第350話 「学級裁判」へ


 それは、ガストとの戦いが終わってすぐのことだった。


 「「早く捨ててぇえええええええっ!」」


 と、春風に向かってそう叫ぶリアナと水音。


 そんな2人に対して春風はというと、落ち着いた表情で自身の右腕を侵食する彼岸花を見て、


 「もう戦いは終わったよ」


 と、話しかけた。


 次の瞬間、それまで右腕に絡みついていた無数の彼岸花の触手は、スゥっと春風の右腕から離れていった。


 そして、元の刀の状態に戻ったのを確認した春風は「よし」と小さく言った後、その彼岸花を鞘に納めた。


 その後、


 「はい、元通り!」


 と、春風はリアナと水音に右腕をヒラヒラと振りながら見せると、2人は「ホッ」と胸を撫で下ろした。


 するとそこへ、


 「おーい、春風ぁ」


 と、冬夜、雪花、静流が春風達の側へと駆け寄ってきた。


 更に、


 「ハニー!」


 「フーちゃん!」


 「ハル様ぁー!」


 「春風様ぁー!」


 「兄さん!」


 「春風君!」


 「春風ぁ!」


 と、観客席から凛依冴、歩夢、イブリーヌ、ジゼル、ルーシー、アデレード、そして美羽も、春風達のもとに駆け寄ってきた。当然、それに続くように春風の仲間達もだ。


 (うわわ! なんか集まってきてるんだけど!?)


 集まってきた凛依冴達に揉みくちゃにされて、春風はどうしたもんかと考えていたが、


 (まぁ、仕方ないか)


 と、彼女達を心配させてしまったことに罪悪感を感じたので、春風は諦めて考えるのをやめた。


 だが、


 「ゆ〜き〜む〜ら〜」


 「!」


 と、なにやら不穏な怒気を感じた春風が、恐る恐るとある方向へと視線を向けると、


 「……先生?」


 そこには、明らかに怒っている様子の小夜子がいた。


 「あ、あの……先生?」


 返事が来ないことに焦ったのか、


 「し、心配かけて、すみませんでした!」


 と、春風はすぐに頭を下げて謝罪すると、


 「それはもういい」


 と、小夜子はそう返した。


 それを聞いて、春風は「ホッ」と胸を撫で下ろしたが、


 「だが……」


 と、小夜子の話が終わっていないのがわかって、春風達は「?」を浮かべて首を傾げると、


 「幸村。お前、昨日ウィルフレッド陛下との裁判で、イブリーヌ様と結婚するようにと命じられたよな?」


 と、小夜子はそう尋ねた。


 思わぬ質問に春風は戸惑いながらも、


 「あ、はい。そうですが……」


 と答えると、


 「なら、お前の()()()()はどういうことだ?」


 と、小夜子は今の春風の状態を指差しながら、再びそう尋ねた。


 その質問を聞いた時、春風は「ハッ!」となった。


 今、春風は確かに仲間達に揉みくちゃにされているが、それ以上に凛依冴、歩夢、イブリーヌ、ジゼル、ルーシー、アデレード、美羽、そして、リアナに抱きつかれてもいたのだ。


 「あ、あの! これは、その……」


 と、春風が何か言い訳をしようとした、まさにその時、


 「すみません、先生」


 と、煌良が「ハイ」と手を上げた。


 小夜子はそれを見て、


 「どうした力石?」


 と、尋ねると、


 「クラスのみんながここに集まっているので、『学級裁判』を開きたいんです。題目は、『幸村春風の女性関係について』です」


 と、煌良は真面目な表情でそう答えた。


 それを聞いて、小夜子は「フム……」と考え込むと、観客席のウィルフレッドを見て、


 「ウィルフレッド陛下、昨日の『簡易裁判所』の設置をもう一度お願いします」


 と、頼み込んだ。


 春風はそれを聞いて、


 「え、ちょっと待って……」


 と言おうとしたが、


 「うむ、わかった。すぐに用意しよう」


 と、ウィルフレッドが「OK」を出したので、小夜子は「ありがとうございます」とお礼を言うと、再び春風に向き直って、


 「というわけだ幸村。すぐに『学級裁判』を行うからな。勿論、お前が『被告人』だ」


 と、笑顔で春風に向かってそう言った。


 それを聞いて、


 「そ、そんなぁ!」


 と、春風が悲鳴をあげると、


 「あと、桜庭、海神、天上。お前達も『被告人』として参加してもらうからな」


 と、小夜子が笑顔で続けてそう言い放ったので、


 「「「そ、そんなぁ!」」」


 と、水音達も悲鳴をあげるのだった。


 



 


 

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