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見慣れた事態

めっちゃ短いぞい。


◆??? “騎士(ナイト)”side



港町セイワンの路地裏広場から転移した“騎士”は、バラバラになったまま笑う。


「ふふふふふふ、ふはははははははははは!!!!実に見事!!お遊びとはいえ、私にここまでの損傷を与えますか!これは滾ってきましたよ!つまらない任務だと思っていましたが

、素晴らしい発見だ!!」


あれだけ笑ったにも関わらず、再び笑う“騎士”。そこに一人の“兵士(ポーン)”がやってくる。


「“騎士”様。お耳に入れたいことが」

「·····ふむ、何でしょうか?♪」


突然の来客に“騎士”は、テンションを通常に戻して続きを促す。


「はっ。アークダール魔導国に潜入させていたもう一人の“兵士”からの連絡です。アークダール魔導国軍がいよいよマーロイへ出陣する模様」

「ふむふむ、魔導将軍とその配下は?♪」

「魔導将軍は、第三魔導師団のザッツバイン将軍でその配下である第三魔導師団が出陣するとのこと。総数は、二万程の軍となります」

「なるほど♪で、出陣理由は?♪」

「マーロイは、国土内に大量のモンスターを飼っている。そのせいで、国民にも被害が出てしまった。故に、アークダール魔導国はマーロイ首長連邦に正義の鉄槌を下す、とのことです」

「なるほど♪解りました♪では命令を下します♪“兵士”二人は、この戦場に介入して死の力を集めなさい♪」

「承知しました!」


“兵士”は、敬礼してその場から去った。一方の“騎士”は、笑顔の割には冷たい目で“兵士”を見送ると、今日戦った相手を思い浮かべる。


(あの男、見た感じこの辺りの人間ではありませんね♪恐らくサタリムやマーロイ、アークダールとも違う勢力でしょうか?♪あ、身体を治さないと)


“騎士”は、バラバラになったままの肉体にある技を掛ける。


「《冥限剣・無限地獄》♪」


すると、“騎士”の肉体が紫色に輝き出す。輝きが収まると、そこには五体満足な“騎士”の姿があった。


「さてさて、一体何処の誰なんでしょうねぇ♪」


“騎士”は、ニチャアと嗤う。


その後“騎士”は、再び人を拐っては様々な殺害方法を試すといった娯楽にふけるのだった。



















◆マーロイ首都 宿屋 カゲマサside



・・・・糞。いきなり“冥府教”の上級幹部に会うとか予想出来るわけないだろうが!


宿屋に逃げ延びた俺は、ベッドに寝っ転がり愚痴を吐いた。


「まあ、命があるだけマシか。出来れば奴の情報を幾つか引き出したかったが」


そう漏らしていると、脳内に声が響いた。


『カゲマサ、カゲマサ!聞こえますか!?』

「ふあっ!?」


いきなりの大声に思わず驚いてしまった。声の主は、····ロロさんだな。


「はいはい、聞こえてますよ?で、何か」










『アークダール魔導国がマーロイ首長連邦に宣戦布告しました!更に背後には、“冥府教”の影もあります!これを機に“冥府教”の尻尾を掴みなさい!』




は?





また戦争?

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