表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/302

魔人と死霊公

カゲマサと死霊公の対決です。


 さてと、大体のアンデッドは倒したな。後はこれらのアンデッドを操っていた黒幕だけ・・・かなぁ?ただのアンデッドの大量発生だったらさっさと帰りたいんだけど。ん?何か飛んで来たぞ?


 俺が目を向けた先には、黒いローブを着た何かとドラゴンのような・・・ドラゴン!?か、《鑑定》!



名前 死霊公

種族 ハイリッチ

職業 魔導師 元帝国軍魔法連隊長

レベル 41

ランク B+

スキル 火魔法 闇魔法 風魔法 水魔法 狂化 魔力障壁



 うわぁぁ、初めてBランク見たよ。後スキルの狂化ってなんだよ。あ、情報にあった。狂化は、自身の理性が吹き飛ぶ代わりに全能力を底上げするスキルらしい。おっかないな。というか、帝国軍?元軍人か!



名前

種族 ドラゴンゾンビ

職業

レベル 36

ランク B

スキル 身体能力強化 腐食の息吹



 う~む、やっぱりドラゴンのアンデッドか。身体能力強化も腐食のブレスも脅威だ。だが、奴等はアンデッド、そこに勝機があるな。


「貴様か・・・・!」

「はい?」


 あれ?ハイリッチが、恨みを込めた目で見ている。いや、目はないな。おもいっきり顔スケルトンだもの。


「貴様がやったのかァァァ!」

「え?」


 俺なんかしたかな?あ、アンデッドに街襲わせたのコイツか。


「アンデッドか?目の前に敵がいたら倒すのは当たり前だろうが!」

「うるさい!!私の帝国への復讐を邪魔しおって!!こうなったら、ここで葬ってくれる!ドラゴンゾンビよ!」


 ドラゴンゾンビが動くか。シロ達はもう引かせたから俺一人でやるしかないな。


GYUOOOOOO!!


 ドラゴンゾンビは咆哮をあげると、口から焦げ茶色のヘドロみたいなものを放つ。


「うおっと」


 俺は避けると、焦げ茶色のヘドロは地面に当たる。


「げっ、腐食の息吹か!」


 ヘドロの当たった場所から周囲の草や岩が溶け始めていた。これに当たるのは真っ平ごめんだな。


「なら、お返しだ。【ライトボム】!」


先程アンデッドを、跡形もなく消し去った魔法を黒いローブを着たハイリッチに放つ。


「ぬ!《魔力障へ」


 ドゴォォォォォォ!!!!


 ハイリッチの所で【ライトボム】は上手く起動出来た。魔力をふんだんに込めた一発なので、無傷ではあるまい。でも不安なので【ライトボム】をもう一発放つ。


ドゴォォォォォォ!!!!


 その爆音を耳にして、俺はドラゴンゾンビへと向き直る。


GYAAAAAAAA!!


 ドラゴンゾンビは、再び腐食のブレス、ではなく己の牙による噛みつきだった。ブレスを警戒していた俺は、反応に遅れドラゴンゾンビの牙がかすってしまった。すると、着こんでいたマントが溶け始めたではないか。それと同時に、自分の皮膚も溶け始めている。


「畜生が!やってくれたなこの野郎!」


 俺は、あらかじめイメージしていた回復魔法【ヒール】を発動させる。これは、カレンから聞いていた魔法だ。


 傷口がみるみると塞がっていく。良し、これでいける!


 しかし、どうしたもんか。相手は死んでようが立派なドラゴンだ。仕方ない、こうなったら力押しである。


 俺は、簡単にイメージする。イメージはガトリング砲、弾は【ライトボム】の魔力少量版。良し、いくぞ。


「食らえぃ!【ライトガトリング】!」


 すると、手の平から大量の【ライトボム】が現れ、ドラゴンゾンビに発射された。


GYAAAAAAAA!!!!


 ドラゴンゾンビは、大量の【ライトボム】を体に食らい、悲鳴じみた咆哮をあげると腐食のブレスを放つ為、口を開ける。


「させるかい!」


 軌道をドラゴンゾンビの口に変え、ブレスを中断させる。俺は、止めと言わんばかりに魔力を更に込めた。すると、【ライトボム】が一回り大きくなり、破壊力も増した。


GYAAAAAAAA!!


 ドラゴンゾンビは、悲鳴をあげ地に落ちた。俺は、そのまま撃ち続ける。ドラゴンゾンビの腐った肉が、骨が、内蔵が、粉々になっていく。


 十数分後、ドラゴンゾンビは跡形もなく消え去った。バスケットボールサイズの魔石を残して。


「やっとかよ・・・・」


 俺は、一息ついてバスケットボールサイズの魔石を回収する。


「大分魔力を使ったぽいな。早く終わらせないと」


 俺は、そう言って後ろを振り向く。死霊公のいた所に。


 そこには、ボロボロになり、体の一部は砕け、スケルトンの顔がさらけ出しながらも、立っている死霊公の姿があった。


次回は、死霊公編の最後の予定です。

出来れば高評価・ブックマーク登録お願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]          ・・ すると、手の平から大量の【ライトボム】が現れ、ドラゴンゾンビに発射された。 GYAAAAAAAA!!!!          ・・ ドラゴンゾンビは、無数の【ライトボ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ