表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『特殊な部隊』の初陣  作者: 橋本 直
第十七章 この星系の真実

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

88/212

第88話 デカすぎる女の個人的な怒りの矛先

「アメリアさん……意外と婚活とかしてます?実は愛を一番欲してるのはアメリアさん自身じゃ無いですか?」

挿絵(By みてみん)

 ここで冷静に戻ってツッコミを入れるのが自分の役割だと察してきた誠はそう言ってみた。


 急にアメリアは天を仰ぎ、自嘲気味な笑みを浮かべて誠に流し目を向けた。


「豊川市役所とか菱川重工豊川工場(となりのこうじょう)の幹部って……ほとんど見合い結婚済みなのよね……そうなると意地でもモテる女を潰したくなるじゃない?」


「やっぱり?」


 誠の予想通り、でかすぎる女、アメリア・クラウゼ少佐はモテなかった。


 アメリアの『モテない宣言』は続いた。確かにあの『女芸人気質』と『糸目』と言うツッコミどころが気になる男はアメリアには近づいては来ないだろう。


「でも……モテないことによる『恒久平和』は要りません……僕はまだ夢は捨てきれていないんで」


 誠は少しは『モテたい』と思っているのでアメリアの理想には賛同できなかった。


「すでに誠ちゃんと『愛』が芽生えそうな『女子二名』と『野郎数名』の目星はついているわ。私達は『愛を破壊する平和の使者』として誠ちゃんの『愛』が絶対成就しないようにがんばるから!」


 『女子二名』との『愛』が芽生えるかもしれない。アメリアの言葉に誠はつばを飲み込んだ。


「僕を好きな人がいるんですか?この『特殊な部隊』に」


 誠はアメリアに縋るような瞳を向けて尋ねた。誠はモテたかった。


「女二人は境遇から見て誠ちゃんに同情しそうだから……できるだけ誠ちゃんと遭遇しないように『部長権限』を駆使して会わせないようにしているの」


 非情なアメリアの言葉に誠は言葉を失った。


 完全な『権力乱用』で誠の『愛』を粉砕するアメリアの意思にこの遼州が『特殊な星系』であることを再認識した。


「あと他に整備班の技術下士官の『野郎数名』がその候補になりそうなんだけど……」


 アメリアがニコニコ笑って誠に話しかけた。


「いいです、僕にはそっちの趣味は無いんで。BLアニメ好きのアメリアさんとは違います!」


 すげなく断る誠だが、こんなことで引き下がるアメリアではない。


「きっと、いい男がつなぎを着て『やらないか』とか言ってくるんじゃない?面白そう」


 誠には一名、整備班員のつなぎを着たいい男に心当たりがあった。


「島田先輩ですか?」


 確かに『いい男』であり、最後に見たときはつなぎを着ていた。


「はずれ!島田君は『純情硬派』が売りの『愛と性の完全分離に成功した宇宙初の存在』だから、サラ一筋なの!うらやましいけどあれはあれで結構笑えるわよ。馬鹿馬鹿しくて」


 誠は暴力をかさに島田に欲望のままに蹂躙されて何かに目覚める危機から救われたという事実にほっと一息ついた。


「いいです。遼州人である自分が恥ずかしくなったんで、席に戻ります」


 アメリアの馬鹿話に疲れ果てた誠はこういって『モテない教祖』、アメリアが部長を務める『運航部』の詰め所から逃げ出すことにした。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ