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アータ編2


「何故、僕がこんな目に合わないといけない。僕はただ悪を成敗しているだけなのに」

「それが問題なのよ」

「僕の何が間違っている?」

「たくさんの人を殺してる」

「それが間違いだと?」

「ええ」

「ハッキリ言う。僕が殺してるのはゴミクズ共で人ではない」

「はあ」


 なかなかアータは自分の間違いを認めてくれない。


「いづれ僕をこんな風にした罰が君たちに下るだろう」

「何とでも言えばいいわ」

「ふん」

「最後に一言いいかしら?」

「何だい?」

「貴方は間違っている」

「……」

「それじゃ」


 私はその場を立ち去った。


――


「貴方は間違っている」


 僕は間違っていない。あの女の理屈のほうが間違っている。

 悪が更生する? 確かに一部には当てはまるかもしれないが、結局悪は悪だ。

 悪人ゴミクズ共のせいで善良な一般市民が困っている。

 だから僕が粛清しようというのだ。


 僕は……間違ってなどいない!


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