お宝物色と帰還
帰還です。
冒険者たちの死体を【ボックス】に収納した後、財宝の物色に移った。まず目にはいったのは、大量の硬貨で金銀銅の3種類の硬貨が宝箱に入っていた。次に、高価そうな武器や防具、また衣服やランプなどの生活用品もあった。最後に俺が、最も楽しみにしていたモンスターの魔石である。俺が、ワクワクしながら鑑定を行うと、
スライムの魔石×26
ゴブリンの魔石×19
コボルトの魔石×7
オークの魔石×3
などといった、既に召喚できるモンスターの魔石はダンジョンに吸収するとして、特筆すべきはこれ等の魔石である。
ウルフの魔石
ウルフは獣系統のモンスターで、主に群れで行動している。
リビングアーマーの魔石
リビングアーマーは、簡単に言うと動く鎧で物質系統のモンスターである。
ここまではいい。だが、たかが盗賊が持つには価値が高すぎる魔石があった。
ドラゴンベビーの魔石
ドラゴンベビーとは、説明欄にはあらゆる可能性を秘めたドラゴンの赤ちゃんで、育て方次第では強大な力をもつことができると書いてあった。
育て方で変わるとはいえ、ドラゴン系統のモンスターは強力な戦力になる。是非ともダンジョンに帰り召喚しよう。
俺は、物色を終えるとお宝を【ボックス】に収納して洞窟から脱出した。辺りに誰もいないことを確認してその場から逃走、ダンジョンに向かって駆けた。
その後、何事も無くダンジョンに帰還した。そして、ふと思った。今の俺のレベルはいくつなのか。冒険者を七人殺したので少しは上がったかな?試しに鑑定を使ってみる。
名前 黒木影正
種族 下級魔人
職業 ダンジョンマスター
レベル 25
ランク C
スキル 鑑定 気配察知 初級魔法一式 武術 隠密(New) 威圧(New)
まず言いたいのは、レベル25は上がり過ぎではないか?精々10ぐらいかと思っていた。
次に隠密だ。俺隠密行動なんかしたっけな。
最後に威圧。一体俺が、何時威圧したというのか。
まぁいいや。スキルはいくつあっても困らないからな。
俺は、そう思いながらダンジョンに入っていった。
そして、待っていたゴブリンたちの歓迎を横目に俺は、今回手にいれた財宝を取り出すことにした。
次回、モンスター召還と育成計画を立てます。
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