71/78
マルス、キリア編2
俺とマルス・クレーは霊界で出会った。
別に縁があるわけでもない。しかし、霊界は縁が近いほど出会う確率が上がるらしい。
「お前はミレイナを殺した」「……」
「ただここに来て彼女にも会えたし、もう恨むという感情はない」
「俺もお前を恨んでいた。俺がもっと強ければイリアに迷惑かけなかったのにと思って」「……」
「でももういい。今なら過ぎたことだとも思える」
マルスが右手を差し出す。
「ん?」
「仲直りの握手だ。もう俺達は敵同士ではなく同じ未来を志した仲間だ! そうだろ」「そうだな」
こうして俺とマルスは和解した。




