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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『特殊な部隊』の初陣  作者: 橋本 直
第四十四章 宴会とそれぞれの思惑

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203/212

第203話 いらぬ詮索をする外野達

 エレベータが開くとそこにはかなめ、アメリア、サラ、島田、そしてランとひよこが乗っていた。


「あのー。何してるんですか?」 


 少しばかり呆れて誠は口走っていた。


「アタシは……その、なんだ、何と言ったらいいか……オメエが変な気を起こさないかどうか確認しにきたんだ」 


 かなめは照れるようにうつむいて言葉を搾り出す。

挿絵(By みてみん)

「そう言う展開はアタシ達は遼州人である以上、『人口爆発阻止』の観点に基づいて指導しなきゃね」 

挿絵(By みてみん)

 アメリアそう言うとかなめがその顔を睨みつける。サラと島田はなぜか二人して原材料不明のジャーキーを食べながら缶ビールを飲んでいる。


「カウラさんが僕と二人っきりになるために芝居をしてたって知ってたんですね!何を期待してるんですか!あんた等!」


 誠は叫びたかった。『僕にもプライバシーがあるんです!』と。しかし、平和な世界に慣れた遼州人は意地でも『愛』の現場に乱入しなくては気が済まない習性があるので、誠も同じ状況なら現場に踏み込んでいただろうと思って、その言葉を静かに飲み込んだ。


「愛を語るにはテメーは未熟!まー『人類最強』のアタシを倒せたら、そん時は考えてやる」 

挿絵(By みてみん)

 さらりとランはそう言って良い顔をして笑った。ひよこはおろおろしながら周りを見回していた。


「そう言えばカウラも何を考えているのかしら……ひよこちゃんの見た感じどう?」

挿絵(By みてみん)

「ベルガー大尉は純粋な人ですから……ちょっと妬けちゃいます」 

挿絵(By みてみん)

 サラとひよこまで誠とカウラの関係を疑ってくる。


「それにしても、アイツがねえ……初恋って奴か?」


 そう言うとかなめはラム酒瓶をラッパ飲みする。


「初恋!素敵な言葉ですね!カウラさんの心境をポエムにして良いですか?」


 ひよこはそう言って柔らかな笑みを浮かべた。


「そんな……カウラさんはただの気まぐれだったと言ってましたよ」 


 かなめ達の闖入にようやく落ち着いたかなめに誠は尋ねる。


「気まぐれねえ……どうだか。アタシには関係ないね」


 かなめは誠を突き放すようにそう言うとグラスのラムを口に含む。 


「かなめちゃん。それはどの口が言うのかしら?アタシや中佐を殆ど拉致みたいにして引っ張ってきたじゃない」


 アメリアは冷やかすような調子でかなめの耳にささやいた。 


「アメリア!外に出て真空遊泳でもして来い!もちろん生身でな!」 


「助けて!誠ちゃん!」 


 機会があるとまとわりついてくると言うアメリアのネタも読めてきたが、一応上官であると言うところから黙って誠はアメリアに彼女に抱きつかれた。


「今度はアメリアが相手か?良かったな。神前。オメエこれで本当に童貞喪失ができそうだ」


 素っ気ない口調の割にかなめの顔は怒りにこわばっていた。


「でもなあ、神前」 

挿絵(By みてみん)

 先ほどの鋭いボディーブローのことは忘れたというように島田が心配そうにつぶやいた。


「一応、俺の部下ってことになってる技術部の士官に情報通がいてな、そいつがオメエとベルガー大尉が変なことをしたというような画像をでっちあげて、ベルガー大尉のファンに配って回るという事態は想定できてるよな?」 


 島田はまた妙なことを言い始めた。


「そんな!盗撮なんて!」


 誠は半分泣き声でそう叫んだ。


「それ、ありそうね。私もそれもらおうかしら。いいネタになるかもしれないし」


 にやにや笑いながらアメリアが誠の弱みに付け込んでくる。 


「安心しろ。アイツには『前科』が有るからな。そんなことをしたらアタシの『殺人機能付き文化財』で斬首するって言ってある」 


 にこやかに、そしてかわいらしくつぶやかれたランの言葉が何となく恐ろしく感じて全員がその士官のこれから起きるだろう不幸を哀れんでいた。




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