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第十一戦軍議終了

あっさりと俺は幹部になり、戸惑っていると雰囲気が変わった。

俺は慶次さんを見ると、慶次さんは表情を変えていた

俺以外の幹部達も表情を変え、みんな真剣な表情だ


「で、二つ目だが……………」


かっきまでの声のトーンではなく、いつもより一段と低いトーンで話始める慶次さん


「奪われた領地を……………奪還する!」


おお

と幹部達から声が漏れる


「ついにすか!当主!」

「・・・やっと」

「ようやくか」


三者三様に幹部達は声を出す


「ああ、待っていたやつも多いと思うが、今が奪還のチャンスだと俺は考えている」


奪還?チャンス?

俺が困惑していると兼続さんが説明をしてくれた


「どうやら分かってないようだな。では説明しよう。まず奪還は前に私達が敗れて奪われた領地のことだ。そしてチャンスとは迅が居ることと幹部が集結していることだ」


なるほど奪還は慶次さん達が2回も敗れた相手のことを言っていたのか。そしてチャンス……………おそらく゛千人切り゛のことだろう。


その後兼続さんに戦力の回復のためということも聞いた

戦力回復とはどういうことか説明しよう

この世界では領地が広ければ広いほど食料と人口が増えるしくみになっている。逆に狭ければ減ると言うことだ。

慶次さん達が戦に負けたことにより、前田の領地は減った。つまり今前田は人口と食料が少ない。ちなみに人=兵と言ってもいい。

だから領地を取り戻して戦力回復を図るというわけだ


「というわけだ。迅、準備しとけよ」

「はい。慶次さん」


ここで前田が今どれくらいの領地を持っているか確認しておこう。

前田は福島、栃木、茨城を領地としてもっている。制圧してると言ってもいい。本拠地は福島に前田城を築いている。

そして敵に奪われたのが茨城の約半数。

ちなみに伊達は秋田、岩手、宮城と広く、武田は新潟しか領地を持っていない。

俺自身が色んな武将を各地に配置したがまったく覚えてないな


「そう言えば慶次さん敵はどの軍ですか?」

「ん?そういや言ってなかったな。この俺が2回も苦汁を飲まされた相手のことを」


ひと呼吸置いて慶次さんは言う


「長宗我部だ」


長宗我部!

俺でも知ってる武将じゃないか!

BA〇ARAでしか知らないけど。長宗我部というとやっぱ水軍のイメージがあるな

聞くと、長宗我部は東京、千葉、神奈川を制圧していて本拠地は東京にあるそうだ


「やっぱ強いですよね?」


俺が聞くと兼続さんが答えてくれた


「ああ、一回目の時は我々が油断してたのもあったが、二回目に本気でやりあっても奴らは強かった」


奴ら?

他に長宗我部で強い武将でもいるのかな

俺は長宗我部元親しか知らないからわかんないけど


その後は具体的な内容などを決め

兼続さんの


「では戦は三日後、各自準備を怠るな」


という締めの言葉で軍議は終わった



三日後


「よっしゃー!!野郎共!準備はいいかぁー!!」


威勢のいい声が響く

直政さんが景気づけにやっている


俺は前田城の正門にいる

今回の戦は絶対゛勝つ゛という気持ちの表れか前田軍の持てる力を全て久々に使うと兼続さんから聞いた。


『総大将』一人

副大将一人

幹部四人

と前田軍の上官クラスは全て出る。

勿論サクラとソードも参加する

総勢数万人という大除隊だ。


出陣を前に慶次さんが一言


「いいかお前ら!今回の目標である領地を奪還したら……………」


慶次さんが話すのをやめ、静寂が訪れる


「長宗我部を落とす!!そのつもりでやって来れ!!」

再び口を開いた慶次さんはこう言った

そしてまた少しの静寂のあと……………


『おおおお!!』


兵達の声が上がる

士気は上々のようだ


「行くぞ!前田軍出撃だあ!」


慶次さんの合図とともに前田軍全軍が出撃する。

まずは領地の奪還だ!



戦場につくと兼続さんの声が飛ぶ


今回は攻める側なので拠点と両本陣が敵によって築かれている。俺らは味方本陣と拠点一つを有している状態で戦を始めた


兼続さんが色んな方に声を飛ばし最後に直政さんに声をかける。


「直政!!先制必勝!頼んだぞ!」

「まかせろ!!これが俺の役割だからな!暴れてくるぜ!」


威勢のいい声をあげながら直政さん率いる部隊は戦場に行った。


「兼続さん!」

「ん?なんだ?」

「直政さんだけでいいんですか?」


俺は十分井伊直政が強いと分かっていて聞いていた。

たとえ直政さんが強くても敵はざっと一万近くいる。俺らはその倍近くいるのだから全員で一気に攻めたほうがいいと思ったのだ。


「ああ、あいつだけでいい。」

「ほんとにいいんですか?」

「大丈夫だ。他のやつらを直政と一緒に行かせても足でまといなだけだしな。」


そして兼続さんはフッと笑う


「あいつ……………直政は口は悪いが、強いからな」

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