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マルス、キリア編2


 俺とマルス・クレーは霊界で出会った。

 別に縁があるわけでもない。しかし、霊界は縁が近いほど出会う確率が上がるらしい。


「お前はミレイナを殺した」「……」

「ただここに来て彼女にも会えたし、もう恨むという感情はない」

「俺もお前を恨んでいた。俺がもっと強ければイリアに迷惑かけなかったのにと思って」「……」

「でももういい。今なら過ぎたことだとも思える」


 マルスが右手を差し出す。


「ん?」

「仲直りの握手だ。もう俺達は敵同士ではなく同じ未来を志した仲間だ! そうだろ」「そうだな」


 こうして俺とマルスは和解した。


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