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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第9章 出会い、波乱、そして……

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第201話 少年と王女の「誓い」

 遅くなりました、1日遅れの投稿です。


 春風とアデレードの戦いは、春風の勝利という形で幕を下ろした。


 それから少しして、場所は帝城内の一室。そこに備え付けられたベッドの上で、アデレードは眠っていた。


 「う、うーん……」


 と、小さく唸った後、アデレードは目を覚ました。


 「こ、ここは?」


 目覚めたばかりのアデレードがそう口にすると、


 「ここは、帝城にある客室の1つです」


 「え?」


 その声を聞いて、漸く視界がハッキリとしたアデレードが、声がした方に顔を向けると、


 「……あ、春風君?」


 そこには、先程まで自分が戦っていた少年、春風がいた。


 そして、春風を見た瞬間、頭がズキンとなったのを感じたアデレードは、全てを思い出して、


 「そっか、私、君に負けたんだね?」


 と、春風に尋ねた。


 「……はい」


 春風は気まずそうに返事すると、アデレードは、


 「そっか。君、凄く強いんだね」


 と、優しい笑顔で言った。


 だが、


 「……いえ、全然そんなことありません」


 春風は表情を暗くすると、アデレードの言葉を否定した。


 「え?」

 

 アデレードは目を大きく見開いてそう言うと、春風は更に表情を暗くして話を続けた。


 「正直言いますと、今回のあなたとの戦い、内心では全然勝てる気がしませんでした。どうすれば勝てるかと考えてたら、その、言いたくはないんですけど……」


 もの凄く言いにくそうな様子の春風を見て、アデレードはクスッと笑うと、


 「もしかして、私があまりにも()()がなかったから、ついカッとなった……かな?」


 と、意地の悪そうな笑みを浮かべてそう言ったので、図星をつかれた春風は、


 「うぐ! は、はい」


 と、胸を押さえながらそう返事した。


 その後、ますます表情を暗くした春風を見て、アデレードは「アハハ」と笑うと、


 「ごめんね、春風君。私、[狂人化]のスキルを使うと、()()()()()になっちゃうんだ。だから、多少の事は大目に見てほしいな」


 と、困った様な笑みで謝罪した。


 それを聞いて、春風は「フゥ」と一息入れると、


 「わかりました、そういうことにしておきます。で、話を戻しますが、俺は、そんなあなたの姿にブチっとキレて、思わず必殺技をぶっ放したんですが、『あ、やべぇ。これ効かないかもしれない!』と思ったところで、タイミングよくあなたのスキルがきれて、弱まったところへ技が決まりました。つまり、言ってみれば『運が良かった』ってだけのことです」


 と、説明した。


 アデレードは「へぇ、そうなんだ」と小さく呟くと、ガバッと勢いよく上半身を起こして、


 「いやいやいや、『運が良かった』って何!? 女神を潰した技で、白金級ハンターの私を倒しておいて『運が良かった』って何!?」


 と突っ込みを入れた。


 だが、そんな彼女を無視して、春風は説明を続ける。


 「あの時は、あいつが意識だけの状態な上に、アレス様がダメージを与えてくれただけじゃなく、水音……俺の決闘の相手が固有職保持者に覚醒したっていう事態に、精神的な余裕を失くしたから、技を決めることが出来たってだけです」


 「えぇ?」


 春風の説明に、アデレードは開いた口が塞がらなかったが、すぐに「ハァ」と溜め息を吐いて、

 

 「あのねぇ、春風君」


 「何ですか?」


 「仮に今君が言った事が全部本当の事だとしても、君が女神マールを潰したっていう事実は変わらないし、白金級ハンターの私に勝ったっていう事実も消えることはないんだよ?」


 「それは、そうですが……」


 「だったら、そんなふうに自分を下げる様なこと言わないでよ。そんなんじゃあ、負けた私が馬鹿みたいじゃないか」


 「ですが、俺は、今回の勝利は全然納得出来ませんし……」


 そう言って、春風はまた表情を暗くすると、アデレードは、


 「あ、そうだ!」


 と何かを閃いて、


 「なら、こうしよう。今の君は、まだ自分に自信が持てないみたいだから、君が今以上に『強くなった』って思ったら、その時はもう一度勝負をしよう」


 と提案した。


 それを聞いて、春風は「うーん」と考え込むと、


 「なら、水音も一緒に良いですか?」


 と質問すると、アデレードは表情を明るくして、


 「良いね! 君だけじゃなく、彼とも戦いたいって思ってたんだ!」


 「では、水音を交えて話し合いですね」


 「うんうん! で、お互い強くなったら……」


 アデレードは春風の前にスッと拳を差し出して、


 「もう一度、勝負しよう!」


 と言った。


 それを見て、それまで暗い表情だった春風は、


 「はい」


 と、笑顔でアデレード拳に、軽くコツンと自分の拳をぶつけた。

 


 


 


 


 

 




 


 


 




 

 


 


 

 


 


 


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありません、この話の展開を思い描くのに結構時間がかかってしまいました。

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