47 レベルアップ!
①実験
②貧乏人の性
③散布開始
意外とDPが掛からなかった。いや、生産だけで初期DPを既に超えていますね。DPの桁が余りにも違うので、感覚がおかしくなってきた。
「レベル上がって無いなの」
「そうですね、前に上がった時は5千DP位でしたっけ?今どれ位使ったんでしょう?」
~ダンジョンLVが不足しています~
~現在、数値化機能は予約中になります~
あっはい。次のレベルまでの値も?…ダメですか、はい。
初期のDPが約1万2千DP、今回使ったのが領域拡張に1万DP、迷宮と生産に約1万6千DP、…大体4万DP位使ったのかな? …5千DPから、次へのレベルまでが遠すぎませんか?
ま、まぁ初期レベルだからで、2レベルからが本番とでも思っておきましょう。取り敢えず5万DP、後1万DP位使ってみましょうかね。
「もう少し使ってみますか」
「領域拡張は終わって無いなの。何に使うなの?」
「そうですね~。【迷宮】で【スポーン】を設置する空間でも造っておきましょうか」
「なの!たくさん造るなの!お友達いっぱいなの!」
分かっていますとも。DPは掛かりますけど、後から変更もできますし、縦穴から真っ直ぐ通路を伸ばし、領域内に分散する様に四方に伸ばす。
取り敢えず、世界樹さんの直径が100m位なので、成長する分を考えて、…200mで良いかな?
空間は、中位のスポナーを想定。魔物を【生産】する魔力溜まりの池ができるが、【スポナー(小)】では半径1m程、これが【スポナー(中)】になると半径5m程になる。しかも、設置面積は見た目通りの大きさではなく、干渉しない為の余白として、倍ほど長さが必要になる。つまり、【スポナー(中)】の場合は、直径が10mなので設置には20m×20m=400㎡程の面積が必要になる。
取り敢えず空間を一つ作製する。通路を200m、部屋を400㎡、高さ…5m位で良いかな?
~通路1,000DP、部屋10,000DPを使用します~
……あれ? レベル上がらないんですか? 5万は使ったはずなんですけど…。
「足りないなの?」
「マジですか。5万じゃないということは…10万とか?」
「なら、もっと使うなの! まだまだ沢山あるなの!」
「使うのはいいんですけど、今後のレベルアップに掛かるDPが不安ですね」
「そんなにレベルって大事なの?」
「使える機能が増えますからね、上がって損は無いです。早く数値化が欲しい所です。こっちを先に取れればよかったですね」
仕方がない、もう何か所か部屋を造り―――
~経験値が一定値を超えました。ダンジョンがLV2からLV3になりました~
「「…え(なの)?」」
なにこれ、時間差ですか?なんで今になって?
「部屋を造ってから、何かDP使ったなの?」
「いえ、まだ何も使かって無いですよ?自動で使用する【スポナー】も設置していないですし」
「…領域拡張はどうなの?途中で止まってたなの」
なるほど! DPを注ぎ込みはしたけど、消費自体は終わっていないって事ですか。
「それは気が付かなかったです。さすが世界樹さん、長生きしているだけに、細かいことに気が付く!」
「フフ~ン、当然なの!」
無い胸を張り、ふんぞり返る…なにこのチョロイン。ちょっと心配なんですけど。悪い人に付いて行ったりしないでしょうね? 世界樹さんは木ですから、気にする必要はないか。
それよりも、念願の数値化が来ました! とりあえず、次のレベルアップは何時頃ですか?
LV2からLV3:合計5万DP
LV3からLV4:合計10万DP
LV4からLV5:合計20万DP
LV5からLV6:合計40万DP
LV6からLV―――
ほうほう。基本、倍々で上がっていくのか。次は、後5万DP消費するとレベルアップですか。
次に、スライムボールの耐久値! 使う機会が少なくなり、害虫駆除にも結局使わなかったから、有り余っているんですよね。
【スライムボール】149/150
【スライムボール】150/150
【スライムボール】150/150
【スライムボ―――
問題ないかな? 幾つか見ましたけど、殆ど減っていなかった。耐性のレベルが足りていない物も、減っていたのは1ポイントだけ。しばらくは、気にしなくても良さそうですね。暇な時に、ちょくちょく除けていきましょう。
後は、何かあったかな? ……そうそう、容量! 機能の容量を知っておきましょう。もう、レベル不足を突き付けられたく無いですし。
現在時刻16:24:52
蟲の迷宮(仮) 残り猶予 333:38:24(停止中)
LV:3
特性:植物・水
DP:2,717,916
迷宮 創造 作成 倉庫 その他
処理能力: 5,800/6,000(使用率97%)
機能容量:4,500/5,000
おぉ!? 数値だけでなく、グラフまで出た! パソコンのタスクマネージャーや、プロパティで出てくるグラフにそっくりですね。流石、理解し易い親切設計、お変わりないようでなりよりです。
処理能力まであるんですね。今処理しているのは、迷宮化と領域拡張ですかね? これを使い切ると、他の処理ができなくなるのか。
そして、今一番見たかったのが、この機能容量! 残り容量は500。これだけ、新しい機能を追加できる…これって、どれ位の事ができるんでしょう?
「コアさん、今回追加した機能の数値化って、容量をどれ位使っているんですか?」
~容量500を使用しております~
「ほうほう、ちなみにレベルが上がって、容量はどれ程上がったのでしょうか?」
~レベル上昇に伴い、1,000の容量が上昇しています~
「一つの機能を追加するのに500を使用する感じですかね?なら、レベルが上がる度に、2つ新機能が付けられると。他には、消費コストの削減もできますか?」
~【迷宮】実行時、コスト削減は可能です~
~【生産】実行時、起動コストを削減することは可能です~
~生産コストについては、生産するための原料に使用する為、削減は不可能です。原材料が有る場合は、その限りではありません~
「起動コスト…それって、スポナーを使うと意味なくなります?」
~肯定~
なら、次登録するのは【迷宮】のコストダウンにしましょうか。
世界樹の迷宮(仮)
LV:2→3
特性:植物・水
DP: 2,717,916 DP(11,000DP消費)




