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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第11章 断罪官の逆襲

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第287話 決戦、断罪官20 「戦鬼」と「師匠」と「英雄達」の戦い5

 今回は、少し短めの話になります。


 (くっ! 凄いパワーを感じるわ!)


 ルークから発せられるエネルギーに触れたのか、凛依冴は思わず膝をつきそうになった。そしてそれは、冬夜、雪花、静流も同様だった。その瞬間、凛依冴達は目の前にいるルークが、何か大きな「技」を放とうとしていると理解した。


 しかし、1人だけ、そんなルークに挑もうとしている者がいた。


 「……水音?」


 そう、水音だった。


 水音は凛依冴達のように膝をつきそうになりながらも、真っ直ぐ目の前のルークを見て、


 「師匠、冬夜さん、雪花さん、静流さん。ここは、僕がやります」


 と言った。


 「……大丈夫なの?」


 と、凛依冴が尋ねると、水音は凛依冴を見ずに、


 「……正直に言いますと、凄く怖いです。でも、なんとなくですが、ここは、僕がやらなきゃいけないと思いました」


 と、答えた。


 すると、今度は冬夜が尋ねる。


 「勝算はあるのかい?」


 そう尋ねられた水音は、無言でズボンのポケットに手を入れると、そこから「あるもの」を取り出して、


 「師匠、()()、使わせてもらいます」


 と、それを見せながら凛依冴に言った。


 それは、小さな青い宝石がはめ込まれた銀の指輪だった。


 「あ、それ……」


 その指輪を見た瞬間、凛依冴は思い出した。


 それは、春風と水音が高校入学した時に、自身がプレゼントした「お守り」だった。


 「そう、使うのね?」


 「はい」


 「……いいわ、思いっきりやりなさい」


 「……はい!」


 凛依冴とそうやり取りすると、水音は指輪を左手の人差し指にはめて、それに自身の力を注いだ。


 次の瞬間、指輪の青い宝石が眩い光を放ち、パキンという音と共に指輪諸共砕け散った。


 そして、砕けた指輪のかけらは青い小さな光になると、水音の両手に纏わり付き、再び眩い光を放った。


 やがてその光が消えると、水音の両手には銀の装飾が施された黒い革製のグローブになった。


 よく見ると、装飾はまるで「歯車」のような形をしていて、その中央には指輪と同じ青い宝石がはめ込まれていた。


 「これは、一体?」


 水音がそのグローブに見惚れていると、


 「『フォース・ギア』。それがそのグローブの名前よ」


 と、凛依冴が答えた。


 「フォース……ギア?」


 「ええ。それにはあなたの力を制御し、効率的に運用させる機能が備わっているの。頑丈に造ってあるから、勿論、武器としても使うことが出来るわ」


 と、親指を立ててそう説明した凛依冴。


 それを聞いた水音は、そのフォース・ギアを身につけた両手をグッと握ると、


 「……確かに、身につけてなかった時以上に、力を上手く扱えるようになるのを感じます。これなら、いけます!」


 そう言って、水音はフォース・ギアをつけた状態で、自身の愛剣であるガッツを握った。


 ルークはそんな水音を見て、


 「フン! 今更何をしようと無駄だ! 私のこの最後の一撃で、お前達を纏めて葬ってくれる!」


 と言うと、更に握っている剣に力を込めた。


 空気が変わったのを感じた凛依冴達は一瞬怯んだが、水音だけは落ち着いた表情でガッツを構えた。


 そして、静かに目を閉じると、


 「……力、借りるよ」


 と小さく呟いて、水音はガッツに力を込めた。


 水音の全身から、青いオーラのようなものが溢れ出てくる。


 ガッツの漆黒の刀身が、その青いオーラのようなものを纏い始める。


 オーラは刀身から柄、柄から握っている手までも包むと、やがて1つの形を形成した。


 それは、以前帝城での学との戦いの時に見せた、巨大な刀のような角を持つ鬼の頭部で、名前は、「鬼力剣・一本角」。


 しかし、学の時とは違って、その鬼の頭部ははっきりとした姿形をしていて、刀のような角も、以前より鋭く、切れ味の良さそうなものになっていた。


 「おお、これは凄いわ」


 その形に見惚れる凛依冴達をよそに、


 (うん、出来た)


 と、水音は心の中でそう呟くと、


 「鬼の力を持って絶望を切り裂く、名付けて……」 


 と、今度は声に出して、


 「鬼力剣・一本角、『武ッ汰斬(ぶったぎ)形態(モード)』!」


 その新たな形の名を叫んだ。

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