前へ目次 次へ 78/93 -雪- ーーこれは、大晦日の日のこと。 白雪は、お雪や星(せい)が眠そうに目を擦っていたので、明け方まで続く宴を途中中断し、あやかし商店街にて先に帰宅していた。 「ふぅ」 軽い息を吐くと、白雪は小さな文机の上にある日記帳を広げる。 「ふふっ……こうやって改めて読んでみると懐かしいわねぇ」 妖怪達は皆宴に参加しているので、あやかし商店街は珍しくシンと静かだった。 白雪は今日の事を綴る前に、少しだけ前のページを読み返してみた。