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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『特殊な部隊』の初陣  作者: 橋本 直
第四十二章 国士の『意地』と誠の『力』

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179/212

第179話 『戦争法規』違反と特性機体の特殊攻撃

 あきれ果てた近藤は通信を切った。その瞬間、ランの表情が戦闘モードに変わる。


『西園寺!隠れ蓑だ!』


『もうやってますよ!』


 ランの合図でかなめの通信が途切れる。そして、誠の全天周囲モニターに映っていたかなめの赤い05式狙撃型が宇宙の闇に溶けていった。


「光学迷彩?軍での使用は戦争法で禁止されてるはずなのに……」


 そう言ってみた誠だが、自分が『特殊な部隊』と呼ばれる『特殊部隊』の一員であることを思い出した。司法局実働部隊は武装警察でもある。戦争法は適用されない『犯罪者の捕縛』を行っているのである。


『目標の位置捕捉完了しました。指向性ECM及び通信ハックとウィルスの注入を開始します』

挿絵(By みてみん)

 カウラが非情にそう言った。カウラのオリーブドラブの05式電子戦専用機が敵の火龍を照準にとらえる。


『神前、言っとくわ。今回のアタシ等の目的はただ一つ!』


 誠の05式乙型の後方で待機しているランはそう叫んだ。


『抵抗する相手には容赦するな……そいつは敵だ……『処刑』しろ』


 ランはそう言い切った。


「……関係者全員を処刑するんですか?」


 当たり前の誠の問いにランは落ち着いた表情でうなづく。


『当然だろ?近藤の旦那は『歴史的戦争』を望んでる。戦争なんざ、そんなもんだ。殺してなんになる?戦争を始めた時点で、それに関係した奴等を根絶やしにすれば終わり。アタシはいつだってその覚悟で戦争してきた。他の戦争は無いかって?それは戦争『ごっこ』。餓鬼の遊びだ。向こうの兵器の安全装置は解除されてんだ。こっちが殺して何が悪い』


 ランはそう言うと敵の戦列めがけて愛機の『紅兎(こうと)』弱×54を加速させた。


「待ってください!」


 誠は慌てて自分の機体を前進させる。『乗り物酔い』対策の強力酔い止めの効果が薄れてきたようで少し吐き気がした。


 突如ランは機体の進攻を止めた。


「なんですか?いきなり」


 いつものことだが、この『特殊な部隊』の『特殊』な展開には誠はついていけない。


「クバルカ中佐……僕は何をすれば……」


 このままでは誠はただのお客さんである。


 そう思った瞬間、レーダーの左端の敵機が消滅した。一機、また一機と突然火を噴いて敵機が撃墜されていく。


『早速始めたか!西園寺。相変わらずいい腕だ』


 満足げに笑うランの言葉に誠はモニターの敵機の画面を拡大投影した。


 次々と敵の機体のコックピットが吹き飛んでいる。


『敵は旧式の火龍だかんな。レーダーが効かねー上に見えねーんだよ、西園寺の機体が。かなめの機体の『光学迷彩』はサイボーグ専用の特別製で甲武軍の技術じゃ察知不能だ。それに敵さんの各センサーはカウラの指向性ECMとハッキングにやられてどうにもなんねーかんな。黙って死ぬのを待つか……無茶な突破を仕掛けてアタシ等に勝負を挑むかどっちかしかねーんだ』


 彼女の言葉通り、生き残った六機の敵シュツルム・パンツァー・火龍はその機動性を生かして見えないかなめの機体から逃れるように前進してきた。


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