99:笑っちまうかもしれないけど、多分それは愛だ
ジャンル:純文学〔文芸〕
作者:村崎羯諦
あらすじ
イェム・パーサーは俺が今まで出会った人間の中でも飛び抜けて変わった男だった。いや、変わった男というよりもむしろ、狂った男と言ったほうが正確かもしれない。
キーワード
ハードボイルド アメリカ
掲載日
2019年 06月14日 22時36分
文字数
3,327文字
URL
https://book1.adouzi.eu.org/n4688fo/
感想
わたしが去年レビュー書いた作品であるし、純文学ランキングで1位を取っていたし、当エッセイの読者にはこの作品を知ってる方も多そうではある。
なろうの純文学というかこれはもう普通に米文学のハードボイルド作家の短編集に紛れさせておけばバレないんじゃ無いかというような作品でもある。
とても、米文学を翻訳したような印象を受ける作品だ。
わたしがこの作品に関して言いたいことの全てはレビューに込めたし、これ以上語れない作品なのでレビューをちょっと修正してここに記そう。
なろう75万作品の中に『愛』があるとすれば……それはきっとここにしかない。
なろうに『愛』はあるのか?
ここには幾万の恋愛小説がある。わたし自身、割と読まれた恋愛ものを書いたこともある。
恋愛ものじゃなくてもいい。
ファンタジーの冒険小説だろうと、コメディだろうと詩だろうと、愛はあらゆる文脈で語られる。
幼なじみ、身分違い、溺愛、すれ違い、奴隷を救い、ハーレムを築き、使い魔を愛で、母を愛し、娘を愛し……。
だがそれは『愛』なのか?
好きな人を愛し、我が子を愛し、自らの所有物を愛でる。当たり前のことだろう?
『愛』とはその程度か?
無償の愛は、アガペーは語られないのか?汝の敵は愛せないのか!?
……ここにある。
『愛』はここに。
75万の物語に埋もれ。
電子の海の片隅で。
お前に見つけられるのを待っている。
……多分、な。
という訳で、無償の愛、キリスト教で言うところのアガペーが描かれた作品だ。
ぜひ読んでくれ。せっかくだから一度読んだことある奴もまた読んでくれ。
次回17日が100話!とりあえず最終回です!
ξ゜⊿゜)ξ ノ ⌒◇ <えいっ、ころころ。
エッセイですね!でも最終回っぽい!




