第二十二戦
目の前にいるのはどうみても幼女
そんな子に俺の二つなでもある`千人切り,と呼ばれた
この子俺の事をしってる?
いろいろ思考を巡らせていると幼女よりも甲高い声が聞こえた
「謙信っ!先行くんじゃねぇ!」
その声に気づき反応したのは幼女だった
「おっ!しんげ〜ん!!」
幼女は声の主に歩みもとりすごいダッシュで抱きつく
それを鬱陶しく思いつつどこか照れくさそうにしている武田信玄その人がそこにいた
俺は今見ているものが衝撃的すぎて言葉が出なかった。しかしぽつりぽつりと味方兵の独り言のような声が聞こえる
『ロリコン……』
『ロリコンだ……』
俺も今そう思っているさ最中なのでとくに反論もない
となりのサクラもうわーて顔でみてるし
「だれがあロリコンだあ!!!」
突如真っ赤になり武田信玄が反論してきた
「おい!`千人切り,いや迅!なんだその可哀想な目は!」
「そんな目してない」
「真顔で言われると信じるしかねーか」
武田信玄は幼女を降ろすと刀を構える
俺はそんな武田信玄を見て疑問に思っていることを口にする
「武田信玄一ついいか?」
「ああ?なんだよ?」
「その幼女……もといその子は?」
「こいつか?こいつは上杉謙信だ。そんなことよりはやく始めようぜ。こっちはこの前の借りを早く返してぇんだからよ」
今さらっと武田信玄凄いこと言わなかったか?
上杉謙信ってあの上杉謙信だろ?
俺は武田信玄のそばを離れない女の子をみる
純粋無垢な瞳。未発達な体。……可愛いな
「迅何ぼーと見てんのよ!」
「悪いサクラ」
サクラも何か疑問に思ったことがあるのか武田信玄に聞く
「私も一ついいかしら?」
「ん?お前また戦場に来てんのか?女は来んなってまえも言ったよな?」
「その子だって来てるじゃない!」
「なっ!?こいつは勝手について来ただけだ!」
必死で否定するなんた武田信玄そんなにその子が好きなんだな
「まあ今はそんなことより……『上杉』と同盟を組んだの?」
あたりがしんと静まり返った
なおもサクラは続ける
「武田が上杉を落としたという情報はないのに武田は今、上杉のトップである上杉謙信を連れている。と言うことはやっぱり同盟を組んだとしか考えられないのだけど」
一瞬の間が空き、武田信玄が答えるために口を開こうとしたとき、隣の上杉謙信が武田信玄より早く声を出した
「ちがうよ!わたしとしんげんは結婚したの。ううんよてい?」
またもあたりが静まり返った
誰も口を開こうとしないいや開けないでいた
そんな中で武田信玄がいち早く口を開いた
「謙信てめー何言ってやがる?」
かなりと怒気をふくんだ声音で声を出す
だが上杉謙信はけろっとしている
「てれないでよ〜しんげ〜ん!」
その言葉をきに武田信玄の怒りの臨界点を超えたのか武田信玄は俺に向かってきた。何故俺!?
キンッと刀と刀がぶつかる音が広がる
「もう謙信の相手をするのもめんどくせーまずはお前を倒す!」
「今分かったが。武田の総数が少ないのは最初から俺狙いでなかなか攻めて来なかったのはそういうやりとりをしてたからだな」
「まあそういう事だ。なりはあれだが謙信は武力は相当なもんだ。俺たちはそこの女が言ってるように同盟を組んだ」
お互い刀を合わせたまま聞きたかったことを聞いた。俺と武田信玄は間をとるため一旦離れる
だがそこで間抜けな声が響く
「しんげ〜んお腹すいた〜!」
集中力が途切れたのか武田信玄は刀を鞘に収めた
「ちっ興が冷めた。全軍撤退するぞ」
武田信玄がそう言うと武田軍は撤退し始めた
「何だったんだよ」
この戦はふさげすぎだ
俺が自分にやり場のない気持ちを向けているとサクラが声をかける
「この戦。内容はあれだけど。情報は手に入った」
風が吹き抜ける中でサクラの声はよく聞こえた
「武田と上杉の同盟。これは大変だわ」
☆
伊達軍伊達政宗
「くっ!思ったより状況は悪いのぉ」
秋田と岩手を同時に攻められ妾本体は岩手の防衛で手一杯。なのに劣勢で秋田にまで戦力をせけれない。
報告だと秋田を攻めている舞剣の武人は女1人とのことだが中々の強者なのじゃろう。
今は敵幹部クラス武将が一人のおかげで秋田は五分五分じゃがこっちが劣勢だと意味が無い。
どうすればいいんじゃ!
「報告!新たに拠点2つ落とされました!」
また考えてる間にも拠点が落とされる。
まずは敵の情報が欲しい。
「誰か!敵の有力な情報は持っておらんか!」
「はっ!報告によりますと、どうやら『戦国最強』と思われる武将が居るとの報告が」
「なに?『戦国最強』じゃと?」
くっまずいもし仮に本当に敵に『戦国最強』がいるとなれば戦力の差がありすぎる
もうあれしかない……
「誰か伝令兵を!」
「何故です?」
もう仕方ない。妾のちんけなプライドが許さんが頼めるのはあやつぐらいしかいない
「『前田』に援軍を頼む!」




