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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第12章 集結、3人の「悪魔」

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第330話 ループスのもとへ


 春風が美羽と語り合っていた丁度その頃、セイクリアの陣地から数人の「人影」が、何処かへ向かおうとしていた。


 「人影」達の視線の先には、「邪神」ことループスがいるという廃墟と化した都市があった。


 「人影」達はお互い顔を見合わせてコクリと頷き合うと、誰にも悟られないようにその廃都市へと向かった。


 翌日。


 「おい、春風。お前、大丈夫か?」


 ギルバートにそう尋ねられて、春風は「アハハ」と苦笑いしながら、


 「大丈夫です。ちょっと()()しちゃって、あまり眠れなかったもので……」


 と答えたのだが、周囲の人達は、


 (うん。絶対嘘だ)


 と思っていた。


 何故なら、春風は隠しているつもりなのだが、周りから見て春風の顔色は、どう見ても何処か疲れている様子だった。それも、()()()にではなく()()()にだ。


 そしてそれを裏付けるかのように、リアナや歩夢ら春風に想いを寄せる女子・女性陣は申し訳なさそうな顔をしていた。といっても、1名そうではなさそうなのだが。


 実は、美羽からの「愛の告白(?)」の後、春風はリアナ達と()()()()()()修羅場になり、いっぱい話し合った末、美羽も春風のハーレム(?)に加わることになったのだ。


 ただ、アデレードは今のところ()()のようだが。


 そんな春風達の様子に、ギルバートは「突っ込みを入れたい」と思ったが、「今はその時ではない」と考え、


 「そうかい。で、準備は良いのか?」


 と、真面目な表情で春風に尋ねた。


 春風はその質問に、


 「はい、準備は出来てます」


 と答えると、ギルバートは「フゥ」とひと息入れて、


 「んじゃ、朝飯食いに行きますかねぇ」


 と、くるりと後ろを振り向いて、スタスタと歩き出した。


 それを見た後、春風は腰の彼岸花に手を当てて、


 (……ちょっと、不安はあるけどね)


 と、心の中でそう呟くと、すぐにギルバートの後を追いかけた。


 その後、仲間達と朝食を済ませた春風は、少し休んだ後、全員でループスがいる廃都市へと向かった。


 廃都市の前では、ウィルフレッドやセイクリアの騎士数名の他に、小夜子とクラスメイト達、そしてシャーサルから来た「紅蓮の猛牛」と「黄金の両手」のメンバーを含めたハンター達が集まっていた。


 彼らと合流した春風達が、それぞれに軽く挨拶を済ませると、


 「おい、向こうから誰か来るぞ!」


 と、ハンターの1人がそう言ったように、廃都市の方から2つの「人影」が、春風達に向かって歩いてきた。


 よく見ると、その「人影」は2人とも白いマントを羽織ってて、顔には「異形の獣」を思わせる不気味な仮面をつけていた。


 そして、その仮面の人物達が近づくにつれて、周囲の人達はそれぞれの武器を構えた。


 そんな状況の中、やがて仮面の人物達が春風の前に立つと、


 「「お待ちしてました、異世界の神の使徒、春風様」」


 と、2人同時に春風に挨拶をした。どうやら2人共、声は若い女性のようだった、


 「……俺のこと、知ってるんですか?」


 と、春風が恐る恐る尋ねると、


 「「はい、存じております。私達はループス様より、あなたを案内する役目を担ってます」」


 と、仮面の人物達は2人同時に答えた。


 その言葉に、周囲の人達はゴクリと固唾を飲んだが、春風だけは冷静な表情を崩さず、


 「そうでしたか」


 と言った。


 その後、2人仮面の人物達は、


 「「それでは、早速あなたをループス様のもとへ案内いたします」」


 と言うと、くるりと回って廃都市の方を向いて歩き始めた。


 それを見た春風は、


 「良し、行こう!」


 と、仲間達に向かってそう言うと、


 『オウッ!』


 と、皆一斉にそう返した。


 因みに、春風と共に行くのは、ウィルフレッド、イブリーヌ、ギルバート、は勿論、「紅蓮の猛牛」リーダーのヴァレリーと、メンバーであるアデレード、「黄金の両手」リーダーのハンク、顔を隠してはいるが断罪官大隊長のウォーレン、リアナ達「七色の綺羅星」メンバーに、ループスと同じ「神」であるヘリアテス、最後に小夜子とクラスメイトら「勇者」達だ。


 そして、春風達は仮面の人物達の後を追うように、廃都市の中へと入っていった。


 


 


 

 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありません。まことに勝手ながら、前回の話の最後の方を少し修正しました。

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