闘技会の詳細
「闘技会の内容ってどうなってるの?」
「魔法使い、剣、パーティー戦の順番だぞ。」
「勝負内容と賞品は?」
「これが内容だ」
【予選】
・魔法使い:的にどれだけ正確に当てられるか。上位6名が決勝戦へ
・剣:参加人数分が多いため全員まとめて戦って最後まで立っていた10人程度が決勝へ
・パーティー戦:岩の中に隠したお宝を見つけた先着順4組が決勝戦へ
【決勝戦】
・魔法使い:3人ずつでバトル。各組勝ち残った1名でバトル。
・剣:トーナメントバトル
・パーティー:相手の旗を取った方が勝ち。トーナメント制
【賞品】
・魔法使い
優勝/ドワンの魔法使いの杖(威力1.5倍の劣化版)、魔力全快ポーション5本
準優勝/魔力全快ポーション5本
他決勝参加者/魔力全快ポーション1本
・剣
優勝/ドワンの剣又はリッキーの刀、蒸留酒1樽
準優勝/ドワンの剣又はリッキーの刀、蒸留酒大瓶1本
決勝戦進出者/蒸留酒大瓶1本
・パーティー
優勝/魔力&体力全快回復ポーション、治癒ポーション。各5本×人数分、蒸留酒1樽
準優勝/魔力&体力全回復ポーション、治癒ポーション。各3本×人数分、蒸留酒大瓶1本×人数
決勝戦進出/蒸留酒大瓶1本×人数
副賞/全決勝戦に進んだ者に対してバルでの2時間食べ放題飲み放題券1枚
「結構大盤振る舞いだね。魔力と体力回復を全回復するポーションなんてあるんだ」
「何言ってんだ、お前に作って貰うんだぞ」
は?
「聞いてないよ」
「すぐに出来るだろ?」
そりゃ出来るけど、なんかさも当然のように言われるとイラッとする・・・
魔力水と体力回復水を混ぜて飲んでも効果あるんだろうか?アーノルドで実験してみよう。
「試しに作るから父さんで試すよ。母さん、父さんの体力をギリギリまで削ってくれるかな?」
「え?おまっ、いやゲ、ゲイルくんは何を言っているの・・・かな?」
なぜか顔が赤くなるアーノルド
「使ったこと無い物を人にあげると良く無いと思うんだ。父さんの体力と魔力が全回復するなら他の人でもするでしょ。だから父さんが実験体になるのが一番いいんだよ」
「ゲイル、私は良いわよ」
「良いわよっておま・・・」
「じゃ、稽古場でやってて。父さんの体力が減りやすいように手枷と足枷付けておくね」
「稽古場でやっててとかおまっ、」
アーノルドに両手両足に5kgくらいのオモリをつけた
「あ、父さんは素手ね。じゃ俺は部屋で試作してるから。」
「素手? ちょ、待てゲイル!おいゲイルっ!?」
「アーノルド、さ、稽古場に行きましょ」
弟か妹作ってとかじゃないからね・・・真っ赤になるなよアーノルド
さてどれくらいで体力無くなるかな?魔力は無くならないだろうから後で吸うか
けっこうな打撃音が一時間ほど続いたあとアイナが呼びに来た。
「まだまだ体力ありそうだけどこれくらいで十分じゃないかしら?」
血の付いたトンファーをくるくるとさせながらアイナはスッキリとした顔をしている。
稽古場に行くとアーノルドはぼろぼろになってぐったりしていた。怪我はアイナが治したみたいだな
「父さん、鑑定するよ」
一応断ってから見ると体力は半分ほど減り、魔力は減っていなかった。アイナ相手には身体強化はしなかったらしい。
壺の水に魔力を捨てながらアーノルドの魔力を吸っていく
ずぞぞぞぞぞ
ふんぎゃぁぁぁあとアーノルドが叫ぶが気にせずに魔力が残り1になる迄吸った。
「はい、これ飲んで」
小さな小瓶を渡すと慌てて飲み干した。
うん、体力・魔力とも全回復したから成功だな。
「で、どうなんだ?」
「バッチリ。じゃこれ作っておくよ。ちなみにこんな万能ポーションって売ってるの?」
「無いから賞品にするんだろが。」
アーノルドはとっても不機嫌だ
「それってやばくない?」
「俺が遺跡から持ち帰った物ということにするから心配いらん」
なるほど、ディノスレイヤ領でしか出ない賞品として魅力的だな。
その後もいつまでもぷりぷりと怒っているアーノルドであった




