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休暇 弁当とゴミ

遅れて申し訳ありません



 ダンジョンバトルから一週間がたった。現在俺は、道具創造で生み出した柔らかいソファに埋もれている。


「はぁ~~、のんびりするっていいわ~~」


 俺ことカゲマサは、ストレスから解放されたようにダンジョン最下層で寛いでいた。今まで、ダンジョン作成やら配下強化やら勇者やらダンジョンバトルといった危機、イベント満載で休む暇は少なかった。だが、今はその暇も増えたのでだらけきっている訳である。

 因みにダンジョンだが、DPが増えたのを機に階層を十二階層に増やした。罠の種類も増やしたり、モンスタースポーン固定型も増やした。


 構造としては以下の通り。



●第一~第三階層

 第一階層がゴブリンスポーン固定型、第二階層がオークスポーン固定型、第三階層が獣系統スポーン変異型、罠多数、その他諸々。変異型モンスターの訓練場も兼ねている。



●第四~第六階層


鬼系統モンスター・・ゴブリン、オーガなど。

獣系統モンスター・・ウルフ、キャットなど。

鳥系統モンスター・・ベビーバード、スワローなど。


 最高幹部ゴブリンキングゴブイチの縄張り。第一~第三階層のスポーン、宝箱調整も兼ねている。



●第七~第九階層


虫系統モンスター・・アント、ホーンビートルなど

植物系統モンスター・・トレント、プラントマンなど


 最高幹部虫魔人ゼクトの縄張り。



●第十~第十二階層


トカゲ系統モンスター・・ベビーリザードなど

ヘビ系統モンスター・・スネークなど

ドラゴン系統モンスター・・ドラゴンベビーなど


 最高幹部グレータードラゴンのクロの縄張り。



●最下層 コアルーム


悪魔系統モンスター・・インプ、レッサーデーモンなど

アンデッド系統モンスター・・エルダーゾンビなど


 最高幹部グレータードラゴンのシロの守護する場所。心臓部。



 確かこんな感じだったはず。思えば、こっちに来て一年足らず。良くここまで集められたもんだ。


「主君、少しいいか?」

「ん?どうしたナタリア」


 俺が物思いに耽っていると、声をかけてくる一人のエルフ。彼女は、ファースの街にて奴隷として買った存在、だが今ではすっかり友達のようになっている。後ろには、同じく奴隷の牛の獣人マヤがいるな。


「いや、もう昼だからな。一緒に御飯をと」

「ああ、もうそんな時間か」


 俺は、名残惜しそうにソファから離れるとテーブルを道具創造で生み出した。


「おお、今日はマヤの弁当か。期待してるよ」

「はい!存分に召し上がってください!」


 俺は、早速弁当の蓋を開ける。すると中には、だし巻き玉子や鳥の唐揚げ、ポテトサラダにきんぴらごぼう。そして、でほかほかと湯気がのぼっている炊きたての白ごはんが入っているではないか。


「おお、すげぇな」

「ありがとうございます!」


 何故マヤが地球、それも日本で良く見かける料理を作れるかと言うと、実は度々マヤにはそれらの料理を食べさせていたのだ。そしてマヤは、料理人魂に火が付いたのかは判らないが、料理の研究に没頭。結果は、目の前の弁当が物語っている。


「・・・あれ?そういえば白ごはんなんてどこで手にいれたんだ?」

「はい!何でもセブンス帝国から遥か東にある国の主食らしいのですが、特別に分けてもらいました!確か国名は、大和国でしたっけ?」


 遥か東にねぇ。ていうか、国名が大和国って。・・・・日本か?いや、決めつけるのは止めよう。遠いし、行く機会無いしな。


「そうか。じゃあ、いただきます!」


 俺は、まず最初に鳥の唐揚げから一口。・・・う~ん、ジューシーでごはんと合うね!ただ少し、ギトギトしてるかな?次はだし巻き玉子か、では一口。・・・ふむ、あっさりしてるか?醤油が欲しいな。道具創造!

 俺は、道具創造で醤油を作り出すとだし巻き玉子に少しかける。そして一口。うん、旨い!


「うん、美味しいよマヤ。ありがとね」

「喜んでいただき嬉しい限りです!」

「さあ、ナタリアも食べよう。せっかくの料理が冷めちまう」

「ああ、そうだな。いただきます」


 それからは、ナタリア、マヤ、俺は昼食を楽しんだ。









 弁当全部食べた俺達は、一つの問題に気付く。


「・・・・ゴミどうしよ」


 今までは、日本にいた時の癖でゴミはゴミ箱に捨てていた。だが最近は、生臭くなってきたのでちょっとした問題になっている。


(う~ん、もうダンジョンに取り込むか?いや、この前取り込んでも0DPだった。せめて、利益あるやり方で・・・・あ、そうだ)


 俺は、ある憶測を試すために、一匹のスライムを召喚した。《鑑定》する。



名前

種族 スライム

職業

レベル 1

ランク F

スキル 吸収



 うん、スライムだ。何か白っぽいアメーバみたいだけどスライムだ。名前は~、どうせなら格好いい名前にするか?スライムだけど。え~っと、・・・良し!


「お前は今日から、ワイズ。かな?よろしく頼むぞワイズ!」


 すると、白っぽいアメーバ状のスライムは、了解したのかブルンッと震えた。


「よし、早速だがそこにあるゴミを全部食ってくれ。・・・食えるよな?」


 俺は、不安になり確認すると、ワイズはゴミにのし掛かりゴミを体内に取り込んだ。そして、じわじわと溶かしていく。


「よし、大丈夫らしいな」


 ダンジョンバトル時に見た通り、スライムは物体を無毒有毒関係ないことが判った。そして、



名前 ワイズ

種族 スライム

職業 ゴミ収集スライム

レベル 8

ランク F

スキル 吸収 群体



 おうふ。どうやら、ゴミの吸収でレベルアップもするようだ。

 俺は、ちょっとした想定外の事態に、若干困惑した。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 獣系のモンスタースポーンってどこに行ったんですか?
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