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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第11章 断罪官の逆襲

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第281話 決戦、断罪官14 アリシア、「過去」との戦い4

 今回も、いつもより短めの話になります。


 (こ、怖い……)


 目の前で大技を放とうとしているユリウスに対し、アリシアは凛依冴に貰った刀で、「居合い切り」をしようとしていた。


 表面上は真っ直ぐユリウスを見つめているのだが、心の中では、


 (実際にやろうとすると、こんなにも怖いものだったなんて!)


 と、恐怖に支配されていた。


 無理もない、なにせ実戦で使うのはこれが初めてだから、失敗した時のことを考えてしまうと、どうしても刀を握る両手が震えてしまうのだ。


 しかし、そんなアリシアの状態を知らないユリウスは、


 「へぇ。その構え、次の一撃で私を斬り殺す気なのね? 良いわよ、やれるものなら、やってみなさい!」


 と、両手に持った槍に込める力を更に強くした。


 (くっ!)


 その余波を受けて、アリシアは思わず目を閉じてしまった。


 (ど、どうしよう。私は、ここでやられるわけにはいかないのに!)


 そう思ってはいるのだが、やはりそれでも恐怖に精神が支配されてしまう。


 やがて耐えられないと思ったのか、アリシアは刀を握る手を緩めてしまった。


 その時だった。


 「姉さん!」


 「!」


 その声にハッとなったアリシアが、声がした方向を向くと、そこには煌良達と合流した、鉄雄、恵樹、美羽、彩織、詩織、アデル、ケイト、クレイグ、ルーシー、そして妹であるフィオナの姿があった。


 (みんな、無事だったんだ)


 彼女達の姿を見て、アリシアはホッとなったのを感じた。


 (そうだ、ここで倒れるわけにはいかない。今も戦っているハル君の為に、フィオナと、みんなと生き残る為に!)


 そう考えたアリシアは、すぐにユリウスに向き直ると、グッと刀を握る手に力を入れた。


 ユリウスはそんなアリシアを見て、


 「フ。どうやら覚悟は決まったようね」


 と、不敵に笑いながら言うと、オーラのようなものを纏った、2本の槍の先をアリシアに向けて、


 「くらいなさい! 二槍奥義、『閃光大連星』!」


 と、準備が出来ていた大技を放った。


 それは、前に煌良が使った「紅蓮大流星」とは違う、眩い光を纏った2つの大きな流星だった。


 今、その2つの流星が、アリシアに襲い掛かろうとしている。


 しかし、アリシアは構えを解かず、刀を握る手を緩めず、ウォーレンと煌良を相手にしていた春風と同じように、その場にジッとしていた。


 (ああ、やっぱり怖い。ハル君、君はこんな思いをしながらも、私達の為に戦ってくれたんだね? そして今も……)


 迫り来る流星を見て、心の中でそんなことを考えるアリシア。


 恐怖は確かにある。


 だが、


 「私は、絶対に逃げない! 絶対に勝つ! だから……」


 そう小さく叫ぶと、真っ直ぐ流星の後ろに立つユリウスを見て言い放つ。


 「ユリウス小隊長! 今こそ見せます、私の『覚悟』を!」


 そして、2つの流星がアリシアの眼前にまで迫った次の瞬間、


 「薙ぎ払え、『桜吹雪』!」


 と、アリシアは、凛依冴に貰ったその()()()()を叫ぶと、鞘から勢いよく抜いた。


 すると、抜いたのと同時に、桜色の魔力の斬撃が放たれた。


 斬撃が2つの流星にぶつかると、流星はまるで、()()()()()のようになって、消滅した。


 そして、残された斬撃はというと、消滅することなくそのままユリウスに迫っていた。


 それを見てユリウスは、穏やかな表情になると、


 (ああ、アリシア。見事だわ)


 と、心の中で呟いた。


 その後、持っていた2本の槍を地面に捨てると、ゆっくりと両腕を広げて、その斬撃を正面から受けた。


 ドォンという音と共に大きな爆発が起きて、その中心にいたユリウスは思いっきり後ろに吹き飛んだ。その際、身に纏っていた鎧はバラバラに砕け散った。


 そして何度も体を地面にバウンドさせると、そのままピクリともしなくなった。

 


 


 

 


 

 次回、アリシア対ユリウス、完全決着です。

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