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わがままなキミ  作者: 葉月 晶
第八章
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トラウマ

 優佳ちゃん、君は幸せになれたんだろうか?

和美(かずよし)はベッドに寝転び天井を見上げて呟いた。


 あれはまだ和美が瑞穂の限定彼氏になる前のこと。和美は女子会の帰りに優佳から「これからショッピングにつきあってもらえませんか? お友達の誕生日プレゼントを選ぶのを手伝って欲しいんです」と誘われ初めてふたりきりでショッピングを楽しんだ日のことだった。


 和美が時間をかけて選んだ雑貨を優佳はとても喜んでくれた。すっかりお腹が空いたふたりは夕食も一緒に食べることにした。本当は和美はオシャレなレストランに行きたかった、だけど優佳が今日のお礼に夕食は奢りますと言い張り、和美は年下の優佳ちゃんに奢ってもらうわけにはいかないと少し揉めた。最後は全国でチェーン展開しているイタリアンのお店に割り勘でってことで決着がついたのだった。


 ふたりは食事を続けるうち、いつしか恋愛の話になっていた。

「和美さんは告白したことありますか?」少し垂れ気味の瞳をキラキラ輝かせて優佳は質問してきた。

「え? 僕の話はいいよ。それより優佳ちゃんこそ告白したことないんじゃない?」

「私ですか? 私はありますよ、でもトラウマになっちゃった。もう二度と自分から告白出来ないんじゃないかな……」さっきまでのキラキラしていた瞳が嘘のように曇ってしまった。


 正直、和美は少しだけ迷った、さりげなく話を逸らした方がいいのか? それとも話を聞いたあげた方が優佳の為になるのか……。女子力の高い和美は選んだのは真剣に話を聞くことだった。

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