休暇 朝ごはんと温泉
短いです。
新たにスライムのワイズを仲間にした次の日の朝、俺は朝食の準備をしていた。
「えっと、炊きたての白ごはんに卵にインスタント味噌汁、そして牛乳と醤油、これでいいか」
俺は、白ごはんを茶碗に盛り、卵を割って黄身をごはんの上に乗せる。そして、醤油のかけてかき混ぜた。
「よし、卵かけご飯完成っと。次は味噌汁だな」
俺は、そう言って朝食の準備を進めていく。そして数分後。
「ふ~、出来たぞ。それでは、いただきます」
俺は、卵かけご飯の入った茶碗を持ち、箸で食べ始める。時折味噌汁や牛乳を飲みながら。
「はぁ~、旨い。食べてると、地球を思い出すなぁ~」
そんなことを呟きながら俺は、朝食を食べ進めた。
朝食を食べ終えた俺は、ワイズに卵の殻やインスタント味噌汁の袋なんかを与えて、あるところに向かう。それは、
「ふふふ、やっぱり朝風呂はさっぱりできるからいいよね!」
そう、風呂である。最近入ってなくて、体が臭かったから急遽建造したのだ。え?お湯は何処から引いたのかって?それは、摩訶不思議なダンジョンパワーのお陰です。
俺は、大きく男と書かれた青い暖簾の方に入る。そして、服を脱ぎ裸となりタオルを腰に巻くと、浴場に入った。因みに、ちゃんと女風呂もある。
「はぁ~、・・・いい」
俺は早速湯船に浸かり、その温もりを楽しんだ。
「いや~、たまらん。魔人になっても、入浴という行為は外せないな~。今までの疲れやストレスが、失くなっていくようだ」
しばらく湯船に浸かっていると、女風呂の方から声が聞こえてくる。
「あれ?誰か入ってるのかな?でも、声が反響されたっけ?」
俺は、そんなことを呟き、声に耳を傾ける。
「おお、これが主君の言っていた風呂か。よし、早速入ろうマヤ」
「ええ、ナタリア。あ、カレン様もシロ様も早く」
「わ、判ってるわよ!」
「こら、カレン。あまり怒鳴らないで」
ゑ?シロだと?ナタリア、マヤ、カレンは分かる。だが、シロはドラゴン故の巨体。風呂の入り口は、人間サイズでないと入れないはずじゃあ・・・・まさか、人間サイズに縮んだというのか?
「ふむ、いい気持ちだ。主君が気に入っているのも分かる」
「ええ、疲れが取れていくような気分です」
「あ、シロ様。そちらは男風呂ですよ!?」
「大丈夫よ。入らないし。はぁ~、この先にマスター、いやカゲマサ様がいると思うと、ムラムラするわ!」
ゑゑっ!?ムラムラだと!?シロってそんなキャラだったの!?なんか新しい一面が見れた。
「し、シロ殿。いくら側近の貴女でも、覗きは如何なものかと」
「そ、そうですよ!第一、ご主人様はいませんよ?」
「ほう?では、ナタリアとマヤよ。貴女達は、カゲマサ様の美しい裸体を見たくないと?」
・・・俺、全然体美しくないぞ?腹筋割れてないし。あ、ダンジョンモンスター補正がかかったのかな?
「か、カゲマサ様の裸体。・・・・・ぶふぉあ!!」
「きゃっ、カレン様が鼻血を!」
「くっ、マヤ。カレン殿を急ぎベンチに!シロ殿、失礼します!」
ドタドタと足音が聞こえた。カレンよ。・・・お前、よっぽど俺の体が汚く見えたのか?ちょっとショック。・・・はぁ~、もういい。さっさと出よう。
俺は、風呂から上がり体を乾かして暖簾を潜ると、そこにはベンチに横たわるカレンとそれを介抱しているナタリアとマヤがいた。
「あ」
「ご、ご主人様?」
「あ~、よう。カレンはどうしたんだ?一体」
俺は、ベンチに横たわるカレンを見てそう言う。だが、すぐに目を反らした。何故ならば、カレンは普通の服を着ているのだが、顔は赤く染まり、胸は若干はだけ、豊かな二つの果実が息にあわせてゆっくり上下している、エロい感じになっていたのだ。
「じゃ、じゃあ俺はここで」
「あ!マス、カゲマサ様!いらっしゃっていたのなら、いってくだされば良いのに!」
聞き覚えのある声に、振り向くと白い髪にツインテールの少女が、こちらに走ってきた。えっと、どなた様で?
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