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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第11章 断罪官の逆襲

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第288話 決戦、断罪官21 「戦鬼」と「師匠」と「英雄達」の戦い6

 今日も少し短めの話になります。


 ((((あれ? 今、なんか字がおかしかったような?))))


 と、頭上に「?」を浮かべる凛依冴達をよそに、水音は進化した「一本角」を構えた。


 そんな水音を見て、目の前にいるルークは一瞬怯んだが、


 「ぐ、だからどうだというのだ! そんなものを出したところで、私のこの『奥義』が、敗れるわけがない!」


 と叫んで自身を奮い立たせた。


 そして、先程言っていた「奥義」を放つ準備が出来たのか、


 「いくぞぉ!」


 と、再びルークがそう叫ぶと、両手でグッと剣を握って突撃した。


 「ウオオオオオオオッ!」


 握られた剣の刀身が、バチバチと白い稲妻のようなオーラを纏っている。


 そのオーラによるものか、ルークが通った後の地面が、ところどころ雷にでも打たれたかのように抉れていた。


 対する水音はというと、いつでも一本角を振り下ろすことが出来る構えをとると、その状態のままジッとその場にとどまっていた。


 (水音、全然焦ってないみたいね)


 と、凛依冴が心の中で呟いたように、水音の表情は何処か落ち着いていた。


 だが、


 (うう、緊張してきた。初めて使うからなぁ、コレ。成功、するかなぁ)


 と、水音の心の中は不安でいっぱいだった。


 しかし、それでもルークの勢いが止まらないことを理解して、


 「……ええい、やってやるさ!」


 と、水音は小さく叫んで自身を奮い立たせた。


 そして、


 「くらえぇっ!」


 と、ルークが稲妻を纏った剣を振り上げると、


 「神聖剣奥義、『聖光轟雷斬』!」


 と、その「奥義」の名を叫び、水音に向かって振り下ろした。


 それは、まさに落雷の如き一撃だった。


 一方、水音は握っている一本角に力を込めると、


 「受けろ、これが僕だけの『技』!」


 と小さく言い放ち、奥義を放ったルークめがけて、一本角を振り下ろした。


 白い落雷と鬼の角がぶつかる。


 勝ったのは……鬼の角だった。


 「なにぃ!?」


 一本角はルークの奥義を切り裂き、そのままルークの剣を、そして、ルークまでも切り裂いた。


 その後、水音は小さく叫んだ。


 「一本角、『一鬼闘閃(いっきとうせん)』!」


 そう叫び終えると、一本角は元のガッツへと戻った。


 「ガハァ!」

 

 奥義を破られ、武器を失い、ダメージを受けたルーク。


 しかし、それでも倒れまいと踏ん張っている。


 そんな状態で、ルークは血を吐きながらも口を開く。


 「は、反逆者、桜庭水音。お、お前に、1つ問いたい」


 「……何ですか?」


 「『神』に逆らってまで手に入れた『悪魔』の力で、お前は、何を成そうとしている?」


 その問いを聞いて、水音は少しの間沈黙すると、ゆっくりと口を開く。


 「……正直に言うと、僕にもわかりません。だけど……」


 「?」


 「こんな僕にも、『絶対に負けたくない』って思える人と、帰りを待ってくれる人達がいます。だから僕は、その人達に応える為に、この力を振るい、生きます」


 ハッキリと答えた水音に、ルークは小さくニヤッと笑って、


 「……そうか」


 と言うと、バタンと地面に倒れた。


 そんなルークに、冬夜と雪花が近づいて、


 「セっちゃん」


 「うん、任せて」


 そう言うと、雪花はルークに向かって何かをかけた。


 凛依冴はというと、


 「水音」


 「? 何ですか、師匠」


 と、水音が尋ねると、凛依冴はソッと水音を抱き寄せて、


 「見事だったわ」


 と、褒めた。


 それを聞いて水音は、


 「……ありがとうございます」


 と、小さく笑いながら言った。


 するとそこへ、


 『オーイ!』


 と、遠くから鉄雄たちが駆け寄ってきた。


 「みんな……」


 「どうやら、全員無事のようね」


 「なら、あとは……」


 「ええ、春風だけね」


 と、水音と凛依冴がそうやり取りしていると、


 『!』


 と、遠くの方で大きな「力」を感じた。それも2つも。


 「……春風」


 凛依冴が心配そうにそう呟く中、春風とウォーレンはというと、今まさに()()()()()()()を迎えようとしていた。

 


 

 というわけで、これで水音達の戦いは終了です。


 そして、次回からいよいよ主人公の戦いに入ります。

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