表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/334

33 害虫駆除(開始)

①環境改善は順調?

②【魔力結晶】登場

③世界樹さん決定


祝!ブクマ100名達成投降。

皆々様ありがとうございます、これからもよろしくお願いいたします!

~ピピピ・ピピピ・ピピピ~


~おはようございます、マスター~


「ん~~~~~!」


(おはよう~、ぱぱ~)

「なの? おはようなの!」

「おご!? お、おはようございます」


六日目の朝。その目覚めは、世界樹さんとプルさんのボディプレスから始まった。


「えへへ~」


まぁ、本人は楽しそうですし良いかな?


―――


「皆の調子はどうですか?」

「ハ! 十分に休憩をとらせておりますゆえ、今すぐにでも問題ありません!」

「張り切っていますね、でも今すぐ戦闘って訳じゃ無いんですよ?」

「我らは常在戦場の気持ちでありますゆえ」


クロスさん達を見ていると、大げさに聞こえないですね。

現在、昨日話に出ていた戦闘について、会議を行うところだ、前にも話しているので今回はその最終確認と言ったところだ。仮想敵は当然、


「では、あの害虫への対処方法を決めましょうか」


害虫、ベテルボロ・ラッチである。


「ハ! 僭越ながら、まずは我らから)


ミシミシミシ―――


(―――ので、すでに大まかな作戦の方は伝えております。後は、どれを―――)


ミ˝シミ˝シミ˝シ――


「? 何の音ですか?」

(音? 我の方は何も聞こえませんが)

(・・・外、世界樹に変化)


アリスさんの報告を聞き、領域画面で確認する。

枝が伸び、葉が付き始めていた。すごい速度で成長しているんですけど!?


「ちょ!? 世界樹さん、世界樹さ~ん!?」

「どうしたなの?」

「世界樹さん、ものすごい速度で成長していませんか!?」

「なの! 調子が戻ってきたなの!」


ミ˝ジ、ミ˝ジ、ミ˝ジ―――


何かが捩じれ、引き千切られる様な音が響いてくる。これって、まさか!!


「止めて、いったん成長止めて!」

「な、なの!? そんな急にはムリなの!」


バキバキバキ――――


「あ˝・・・」

「なの?」


世界樹の地上部分、元々腐っており、半分ほど既に切り離されていたそこは、世界樹が成長すると共に、下から枝によって突き上げられることで、簡単に切り離され、傾き、そして・・・


ズーーーーーーーーーーーーーーーーーン


途轍もない衝撃音を響かせながら、倒れ落ちた。


「・・・・・・・・・」

「な、なの・・・。だ、大丈夫なの! 私は平気なの!」

「ソウデスネ」

「え、え~と。そもそも、何がいけなかったなの?」


消え入る様なか細い声で訪ねてくる世界樹さんに、俺は無言で、倒れた元世界樹を映し出している画面を指さした。


「なの?」


世界樹さんと共に、固唾を呑んで見守る。


ゾワ―――

ゾワゾワ―――

ゾワゾワゾワゾワゾワゾワ―――

ゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワ―――


「「ギャ~~~~~~!!??」」


倒れた大木から、大量の黒い虫が湧き出てきた。キモ! なんだこれキッモ!? ゴキブリですら平気な俺が嫌悪するって相当だぞ!?


「な~~~の~~~!!?? ヒック、ウップ! オェ!」


世界樹さんが、嗚咽を漏らしながらしがみ付いてくる。ガチ泣きである。

依り代で良かった、生身だったら今頃、ゲロまみれになっているところだ。

これは仕方がない。俺ですら鳥肌が止まらないのだ、当事者の世界樹さんはその比じゃないだろう。

想像してみるといい。場所は手術室、最早切断するしかない毒で腐った手足。その手足を切り離し、シルバートレーに置くと同時に目撃するのだ、切り離した手足の内側から大量のゴキブリが・・・。

やめよう、この想像は精神に来る。うっぷ。


「く、クロス! 緊急事態発生だ!」

(ハ! アリスより状況は把握しております! 各自戦闘配置、プラン4だ!!)


こういった時の対応策は既に伝えていると言っていましたね。本来なら、こういった時の対応策の最終確認をする予定だったのだが、もう時間がない。すでに周知されているなら、俺が横から口を出す訳にはいかない。


(申し訳ありません主様。しゃしゃり出るような真似を)

「構わない! 対応策が周知されているならなら実行してくれ!」

(ハ!)

「【破毒】と【世界樹の樹液】の使用を許可する! もし戦闘になるなら、思う存分使え!」


慌ただしくも、規律の取れた動きで配置についていく。これだけでも指揮能力の高さが伺える。

直接コアルームと地上を繋ぐ道に蟷螂(マンティア)甲虫(ビールト)が陣取り、後方に(アルト)粘液(スライム)が待機する。途中にある小部屋には粘液(スライム)(キャピター)団子虫(ボール)飛蝗(グランパー)が待機、出入り口を(キャピター)が糸で塞いでいる。えぇ~、あれ採用したんですか? 半分冗談だったのに。


他にもある穴には、(アルト)達が途中にある小部屋に陣取り、隊列を組んでいる。どうやらそこで迎え撃つ様だ。

空を飛べる(ドビー)(バタリー)は空中で待機している。あ【破毒】持っている、空爆が採用された様だ。


そんなこんな準備をしている内に、害虫どもがこちらに向かってきた。周りに食べられるものなんて、遠くにあると思われる森と、世界樹さんしかないからね、こっちに来たのは半分くらいかな?



世界樹の迷宮(仮)

LV:2

特性:植物・水

DP: 16 DP

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
倒れた衝撃で一匹も死なないって異世界のゴキすごいな それとも領域内で自陣営の攻撃で死亡させないとDPもらえない仕様なのか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ