休暇 確認と新種
・・・・え?誰この少女。配下には、いなかったはずでは?あ。
「お、お前がシロか?」
「はい!カゲマサ様!」
お、おう、本当だった。いや念のために鑑定しておこう。
名前 シロ
種族 エルダードラゴン (人化)
職業 最高幹部
レベル 21
ランク A
スキル 白竜王・・ドラゴン系統の統率力上昇、光属性の魔法獲得、身体能力上昇
人化の術・・人に擬態可能
気配察知etc.
つ、つえ~。いつの間にこんな強さを。あ、ダンジョンバトルの時かな?沢山のモンスターを狩ってたし。
「え、えっと、シロでいいんだよな?」
「はい!ダンジョンバトルの後、進化を果たし人化の術ができるようになりました!」
「な、なるほど」
ん?そういえば俺はどうなんだろうか。けっこうなモンスターを倒したが、中級魔人のままか?鑑定するか。
名前 黒木影正
種族 上級魔人
職業 ダンジョンマスター
レベル 52
ランク A+
スキル 魔人王・・魔人の統率力上昇、身体能力上昇、一日一回知的生物を魔人に変異可能
魔法王・・魔力量上昇、魔法の威力上昇、魔力障壁、魔力視
アンデッド創造etc.
ほわあああああ!!??何!?何これ!?めっちゃ強くなってますやん!?ふーふー、落ち着け。スキルを一つずつ見ていこう。
まずは魔人王、魔人の統率力と身体能力上昇はギリギリ分かる。ヤバイのは、最後の知的生物を魔人に変異可能という項目だ。正直いって、は?となる能力である。これが本当ならば、少しでも知性があれば、どんな生物でも魔人に変えられる、と俺は考えている。
次に魔法王、名称からして魔法全般強化なんだろう。
「あの、ご主人様」
「ん?どうした?」
「お風呂上がりの牛乳はいかがでしょう」
「お、飲む飲む」
俺は、とりあえず問題を先送りにした。今は、牛乳を堪能するのだ!
「じゃあ、お前たちも飲めよ。美味しいよ?」
「ではお言葉に甘えて」
牛乳瓶の蓋を開け、ゴクゴクの牛乳を飲み干す。かぁ~~、旨い!
その後、牛乳瓶をワイズに取り込ませて、俺達はそれぞれの持ち場に戻った。
風呂から出て、コアルームのソファでゴロゴロしていると、一体のゴブリンが入ってくる。
「ちわ~っ。マスター、ゴブイチっす。ちょっと報告したいことがあるんすけど」
「え?何かなゴブイチ」
ゴブイチは、俺が召喚したモンスターの中でも最古参のモンスターである。
「えっと、オイラ、ゴブリンエンペラーに進化したっす」
「おお!良かったじゃないか!」
「ありがとうっす。それで、オイラを鑑定してほしいんすよ。スキルとか詳しく知りたいっす」
「良し、わかった」
俺は、早速鑑定をする。
名前 ゴブイチ
種族 ゴブリンエンペラー
職業 最高幹部
レベル 51
ランク B+
スキル 小鬼皇帝・・ゴブリンの統率力上昇、群れの身体能力上昇、繁殖力上昇
剣術の達人
うわ、ゴブイチを強くなってる。俺は、鑑定の結果をゴブイチに伝える。すると、ゴブイチは納得したように頷いた。
「なるほど。最近下っ端の数が妙に増えたのは、オイラのスキルのお陰ってわけっすか」
「そのようだな。どのくらい増えたのだ?」
「えっと、およそ下っ端だけでも数千ぐらいはいるんじゃないんすかね?」
多すぎ!どんだけいるんだよ!
俺は、ゴブリンの繁殖力に若干引いていると、ゴブイチは満足したのか、自身の縄張りに戻っていった。
ゴブイチが去った後、俺はスライムのワイズを触りながらあることを考えていた。
「なあワイズ。お前ってさ、鉱石吸収出来るの?」
俺が考えていたことを質問すると、ワイズはフルフルと震えた。よくわからないが、とりあえずあげてみることにする。俺が取り出したのは、キラキラ光る金色の鉱石、オリハルコンである。
え?何故オリハルコンがあるのかって?ダンジョンバトルで戦ったオリハルコンゴーレムから、一部抉り取ったのだ。俺は、オリハルコンをそっとワイズの前に置く。すると、ワイズはオリハルコンを自身の体内に飲み込んだではないか。
そして、しばらくすると吸収し終えたのか、ワイズは嬉しそうに震えると、突如激しく光りだした。
「あ、やらかしたか?」
オリハルコンは、少し不味かったかな?そう思いながら、光が収まるのを待つ。やがて光が収まると、そこには白色と金色が混ざりあったような色のスライムがいるではないか。《鑑定》する。
名前 ワイズ
種族 レッサーカオススライム
職業 ゴミ掃除 カゲマサのペット
レベル 5
ランク C
スキル 吸収 群体 硬化 初級魔法一式
・レッサーカオススライム
新種。ただのスライムが、魔力を含んだ鉱石や様々な物品を吸収したせいで偶然誕生した。
え?進化したのか?
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