表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第9章 出会い、波乱、そして……

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

248/609

第227話 不安

 お待たせしました、第9章最終話です。


 新たな出会いと、その後の一波乱、そして、「家族」との再会という素敵なイベントを体験した春風。


 だが、


 (あれ、そういえば……)


 ふと、春風の脳裏に浮かんだのは、


 ーー再会の方なんだけど、こっちは『良いもの』と一緒に『嫌なもの』があるんだよね。


 夢の中で再会した、「エルード」と名乗った少女の言葉だった。


 (『嫌な再会』、か。一体、どういう意味なんだろう?)


 と、春風は心の中でそう思うと、少し不安になった。


 そして今、その「嫌な再会」の時が、刻一刻と迫っていた。


 春風がそんな事を考えていたのと同時刻。


 セイクリア王国王都にある、五神教会総本部では、


 「……そうですか、『彼ら』はもうすぐこちらに帰還するのですね?」


 「はい、教主様」


 現教主であるモーゼスが、配下の信者から報告を受けていた。


 その後、モーゼスは「ふむ」と小さく呟くと、


 「わかりました。では、もう下がって良いですよ」


 と信者に向かってそう命令した。


 命令を受けた信者は、


 「はい、失礼します」


 と言うと、そのままモーゼスの下を離れた。


 「フゥ、漸く『彼ら』が帰ってくるか。では、こちらも……」


 モーゼスはそう一息入れると、すぐに別の信者を呼び寄せた。


 「お呼びでしょうか、教主様?」


 呼ばれた信者がそう尋ねると、


 「私は暫くここを離れる用事が出来ました。ですので、準備をするようお伝えください」


 と、モーゼスは呼ばれた信者にそう命令した。


 「あの、どちらへ向かわれるのですか?」


 呼ばれた信者は「?」を浮かべて再びモーゼスにそう尋ねると、


 「ウォーリス帝国ですよ」


 と、モーゼスはニコリと笑ってそう答えた。


 ただ、信者はその笑みから何かを感じ取ったのか、ぶるりと体を震わせていた。


 そして、時はそれから少し経って、ウォーリス帝国帝城、その内部にある執務室では、


 「……そいつは間違いねぇのか?」


 「はい、間違いありません」


 皇帝ギルバートが、目の前にいる長い銀髪に尖った耳を持つ男性、メルヴィンから報告を受けていた。因みに、ギルバートの横では、皇妃エリノーラもその報告を聞いて顔をしかめていた。


 「ウィルフはこの事知ってるのか?」


 「いえ、完全に教主モーゼスのみの行動になります」


 「そうか……」


 メルヴィンの報告を聞いて、ギルバートは「ハァ」と溜め息を吐いて視線を天井に向けると、


 「わかった、下がってくれ。引き続き情報が入り次第、俺に報告しろ」


 「わかりました。では、失礼します」


 メルヴィンはギルバートにそう命じられると、エリノーラにもお辞儀をして執務室を出た。


 「やれやれ、遂に奴が動くのか」


 エリノーラと2人きりになると、ギルバートは溜め息混じりにそう呟いた。


 「少々困った事になりましたね、陛下」


 その様子を見て、エリノーラがそう話しかけてくると、


 「おいおい、エリー。こうなった()()は、お前にもあるんだぞ」

 

 と、ギルバートはジト目でエリノーラを見つめてそう返した。


 すると、エリノーラはとぼけた感じで「あらあら」と言うと、明後日の方を向いて、


 「ふんふーん」


 と鼻歌の様なものを歌っていた。


 ギルバートはそんなエリノーラを見て「まったくもう」と小さく呟くと、再び視線を天井に向けて、


 (ま、確かにエリーの言う通り、少々困った事になっちまったが、果たしてどうなることやら)


 と、心の中でそう考えていた。


 その後、春風はギルバートから「とある報告」を聞かされ、それが新たな騒動の幕開けになるのだが、それはまた、別の話。




 

 

 

 これで、第9章は終了です。


 この後はまた本編をお休みして、いくつかの間話を投稿していきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ